国連開発計画（UNDP） 駐日代表事務所
ニュースレター18号（2013年6月26日発刊）
特集「TICAD V開催報告およびヘレン・クラーク総裁来日報告」

UNDP駐日代表事務所が定期的に発刊するニュースレターです。世界の開発現場でのUNDPの活動や日本とのパートナーシップ、日本政府拠出によるUNDPの開発プロジェクト、日本人職員の活躍ぶりなどを紹介していきます。6月1、2、3日に外務省主催、UNDP等共催のもと横浜市で開催された第5回アフリカ開発会議（TICAD V）に合わせ、1月から6月まではTICADやUNDPのアフリカでの活動を中心に紹介しています。

ヘレン・クラークUNDP総裁来日報告およびTICAD V 開催報告

 ヘレン・クラークUNDP総裁は、TICAD Vに参加するため、2013年5月31日から6月3日まで来日しました。この間、TICAD V 本会合および公式行事への出席、UNDP主催TICAD V公式サイドイベントへの参加の他、メディアとのインタビュー、日本政府要人やアフリカ首脳との個別会談などを精力的に行いました。6月3日午後、クラーク総裁は安倍晋三内閣総理大臣を表敬しました。安倍総理大臣からは、UNDPのTICAD V共催者としての積極的な貢献を評価すると共に、重要な開発パートナーとして更に協力を深めたい意向が示されました（続きは こちら から）。

TICAD V公式サイドイベント 公開シンポジウム開催報告：「躍動するアフリカ：気候変動に強い開発の事例  ～日本政府支援による『アフリカ気候変動適応支援プログラム』より」

TICAD V公式サイドイベントとして、UNDP主催・外務省共催でシンポジウム「躍動するアフリカ」が開催されました。シンポジウムでは、2008年のTICAD IVで設立された「アフリカの気候変動対策に関するパートナーシップ構築のための『日・UNDP共同枠組み』」に基づき、日本政府が9210万米ドルを拠出、UNDPが2009年から2012年にアフリカ20か国で実施した「アフリカ気候変動適応支援プログラム」の成果が発表されました。本シンポジウムには、多くの参加者に来場いただき、満席で立見が出るほどになりました。（記事続きは こちら から、シンポジウムの動画＝英語版＝は こちら からご覧いただけます）。

UNDPが撮影した写真を中心に、TICAD V会期中の写真特集をFlickrで作成いたしました。TICAD V本会議から、安倍総理主催のTICAD V公式晩餐会、紺野美沙子UNDP親善大使が出演したアフリカン・フェア2013のトークイベント、TICAD V名誉大使のMISIAさんまで、さまざまなTICADの開催行事、関係者を紹介しております。Flickrは こちら からご覧いただけます。また、UNDPではTICAD V 会期中前後も含め UNDP駐日代表事務所Facbook で連日、TICAD Vに関連する情報発信をし、たくさんの「いいね！」をいただきました 。

UNDP職員リレーエッセイ「開発現場から」　UNDP本部開発政策局　吉村麻美さん　

 UNDP本部・開発政策局・HIV/エイズ、保健と開発グループの吉村麻美です。私はポリシー（政策） アナリストとして、世界各国のHIV/エイズと保健分野におけるジェンダーの平等推進と女性の地位向上を支援しています。現職前はUNDPレソト事務所で2年間、同様の業務に従事していました。本稿ではUNDP本部とレソト事務所におけるHIV/エイズとジェンダーに基づく暴力に関する業務についてお話します（続きは こちら から）。

日本政府拠出によるUNDP事業紹介：ケニア政府職員による防災研修日本ミッション

2013年5月中旬、ケニアから防災・災害対応を担当する政府幹部職員が来日し、政府、地方自治体並びにコミュニティの取り組みを学びました。本ミッションは、日本政府の支援を受けUNDPが実施するプロジェクトの一環として実施され、日本の知見をケニアで活かす方策を検討する貴重な機会となりました。以下に、ミッションの模様を紹介します。ケニアは、災害・紛争の頻発する「アフリカの角」地域に位置し、近年、気候変動による気温上昇や降雨パターンの変化を経験しています。2011年以後、同一地域で干ばつと洪水が相次ぐという異常気象に、隣国ソマリアからの難民受入れの負荷も加わり、事態は一層深刻化しました（続きは こちら から）。

「ビジネス行動要請（BCtA）」に参加した良品計画をBCtA事務局長代理が訪問しました

6月3日に株式会社良品計画が「ビジネス行動要請（BCtA）」に参加したのを機に、同日、BCtA事務局長代理のサバ・ソバーニが良品計画を訪問して金井政明社長に承認書を手渡し、良品計画のBCtA参加を歓迎する意を伝えました。BCtAは商業的な成功と開発の成果を両立する民間企業のビジネスを通じて、「ミレニアム開発目標（MDGs）」の達成を促進することを目的に2008年に発足したグローバルなイニシアティブ（取り組み）で、UNDPをはじめとした9つの開発機関や政府などが主導しています(続きは こちら から）。

「アフリカのすべての人々に持続可能な開発を：躍動する大陸における日本とUNDPの連携」の冊子を発刊しました

UNDPはTICAD V開催に合わせて、冊子 「アフリカのすべての人々に持続可能な開発を：躍動する大陸における日本とUNDPの連携」（6ページ）を発刊しました。UNDPが日本と協力して実施したアフリカにおけるプログラムの概要や成功事例を、TICAD Vの3本柱(平和と安定の促進、包摂的で強靭な社会の促進、強固で持続可能な経済の構築)に沿って紹介しています。日本語版のPDF（1.46MB）は こちら  から、また、英語版のPDF（1.03MB）は こちら からダウンロードいただけます。

UNDPの年次報告書2012/2013（英語、40ページ）が発刊されました。報告書は、UNDP全体の活動方針や年間予算などを紹介するとともに、4つの重点活動項目：貧困削減とMDGsの達成、民主的ガバナンス、危機予防と復興、環境と持続可能な開発ごとに世界各国での活動事例や統計データを紹介しています。日本の岸田文雄外務大臣からのコメントも掲載されています。報告書の英語版は電子出版のみで、 こちら から閲覧/ダウンロードいただけます。日本語版は８月末に刊行予定です。

UNV主催　TICAD V サイドイベントに多くの若者が参加～アフリカの若者のボランティア活動参加の推進について討議～ 

TICAD V会期中の6月2日、国連ボランティア計画（UNV）は、TICAD V 公式サイドイベント「アフリカの若者によるアフリカの開発のためのボランティア活動の推進に向けて」を開催しました。会場のパシフィコ横浜・アネックスホールには若者を中心に200人以上の聴衆が集まり、若者のボランティア活動に対する関心の高さを印象づけました（続きは こちら から）。

UNVと関西学院大学が学生ボランティア派遣のパイロット事業の覚書を交換～新しく5大学も参加、9月に派遣～ 

TICAD V出席のために来日したリチャード・ディクタスUNV事務局長は6月3日午後、都内で関西学院大学と国連ユース・ボランティア・プログラムのパイロット事業実施のための覚書を神余隆博関西学院大学副学長と交換しました。同事業には、2004年からUNVと連携して「国連学生ボランティア・プログラム」を実施する関西学院に加え、上智、明治、明治学院、立教、東洋の5大学が加わります。この6大学の学内選考を経た30人の学生が、派遣先国連機関とのインタビューを受け、2013年9月から半年間、最大12人が国連ボランティアとして開発途上国に派遣される予定です（続きは こちら から）。

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