本メールは、地球市民の会の会員の皆さま、ふるさと納税でご支援いただいた皆様、スタッフと名刺交換を
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いつも当会をご支援いただき、ありがとうございます!

 

今月号は、タイ事業担当・山路が担当します。現在、タイ事業では、スピンオフ団体であるタイ人グループ「サワディー佐賀」の支援などをしております。毎年のように災害が起きたり、新型コロナウイルス感染症が拡大したりする中、このように母語で災害情報を発信できるコミュニティに存在は、異国で暮らす外国人住民の安心感につながっています。今回、地球市民の会は、サワディー佐賀や一般社団法人ユニバーサル人材開発研究所と連携し、少数言語であるミャンマーとスリランカのグループ化支援に乗り出すことになりました! そのほか、12月の寄付月間に合わせたキャンペーンの告知や、介護留学事業「志学生プロジェクト」の進捗などについてお知らせします。

行政の手の届かない4%へのアプローチを


 佐賀県は、比較的災害の少ない地域と言われています。その佐賀を襲ったのが、20198月の佐賀豪雨。JR佐賀駅が雨水に漬かり、大町町では工場から油が流出…。今まで経験したことのない災害に襲われました。今年7月にも太良町、鹿島市を襲う大雨が降りました。気候変動により、毎年のように起こる自然災害。佐賀には7204人(20201月現在)の外国人住民が暮らしますが、日本で起きる災害についての知識(地震が起きない、スコールなどに逆に慣れてしまっている等)がなかったり、日本語が分からずどのように行動していいか分からなかったりなど、「災害情報弱者」になってしまいがちです。そして、そこに起こったコロナ禍—。外国人住民でも受給資格のあった特別定額給付金に対する質問や県内での感染状況など、外国人住民からは不安の声も寄せられました。

 

 佐賀県防災計画では、災害が起きた際に「佐賀県多言語支援センター」を立ち上げるように定められており、在留数の多いベトナム語、中国語、インドネシア語、英語や「やさしい日本語」など、8言語(人口比89%)で発信するようになっています。それらの国に対しては、同センターから災害情報がそれぞれの母語で発信していますが、在留数別で上位10グループのうち、ミャンマー(175人)、タイ(82人)、スリランカ(79人)については、対象になっていないのです。外国人人口比では4%ですが、持続可能な開発目標(SDGs)の「誰ひとり取り残さない」の理念から考えても、外国人とつながれる関係づくりは必要です。

 

 この3か国は、地球市民の会とご縁があり、支援させていただいている国です。そして、サワディー佐賀は翻訳チームをつくり、タイ語ややさしい日本語で災害情報を発信する仕組みをつくっています。今回、このタイの事例をモデルに、ミャンマーやスリランカのグループ設立を支援することになりました。
 

      サワディー佐賀の翻訳チームで訳したタイ語災害情報発信

料理教室などからグループへ

 ただ、いきなり外国人住民に「災害に備えてグループをつくろう!」と呼び掛けても、なかなかハードルが高いです。そこで、まずはミャンマーやスリランカの文化理解講座(料理教室)などを開き、両国出身者や、2か国のことが好きな方が集まれる場を提供。集まった人たちでSNSグループをつくってもらい、サワディー佐賀のような外国人グループ設立につなげる―というのが狙いです。



            サワディー佐賀のタイ料理教室

 今回、一般財団法人 日本民間公益活動連携機構(JANPIA)のコロナ緊急助成事業に、ユニバーサル人材開発研究所とサワディー佐賀で応募。ミャンマー、スリランカについての支援のノウハウやネットワークを持つ地球市民の会として協力しながら、グループ化を進めていきます。今後、文化理解講座に加え、外国人住民でも参加しやすい防災セミナーなども実施する予定です。またメルマガ等でお知らせしますので、どうぞご参加ください!

誰もが輝ける社会を目指して あす12月1日よりキャンペーン! 

 上記のように、少子高齢化が進む中、外国人住民をめぐる課題は災害だけにとどまりません。技能実習生の職場環境での法令違反は多く報告され、コロナ禍での外国人差別も指摘されています。日本人が、外国人に対して持つ「心の壁」も根深い問題です。
 
 地球市民の会では1986年から「小さな地球計画」と銘打ち、日本で学ぶ留学生を佐賀に呼び寄せ、ホームステイしてもらう事業を展開し、地域の国際化や異文化理解を進めてきました。あらためて、当時培った「やっぱ人間な誰でん一緒じゃった」(87年浜玉宣言で採択)という多様性を認め合える価値観が、必要とされてきていると感じています。
 
 そこで、地球市民の会では、外国人を“十把一絡げ”にするのではなく、多様性を認め合い、国籍に関係なく個性を発揮して活躍できる社会づくりのため、日本人、在住外国人双方の心の壁を取っ払い、地球市民となれるようなプロジェクトを企画・実施していくため、12月の寄付月間に合わせたキャンペーンを始めます。ぜひ多くの方にご賛同いただき、誰もが輝いていける社会づくりをご支援いただけませんか?


 

期間:2020121日~1231

目標金額:150万円

★お礼の品としてオリジナルエコバックを進呈します。タイ、ミャンマー、スリランカ語入りエコバッグです。外国人住民とのコミュニケーションツールとしてお使いください。

 

寄付の使途:多文化共生事業を進めるための企画・立案のために使わせていただきます。

①在住外国人のコミュニティでの受け入れイベント(ホームステイプログラムや異文化理解講座、外国人とのワールドカフェ、やさしい日本語講座など)の企画・立案

②災害時における外国人支援体制の強化(母語別グループ設立支援)

③介護人材育成を目指した留学事業「志学生プロジェクト」のタイ人学生支援

介護留学3期生が決定!

 タイ農村部の貧困解消と、タイの少子高齢化に備え、日本語と介護の技術を学ぶ「志学生プロジェクト」ですが、11月に面接を行い、女性2人の受け入れが決定しました!

 

 一人は、中部サムットプラカーン県出身の23歳。現地大学の日本語学科を卒業し、日本語能力試験(JLPT)のN3(5段階の真ん中)を既に持っています。富山県の旅館でインターンシップをした経験があるそうで、とても明るい女性です! 家が貧しく、今回のプロジェクトへの参加を決めました。西九州大学短期大学部に進学する予定です。

 

 もう一人は、地球市民の会で長く奨学金事業を実施した東北部ウドンタニ県出身の19歳で、奨学金事業を最後に実施したノンハーン校の出身です! 家は農家で収入が安定せず、ぜひ大学に進学し、日本で長く働きたいという夢を持っています。彼女はヒューマンアカデミー日本語学校佐賀校へ受け入れていただく予定です。

 

 現在、タイからの入国は緩和されているものの、2週間の隔離(レジデンストラック)が必要となります。上記の寄付キャンペーンでは、彼女たちの隔離のための費用なども募ります。

 

 ただ、残念な報告もあります。コロナにより来日が延期となっていた2期生1人ですが、来日に向けて準備をしていたものの、今回辞退の申し出がありました。タイは長期のロックダウン(都市封鎖)により経済的な打撃が大きく、貧困家庭である彼女の家では、彼女が日本へ行ってしまうと生計が立てられないということで、今回辞退を決断したようです。日本で彼女が幸せになるお手伝いができたらと考えていましたが、決断を尊重したいと思います。

佐賀県国際交流協会30周年記念式典に寄せて 

 

 佐賀県国際交流協会(SPIRA)が今年で創立30周年を迎えられ、1113日の記念式典 にご招待いただき、理事や事務局メンバーで参加してきました。同協会 は19902月に創立。国際交流事業や、佐賀県内に住む外国人を支援する多文化共生事業など、様々な活動で地球市民の会ともご一緒させていただいております。今回、地球市民の会とサワディー佐賀に対し、黒岩春地理事長より、記念の盾をいただきました。

 

 これからも、佐賀の国際化に対し、さまざまな活動を一緒に展開できればと思います。SPIRAさん、30周年おめでとうございます!

 

 

電気で支援する


地球市民の会はこの度、ハチドリ電力と提携しました!


ハチドリ電力はCO2ゼロ、原発ゼロの実質自然エネルギー100%の電気をお届けしています。


毎日必ず使う電気をハチドリ電力に切り替えると、家庭からのCO2が大幅に削減されるだけでなく、月々の電気代の1%が地球市民の会に寄付されます。


電気代が安くなることも多いので、ぜひ切り替えを検討してみてもらえませんか?

 

地球市民の会は、国税庁から認定された認定NPO法人です。皆さまからいただいたすべてのご寄付は税額控除の対象となります。詳しくは当会ホームページ(http://terrapeople.or.jp/main/73.html)をご覧ください。

 

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