このメルマガは、株式会社皓星社の「ざっさくプラス」最新情報や、新刊案内等を配信します。弊社サイトから購読を申し込まれた方や、これまでご縁があった方にお送りしています。
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目 次
★第六号をお届けします
☆在野研究者のレファレンスチップス 第六回(小林昌樹)
★書評未満/抄記以上 第五回(森洋介)
☆趣味の日本近代出版史 第六回(河原努)
★ざっさくプラスニュース
☆出版ニュース
★神保町ブックフリマ2021に出店しました!
☆【宇野マサシさん画集】クラウドファンディング終了のお礼
★編集後記
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★第六号をお届けします
いつも弊社刊行物をご愛読、またデータベースをご愛用いただき誠に有難うございます。皓星社メールマガジン第六号をお届けいたします。
このメルマガでは、弊社の本やデータベースの新着情報とともに、弊社付属機関である近代出版研究所の活動報告も配信ししてまいります。
月1回配信いたします。お知り合いの方々へぜひ転送、拡散をお願いいたします。
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★在野研究者のレファレンスチップス
第六回 「として法」――ツールのない調べ物にツールを用意する
小林昌樹(図書館情報学研究者)
■1ジャンルあたり150冊のレファ本があるけれど
国会図書館のレファレンス室(館内的には専門室と言う)へ行くと体感できるが、いろんなジャンル、主題にいろんなレファ本がすでにある。
私がいた人文総合情報室には約1万5千冊のレファ本があるが、この部屋でカバーしていた知識ジャンル*は、NDC(日本十進分類法)でいうと、0類、1類、2類、3類一部、5類一部、6類一部、7類、8類、9類と、かなり広かった。
これから考えると、010図書館学、380民俗学、520建築学といった、(左から)2ケタ目をとりあえず知識ジャンルの1つとすると、この世に100個の知識ジャンルがある換算になり、1個の分野に150冊宛のレファ本がある、という単純計算が成り立つ。
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★書評未満/抄記以上
第五回 人類学が「書かれたもの」を見る時、書物論もまた人類学を見返しているのだ
森洋介(書物蔵・選)
■ティム・インゴルド『ラインズ 線の文化史』工藤晋訳、左右社、二〇一四年六月
読了 2014/9/17
目次: http://sayusha.com/catalog/books/longseller/p9784865281019c0039
「記述 Writing」(=書記、と訳して貰ひたかったところ)や「刻印 inscription」を論じた本書は、文字論・印刷論・中世読書論を含み、オング(『声の文化と文字の文化』)やセルトー(『日常的実践のポイエティーク』)やカラザース(『記憶術と書物』)やルロワ=グーラン(『身ぶりと言葉』)やハヴェロック(ハヴロックと表記、『プラトン序説』)が参照されるので、書物史好きには馴染みやすくすぐ読める。そもそも著者は人類学者で、人類学や民俗学が対象としてきたのが無文字社会や口承である以上、書字の有無こそはその臨界点として意識されるところ、おのづから書物論とは好対照をなす。あんまり対比図式を誇示するとジャック・グディ『未開と文明』(吉田禎吾訳、〈岩波現代選書〉一九八六年十月、原題 The domestication of the savage mind )のやうに「大分水嶺理論」との批判を受けるにしろ、だ。本訳書は世評高く書評も随分出たやうなのに、エクリチュール論やリテラシー論につながる線を強調する批評が目立たないのは、書物史的な教養(リテラシー)がまだまだ留意されてないといふことか。遺憾なり。
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☆趣味の日本近代出版史
第六回 宝文館の編集者(1)――岡野英夫と花村奨
河原努(皓星社)
■トナカイ村
何年か前に東京古書会館での古書展で、簡素な同人雑誌を見つけた。20頁余のホチキス止めで、表紙には『児童文学の雑誌 トナカイ村』とあり、さらに中央部に縦書きで「岡野英夫追悼特集号」と書かれていた。耳にしたことが無い名前で児童文学作家かと思いつつ手に取ると(饅頭本の被伝者のほとんどは知らない名前なのでまず手に取って素性を確認することからスタートする)、幸い半ページながら年譜が付いていた。宝文館勤務の児童文学編集者だった。二百円で入手。周りには別の号は無く、たまたまこれ1冊が紛れていた感じだったと思う。
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★ざっさくプラスニュース
【zoom商談・使い方ガイダンス 承ります】
Zoomを使ったご案内を無料で受け付けております。
ご契約機関様には使い方のご案内を、導入をご検討中の機関様には商品説明をさせていただきます。画面を共有し、具体的な検索例をご紹介しながら進めますので、その場でのご質問にもお答えできます。今月は大学図書館で、1〜2年生向けのガイダンスを行いました。周知期間として終了後の一週間程度アクセス数を増やすなど、個別の対応も承っております。1回30分単位~ご予約いただけます。
ご予約や、トライアルのお申込みはこちらから。
【閉鎖するデータベースのデータ、お引き受けします】
ざっさくプラスは、閉鎖予定のデータベースのデータを引き取り、続けて公開します。かねてより、図書館関係者の方から「科研で作られたデータベースで、非常に有益なものなのに、教授の退官時や公開サイトの閉鎖時に消滅してしまうものが多い」という声を聞いておりました。そうしたデータを消さず、拾い上げたいと考えています。方法は主に以下の2通り。
①データを引き取り「ざっさくプラス」に登載。(無償)
②独立したデータベースとして引き取り連携検索して検索結果を「ざっさくプラス」と共に一覧表示。(費用等応相談)
どちらも検索結果に元のデータベースのデータであることを示すアイコンを表示します。
詳しいお話をお聞きになりたい方、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
【先月からの新規登載情報】
〇独自登載分
「工程」第1巻第1號(昭和10年4月)~12月號(昭和11年12月)
※椎の木社の国語教育月刊誌で、編集兼発行人は百田宗治。伊藤整、舟橋聖一、小熊秀雄、福田清人、小島政二郎、北川冬彦らも寄稿。昭和12年1月からは「綴方学校」に改題。教育史料出版会の複製版から登載。全21冊。
「教育・国語教育」創刊號(昭和6年4月)~第9巻第3號(昭和14年3月)
「教育国語」第9巻第3號(昭和14年4月)~第10巻第3號(昭和15年3月)
※厚生閣の国語教育月刊誌で、創刊から昭和12年7月号までは千葉春雄が編集人。昭和14年4月からは「教育国語」に改題。複刻版からの登載。
「クリティーク」第1号(1967年1月)~第11号(1967年11月)
※近代思想研究協会の月刊誌で、編集兼発行人は八谷政行。八谷は翌年倒産する人物往来社の創業者。大江志乃夫、酒井寅吉が連載、宮沢喜一、田中角栄、大平正芳、永末英一、江田三郎、赤城宗徳らの文章も。全11冊。
「天城」創刊号(1974年)~10周年記念号(1984年)
※伊豆を愛する会発行の郷土誌。編集兼発行人は同会会長で、元共同通信社常務理事の荒尾達雄。長倉慶昌、浅沼渉、幡鎌芳三郎、武田哲夫、永岡治、竹山祐太郎、服部謙太郎、大川美友、土屋立早らが寄稿。全9冊。
無教会キリスト教の内村鑑三の活動拠点として知られる今井館教友会様から、下記の雑誌目次の提供を受け「ざっさくプラス」に登録しました(5誌15784文献)
「東京獨立雑誌」1(明治31年6月)~72(明治33年7月)
「無教会」1(明治34年3月)~18(明治35年8月)
「聖書之研究」1(明治33年9月)~357(昭和5年4月)
「霊交」1(大正10年10月)~9(大正11年6月)
「The Japan Christian Intelligencer」1-01(大正15年3月)~2-12(昭和3年2月)
「歴史と社会」創刊号(1982年10月)~第14号(1993年5月)
※リブロポートの人文社会科学誌。編集人に長幸男、松本三之介、宮崎犀一、中山茂、大野英二、上山安敏、内田芳明が名を連ね、大塚久雄、内田義彦、丸山真男、久野収、遠藤周作、鶴見俊輔、手塚治虫らも登場。全14冊。
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・新規登載情報につきましては、Twitter皓星社ざっさくプラスアカウント(@zassakuplus)でも随時お知らせしております。どうぞご覧ください。
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☆出版ニュース
【新刊】
『アナキズムを読むーー〈自由〉を生きるためのブックガイド』
10月22日刊、定価2,000円(+税)
田中ひかる編。不自由を強いられるパンデミックが長引くなかで、私たちはどう生き、将来をどう思い描いたらいいのでしょうか。ここに一つの手がかりがあります。それはアナキズム。みんなが生きやすい社会を構想するために、豊かな生き方と考え方を探る“希望と解放”の読書案内です。55のブックガイドとコラム・エッセイのほか、編者による「アナキズムの歴史と現在」を収録。
『大正アナキストの夢——渡辺政太郎とその時代』
10月22日刊、定価2,000円(+税)
多田茂治著。渡辺政太郎(1873-1918)は、堺利彦、幸徳秋水と同世代、後輩格の大杉栄、荒畑寒村らとも苦楽をともにした大正期の社会運動家でアナキスト。本書は、彼らの活動を陰で献身的に支えた政太郎の生涯と、彼が生きた時代を活写した本格的評伝です。土筆社刊(1992年)の新装版。解説は映画監督・瀬々敬久さんです。
【近刊】
『古本マニア採集帖』
11月30日刊行予定、定価2,000円(+税)
南陀楼綾繁著。本を集め、本と遊び、本で調べ、本から本を作る……。その情熱と執着は、どこから生まれてどこへ行くのか?「読者の記録」を追いかけてきた著者による、古本マニア36人へのインタビュー集です。「日本の古本屋メールマガジン」人気連載に、新たに書き下ろし原稿を収録。一部書店にて、武藤良子さんの表紙イラストポストカード(2枚組1set)がついた著者サイン本も販売しております。詳細は弊社Twitterアカウント(@koseisha_edit)をチェック!
『シリーズ紙礫15 ゴミ探訪』
11月30日刊行予定、定価2,000円(+税)
日比嘉高(名古屋大学教授)、熊谷昭宏(同志社大学非常勤講師)編。新しいものを作り出し、取り入れながら、私たちは常に何かを捨て、排出しています。ゴミは私たちの社会のもう一つの姿といえます。「シリーズ紙礫(かみつぶて)」第15弾は、屑拾い・屑屋ものに始まり、糞尿譚、瓦礫、ゴミ屋敷、核廃棄物に至るまで、人の生活と切っても切り離せない様々な「ゴミ」を探訪する、ゴミ文学アンソロジーです。
『水俣曼荼羅 製作ノート』
12月9日刊行予定、定価1,800円(+税)
原一男+疾走プロダクション著。『ゆきゆきて、神軍』から三十余年、原一男監督最新作が公開されます。撮影15年、編集5年を要した、372分の超大作。ドキュメンタリーの鬼才は、なぜ、最高裁で原告団が勝訴した後に「水俣」をテーマにしたのか。6時間という長さはなぜ必要なのか。そして、「奥崎謙三」というヒーローのいない時代のドキュメンタリー映画とは……。原一男の新たな代表作『水俣曼荼羅』の舞台裏に迫ります。上映館でも取り扱い予定あり。
『田村史朗全歌集』
12月下旬刊行予定、予価5,000円(+税)
皓星社編集部編。田村史朗(1918~1958)は福岡県大川市に生まれ、旧制佐賀高校から京大経済学部を繰り上げ卒業・入営。戦後、駿河療養所に入所。失明しながら自治会長・評議会議長を歴任。「アララギ」によって作歌。本書は田村の全短歌、エッセイと追悼文を収めています。
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★神保町ブックフリマに出店しました!
10月30日と31日の二日間、神保町ブックフリマ2021に参加しました。弊社の訳あり本を格安販売するほか、二つの特別企画を行いました。一つは小林昌樹さんによる「実演!レファレンス・チップス」。もとNDLの司書で、弊社メルマガの人気連載執筆者の小林さんが即興レファレンスをしてくださいました。もう一つは、やはりメルマガ執筆陣の書物蔵さんと&森洋介の一箱古本市です。最後に他の版元さんも覗いてみましたが、古本を一緒に売っている所は他になく(当然か)、なかなかオモシロイ雰囲気の二日間でした。ご来社くださった皆さん、ありがとうございました。(晴山)
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☆【宇野マサシさん画集】クラウドファンディング終了のお礼
ネクストゴール達成という、当初の目標額を大幅に上回るご支援をいただきまして、誠にありがとうございました。
お寄せいただきました皆様からの多くの応援の声や期待に応えるべく、画集の制作および返礼品のお届けなど、準備を進めてまいります。
コロナ禍の中、直接作品をご覧いただけない状況が続いておりますが、画集というかたちで一日も早く宇野さんの思いをお届け出来ればと思います。
皆様からいただきましたご支援は、出版費用のため、大切に使わせていただきます。
引き続きどうぞご支援・ご宣伝のほど、よろしくお願い申し上げます。
【宇野マサシさんについて】
1948年、愛知県豊田市生まれ。新宿美術研究所にて山口長男、麻生三郎らから基本を学び、同時にボナール、スーチン等の色彩の持つ生命力に感銘を受ける。1976年、銀座の現代画廊・洲之内徹に見出され二度の個展を開催。その後、梅田画廊・土井憲司と出会う。1983年には、昭和美術史を支えた伝説の画商とも呼ばれる羽黒洞・木村東介と専属契約を結び、朝日アートギャラリーや柊美術店、松坂屋、そごう等の大型デパートで展覧会を実施。現在は書家である妻・小畑延子と共に下町平井で暮らす。著書に『ぼくの旅ー放浪と人と絵とー』(2014年、皓星社)がある。目下、豊田市の「矢作新報」に随筆連載中。
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☆編集後記
先日、TwitterのTLに流れてきた東京創元社『怪奇文学大山脈〈Ⅱ〉』の書影を見かけ、驚きのあまり叫んでしまいました。というのも、表紙に使われているイラストは高校生の頃ネットで一目惚れし、その後検索ワードも分からないままずっと探していたものだったからです。版元の書誌情報ページに飛ぶと、《Der Orchideengarten》(蘭の庭)というドイツで1919年から21年にかけ刊行されていた世界初の怪奇幻想雑誌から取ったものだと判明。単純な原色でありながら見る者の潜在的な恐怖を引き出すような《Der Orchideengarten》のイラストは、当時の私にとって大きな衝撃でした(ちょうどスマホが普及し始めた頃で、さらにウォークマンにも落とす徹底ぶりだったのを覚えています)。現在ハイデルベルク大学のデジタルアーカイブで、雑誌そのものが閲覧できるようですので、皆さんもぜひご覧ください。(楠本)
「岩田準一日記」の作業をしています。ある箇所で「武郎の(小さき者へ)実篤の(ある父の手紙)淳の(叱る)をよんだ」という記述があり、武郎は有島武郎、実篤は武者小路実篤で、では淳は?という疑問に突き当たる。大正7年の日記なので、石川淳は活動期間から外れる。よく読むと前段に「新潮新年号」でとあり、あれ、これこそ「ざっさくプラス」で解決できるのはと思い立つ。さっそく詳細検索→雑誌名で「新潮」に選び検索すると「32,812件」の文献が出てきて、そのうち1918年の文献は「444件」。順に「叱る」で検索をかけていくと、「叱る」の作者は「里見弴」と判明しました。こうして「淳」の箇所には「〔里見〕弴」という赤字が入ったわけですが、案外自分で作っているレファレンスツールを使う経験がなかったので「役立つな、コレ」と思った次第でした。(河原)
10月最後の連休に、神保町ブックフリマ2021に出店しました。事務所を開放し、メルマガ連載陣の書物蔵さん、森洋介さんの古本販売、小林昌樹さんのレファレンス実演など行ないました。(もちろん自社本も売りました。)お客さんと話しながら、直接販売するのは楽しい。初めて自分でものを売った記憶は、小学校中学年くらいの頃。テキ屋の親分だった祖父が仕切っている地元の祭りで、従姉妹と一緒にヨーヨー屋台の売り子をしました。自分の手で、赤、青、黄、白、紫……色とりどりの丸いヨーヨーを手渡すことが楽しくて(そして売上から貰えるバイト代が嬉しくて)毎年夏祭りが楽しみでした。直接販売をすると、そんな記憶が思い出されてくるのでした。ご協力&ご来場くださった皆様、ありがとうございました。(晴山)
日本語がおかしい。僕の田舎は普通のおばさんでも「やばい」「そぼい」は当たり前に使った。子どもが珍しいものを持っているとおふくろが「お前それギッてきたんじゃないだろうね」と心配したものだ。みんなテキ屋の隠語である。僕のヤクザ気質は生まれのせいかもしれない。戦後すぐ生まれの僕としては「チャリンコ」というのは少年スリの隠語として覚えたがいまや「自転車」のことだ。この間、歯医者でレントゲンを撮ったら女の先生が「やばい、やばい」と大声を出すので歯のガンでも見つかったのかと思ったら丈夫な歯だと褒められたのらしい。言葉は時代によって変化するくらいのことは浅学の僕でも知っている。そんな僕でも今の日本語の乱れは心配だ。乱れといっても「小津映画の日本語は美しい。それにくらべて云々」というレベルじゃあない。そうです。「云々」を「でんでん」と読んだり「徴用」を「微用」と書いたりする自民党やネトウヨ界隈の話である。これは変化ではなく、無知による誤用である。あまり多いので僕は『ネトウヨ・政治家 日本語誤用・誤読辞典』を作ろうかと真剣に考えているが「あれは誤読ではない。官邸では普通に使っている」と閣議決定されそうで怖い。昔、高倉健が大映で撮った映画に「君よ憤怒の河を渡れ」というのがあった、映画のポスターにはご丁寧に「ふんど」とルビが振ってあった。あれは永田雅一がそう読んだのを誰も正す人がいなくてポスターや字幕にまで反映されてしまったのだという。それがいまや国家レベルの話になったということだ。(藤巻)
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第六号をご一読いただきありがとうございました。
次号、小林昌樹さんの【在野研究者のレファレンスチップス】は、アンケート解答編第四弾〈答えから引く法:頼朝の刀の銘は?〉。知りたい事柄に近づく第一歩としてのレファレンス・チップス、次回もご期待ください。
そして、本をめぐるリレー新連載【よめば羊もよってくる】の第二走者は、映像作家・イラストレーターとして活躍中の住本尚子さんです!自らの思いを映像で表現すること、そして絵で描くことについてご寄稿いただきます。こちらもどうぞお楽しみに。
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