【最上のエキストラバージンとは?】


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  平成27年11月19日(木)復活!オルチョ気まぐれ通信11号

   オリーブオイル輸入販売アサクラ/代表 朝倉玲子
  http://www.orcio.jp/
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 ◎本メール通信(復活!オルチョ気まぐれ通信)の筆者・朝倉です。

18年前にイタリアに渡りイタリア家庭料理修業からオリーブオイルの美味しさ
に目覚め日本に伝える仕事をする!と決め、2000年からオリーブオイル
販売を始めました。

「本物のオリーブオイルの魅力を一人でも多くの人に伝えたい!」
は輸入開始から今も変わらないワタクシ・朝倉の志です。

このメール通信にてオリーブオイルはもちろん、イタリア・食・農・旅などに
関わる様々な話題を気まぐれでお伝えしていきます。

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 【本物の素材はうまい!】を通して
 「食のほんとうの喜びとナチュラルライフ」のヒントを
  みなさんと共有しましょう

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★朝倉玲子 プロフィール http://www.orcio.jp/?page_id=41

★バルゼレッタ(連載) オリーブオイル輸入までの泣き笑い物語
 http://www.orcio.jp/?page_id=33
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〈今週の講習会予定〉 


★11月22日 ナチュラルハーモニープランツ(横浜市営地下鉄センター北駅)

  ミニ講習会の予定・毎回テーマに沿ってオリーブオイルの使い方、
  パスタソースの作り方などをレクチャーします。
  無料講習ですのでどうぞお近くの方は是非足をお運びください!


★その他講習・講演会の予定  http://www.orcio.jp/?page_id=44


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気まぐれ通信11号  
【最上のエキストラバージンとは?】



先週、  
会津若松駅に着いたとたん、
すぐさまどっぷり、

会津民に戻ったワタクシです。



不思議なもんですね~
一か月もいたイタリアがもう遠い昔のように感じるんですから。



この滞在は、
まさに
オリーブ!オリーブ!オリーブ!

の毎日でした。



目を閉じると、

あの毎日通った搾油所の風景と
搾りたてのオリーブオイルの香りが蘇ります。



ワタクシのアサクラ農園と搾油所、
http://orcio.blog51.fc2.com/blog-entry-488.html

オルチョのジョバンナさんの農園と搾油所、
http://orcio.blog51.fc2.com/blog-entry-492.html

アックアサンタの農園と搾油所、
http://orcio.blog51.fc2.com/blog-entry-489.html

わら一本の農園と搾油所、
http://orcio.blog51.fc2.com/blog-entry-490.html


そして
ときどき別な方の農園と搾油所と

オリーブ収穫で沸き立つイタリアに
どっぷり浸かってきました。



       ☆



夏の過酷なまでの暑さは、


病虫害の原因となるものを全て帳消しにし、
健康なオリーブ、油の含有量もたっぷり。

味わいはスパイシーな辛味を蓄え

それは成分的にも「油のもち」
を保つのに良い結果をもたらしました。


135年ぶりの猛暑よ!
ありがとう~




       ☆



アサクラ農園はもちろん
アサクラアイテムの畑は

どこも流れる風がとても気持ちいい。


太陽と、風と、雨と、大地、
そしてそこで育つ植物群。

一体化した農園に立ってみれば何かに気づくはずです。


ワタクシ達が動物としてもっている本能が
何かを察知するはずです。


とにかく心地いいのです!


      ☆


収穫中は案の定、
日頃の運動不足がたたり、
初めの3日間は本当に辛かった。


きつい傾斜のアサクラ農園は過酷な労働環境。


収穫で何が大変かというと

大きな網を木の下に2枚敷くのですが、

それがかなりの重労働。



広げてはしごをかけて登って摘んで、
そして網を操り実を集めて、
持ち上げて移動してまた広げて・・・


これを延々続けるわけです。


一日30本~50本と、

木の大きさと実の付き加減で
多いものはたくさん網に落ちて集め甲斐もあるのですが、


実のなりが少ない木だと
網を広げるのをためらう気持にもなる
大変な作業です。


       ☆


朝7時に畑に移動、
一時間かけて畑に到着したら
夕方、5時まで畑で収穫。


それが終わると摘んだ実を搾油所に運び
搾油は持ち込んだ順なので


待ち時間もあったりで
搾油が終わり帰宅すると9時や10時はざら。



そして翌日も朝7時ですから。


       ☆

       
オルチョのジョバンナさんのところは

規模が違うので、もっと大変です。

収穫人がうちの倍以上、
そして
木の本数も10倍ありますから、
それだけ日数もかかります。


あちらも、即日搾油ですので
一日の収量も多く搾油時間も長い。


ジョバンナさんと、夫のサルバトーレと交代で
毎日搾油所に詰め、


他の人と混ざらないよう、
搾油所に不手際が無いよう、

毎回、毎日、毎夜、全てのプロセスを管理し
終わりは翌朝方になることも。。。。


        ☆



新しいアサクラアイテム
EXVオリーブオイル わら一本は、


摘んだら夕方すぐ搾油所に持ち込み、

直行で搾油機に入れるという特別措置を
搾油所のオーナーが便宜を図ってくださり
(私設搾油所はこういうのが可能)


本当に、いろいろな方が見えないところで
日本向けに、
協力してくれています!


関わる一つ一つのプロセスでの労力と想いが
こもっています!



        ☆



これが当たり前とは思わないでください。

このようにできる生産者は極わずかです。



もう一つのアサクラアイテム

2009年から取扱いの
EXVアックアサンタも、


初期のころは毎日搾油所に持ち込むことができず
2~3日おきぐらいと、搾油までに時間が
かかっていました。



       ☆



それでもその初年度のアックアサンタの酸度は

0.14%と驚く低さでした。
http://www.orcio.jp/?page_id=12



エキストラバージンオリーブオイルの「酸度」は

中に含まれる主成分・オレイン酸100g中に含まれる
遊離脂肪酸の割合です。


搾油時のオリーブの実の健康度をみるものです。


収穫直前の
枝に実がついているときの状態、

収穫してから搾油所に持ち込み、搾油機にかけた時の
オリーブ果実の状態が反映されます。


「エキストラバージンオリーブオイルは
酸度が0.8%以下であるもの」

という国際オリーブオイル協会の取り決めがあります。



      ☆


ところで

皆さんが、気にする油の酸化。
いわゆる劣化した、ってやつですね。


それは
この酸度というより、


過酸化物価という数値で表し
オリーブオイルの等級分けで重要な
目安となります。


過酸化物価値は
エキストラバージンオリーブオイルについては1~20まで。


複雑な化学検査の計算法による数値で表します。


オリーブオイルの質を決めるのは、
実はこちらの方が重要なんですがね~


あまり注目されない。


「酸度」は実が青ければ青い内にとってしまえば
幾らでも数値を低く抑えることができます。


まあ、どちらにせよ、高い数値が出てしまったら、
ごくごく低いものと混ぜて調整する、
ってのもある。


いろいろな不都合は
いろいろな方法で調整している
ものが本当に多い、

エキストラバージンオリーブオイルの実態です。


        ☆


エキストラバージンオリーブオイルは


その年の気候条件、

今年のような暑くて乾燥、
雨が多くて日照が少ない、

などにより

味や風味、そして色合いなどが微妙に変わります。


当たり前ですよね、
加熱しない、生しぼりなんですから。


そしてもちろん先ほどの
分析数値も変わります!



     ☆



アサクラアイテムは

アサクラオイルも含め
みな、それぞれの最善をつくした

最上のオリーブオイルに完成させている、といって
いいと思います。




     ☆


ちなみに、
アックアサンタのオリーブは

自然栽培だというのと、
山の森の中のオリーブ園ということと、
標高が高い為気温が低く劣化しにくい


いろいろな好条件が酸度を低く保つのだと思います。
なかなかこういう好条件の農園もないのです。


そうでない生産者は

技術と工夫で
酸度や過酸化物価値を上げない、

そして
おいしくなるよう、なんとかしなけりゃならん、


ということでもあります。


     ☆



ちょっと長いですが、こちらの記事をどうぞ。

http://crea.bunshun.jp/articles/-/9026


健康の為に
オリーブオイルを選択する方も多いかと思います。


ワタクシも講習会で話すことの一つ、
5000年前からあるオリーブオイルの混ぜ物の実態ですが、

これはちょっと醜い。
目が点です。



     ☆



しかし、常に本物を食べている方なら
このようなオイルに直面したら!

必ず気がつくはずです。


自分の鼻と舌が
教えてくれるはずです。



最上のエキストラバージンオリーブオイル、
みなさまに召し上がっていただきたいです!





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アサクラオイル
●アサクラオイルご購入受付開始日
 来年2016年1月8日(金)
●アックアサンタ、わら一本はその後
●オルチョあらしぼりはそのもう少し後
 の入荷になります!
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■□■□■最後に・・・・・■□■□■□■□

船に乗せて運ばなければならない外国産のオリーブオイル。
最上のエキストラバージンになるためには
産地、そしてその国の港を離れてからもその管理は続きます。

船は意外に海上の日光の照り返しで気温差が大きく

太陽の出ている時、
沈んだ後は
何十℃もの温度差に
船のコンテナーの中は過酷な環境になります。

アサクラアイテムは全て
オランダに本社のあるワイン専門輸送業者の船の
定温(14℃)コンテナーに
乗せているんですよ~~~


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★チェチ(ひよこ豆)ときのこのポタージュおいしいよ!

レシピは11月号通信からhttp://www.orcio.jp/common/pdf/tayori/1511.pdf
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