このメルマガは、株式会社皓星社の「ざっさくプラス」最新情報や、新刊案内等を配信します。弊社サイトから購読を申し込まれた方や、これまでご縁があった方にお送りしています。
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目 次
★第20号をお届けします
☆【新連載】大検索時代のレファレンス・チップス 第1回(小林昌樹)
★【連載】趣味の日本近代出版史 第20回(河原努)
☆ざっさくプラスニュース
★出版ニュース
☆近代出版研究所だより
★「皓星社友の会」のご案内
☆編集後記
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★第20号をお届けします
皓星社メールマガジン第20号をお届けいたします。
昨年は格別なご高配を賜り、誠にありがとうございます。2023年もよりよい出版活動およびデータベースサービスの向上に努めて参りますので、ご支援、お引立てを賜りますようお願いいたします。
このメルマガでは月に一回、弊社の本やデータベースの新着情報とともに、近代出版研究所の活動報告も配信してまいります。
お知り合いの方々へぜひ転送、拡散をお願いいたします。
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☆大検索時代のレファレンス・チップス
第1回 デジコレの2022年末リニューアルをチェック! ファミリー・ヒストリー編
小林昌樹(図書館情報学研究者)
■連載再開に当たって
メルマガ連載「在野研究者のレファレンス・チップス」は1年間続いた。それらをまとめ、皓星社さんに初めての単著(以下、拙著)『調べる技術』を出してもらったのは、つい先月のことだった。やれやれ、やっと出版史・読書史の研究に専念できる、と思ったのもつかの間、大変なことになった。当たってしまったのである。品切れに次ぐ品切れ、増刷に次ぐ増刷で、1月26日現在6刷。戦前なら「忽ち六版!!!」と広告が出るところだ。
…続きはこちらから
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★趣味の日本近代出版史
第20回 判例タイムズ社と海口書店、そして連合出版社――橋本・海口兄弟と外川父子
河原努(皓星社)
■忙しくて週末古書展に行けません
私の所属する近代出版研究所。その所長である小林昌樹さん初の単著『調べる技術』が絶好調だ。しかし、「好調」とは「忙しい」と同義で、書店さんからひっきりなしに注文や在庫確認のお電話を弊社に頂くため、それまで仕事の一環として業務時間中に足を運んでいた東京古書会館での週末古書展に行く時間が取れなくなった(まー、プライベートで行くんですけどね)。
…続きはこちらから
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☆ざっさくプラスニュース
【先月からの新規登載情報】
〇丸善雄松堂様提供分
下記の雑誌目次の提供を受け「ざっさくプラス」に登録しました(2誌748文献)
「文化映画研究」第1巻第1号(1938年3月)~第3巻第11号(1940年11月)
「マンガ研究」vol.26(2020年3月)~vol. 28(2022年3月)
「Maruzen eBook Library」を契約されている機関様では、「ざっさくプラス」の詳細画面から1クリックで当該号本文ページへ移動できます。
〇独自登載分
「實踐國語敎育」第1巻第1號(昭和9年4月)~第8巻第3號(昭和16年3月1日)
※啓文社→修文館の月刊誌。国語教育家の西原慶一が主宰、滑川道夫、垣内松三、飛田多喜雄、石森延男、風巻景次郎、吉田精一、波多野完治らが執筆。教育出版センターからの複製版あり。全81冊。
「シネアスト」第1号(1985年7月)~第7号(1986年7月)
※青土社の映画批評誌。蓮實重彦、四方田犬彦、梅本洋一、兼子正勝、小野耕世らが寄稿。特集は「ヒッチコック」(1号)、「オーソン・ウェルズ」(2号)、「マキノ雅裕」(3号)、「宿命の女優」(4号)など。7号で休刊。
「図書館と本の周辺」第1号(昭和49年11月)~第13号(平成14年6月)
※ライブラリアン・クラブの会誌。山本純信、井上如、戸田光昭、末吉哲郎、松本忠雄、沢田巳之助、福井経正、植松敏雄、飯田賢一、大久保乙彦らが執筆。12号で休刊、10号は八木佐吉、13号は小河明子の追悼特集。
「日本主義」第1巻第1号(1897年5月)~第55号(1901年5月)、「新天地」第1号(1902年1月)
※大日本協会の機関誌で、井上哲次郎・元良勇次郎・湯本武比古・木村鷹太郎・竹内楠三を首唱者とする。木村悠之介様からご提供頂きました。全56冊。
【Zoom商談・使い方ガイダンス 承ります】
Zoomを使ったご案内を無料で受け付けております。
ご契約機関様には使い方のご案内を、導入をご検討中の機関様には商品説明をさせていただきます。画面を共有し、具体的な検索例をご紹介しながら進めますので、その場でのご質問にもお答えできます。周知期間として終了後の一週間程度アクセス数を増やすなど、個別の対応も承っております。1回30分からご予約いただけます。
ご予約や、トライアルのお申込みはこちらから。
【閉鎖するデータベースのデータ、お引き受けします】
ざっさくプラスは、閉鎖予定のデータベースのデータを引き取り、続けて公開します。かねてより、図書館関係者の方から「科研で作られたデータベースで、非常に有益なものなのに、教授の退官時や公開サイトの閉鎖時に消滅してしまうものが多い」という声を聞いておりました。そうしたデータを消さず、拾い上げたいと考えています。方法は主に以下の2通り。
①データを引き取り「ざっさくプラス」に登載。(無償)
②独立したデータベースとして引き取り連携検索して検索結果を「ざっさくプラス」と共に一覧表示。(費用等応相談)
どちらも検索結果に元のデータベースのデータであることを示すアイコンを表示します。
詳しいお話をお聞きになりたい方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
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★出版ニュース
【出版目録】
現在在庫のある書籍300点弱を、書影・紹介文付きで収録しています。
今回は諸般の事情で省きましたが、次版では「書名索引」「著者名索引」を付けます。
送料は無料です。
“こんなにも人が好きだよ くらがりに針のようなる光は射して”
中澤系は、短歌の世界での活躍が期待されながら、難病の副腎白質ジストロフィー(ALD)に冒され、2009 年4 月に逝去した夭折の歌人。これまでの版が絶版になっているため、中澤系のまとまった作品を読めるのはこの新刻版だけです。
今回第二刷には特典として書き下ろし栞を封入! 熊倉献さん(漫画家)、萩原正人さん(臓器移植芸人)、青松輝さん(歌人)、岡野大嗣さん(歌人)の4名にご寄稿いただきました。熊倉さんによる、中澤系の短歌作品から連想される様々なモチーフを散りばめた素敵な表紙イラストもぜひご注目ください。
【既刊】
12月27日刊行、定価1,000円(+税)
歌人・福島泰樹主宰の「月光の会」が発行する短歌雑誌。今号は、「稀にみるストーリー・テラー、口語文脈派一人称饒舌体短歌の創始者」(福島泰樹)であった会員・佐久間章孔を偲ぶ。その他、福島泰樹による詩人・長澤延子の鑑賞連載「延子絶叫 第四回」、重信房子の「自由への星 Ⅱ」を掲載。書評は『抒情が目にしみる 現代短歌の危機』(藤原龍一郎著、六花書林)。
【書評情報】
1/6 『週刊読書人』書評掲載(尾崎名津子)
1/14 『図書新聞』書評掲載(中山弘明)
1/28 東京新聞「書く人」掲載
1/29 中日新聞「書く人」掲載
【『近代出版研究 第2号』のお知らせ】
『近代出版研究 第2号』の編集作業を進めています。第2号は「雑著・雑本」の小特集を予定。今日までに飯倉義之「オカルトを買っておうちに帰ろう――「コンビニオカルト本」の私的観察史」、平林緑萌「版元営業はどのような仕事か」、松﨑貴之「魔窟的新聞縦覧所の登場と退場、碁会所を添えて」、木村悠之介「出版に託された〝一つの神道〟という夢――会通社社史が映す近代神道」、鈴木宏宗「『発禁年表』編者・福岡井吉とは誰か」が到着。……まだ数人、原稿が届いていない先生方もいらっしゃいますが、今号もバラエティに富んだ内容になっております。乞うご期待。
【近代出版研究叢書】
「近代出版研究叢書・資料編」を発刊しました。
第1弾『「出版年鑑」掲載全訃報一覧―昭和平成期 著作家・学者・出版人7000人』
(編著者:河原努/解説:小林昌樹 定価2,000円、B5判176頁)
第2弾『戦時・占領期出版史資料索引―戦時企業整備・公職追放・ミニ社史』
(編著者:河原努/解説:小林昌樹 定価2,000円、B5判82頁)
ともに皓星社のウェブストアで取り扱い中です(同人誌ですので、購入の際は見積書・領収書は出せません。納品書のみ、購入者のお名前で発行します)。
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ご好評をいただいている「皓星社友の会」、2022年度(2022年7月〜2023年6月)を募集中です!
友の会は、2020年コロナ禍における「ざっさくプラス」の無償公開を機に、弊社の書籍やデータベースをご愛読・ご愛用くださる会員の皆様の便宜と、皆様と弊社スタッフの間で交流を図ることを目的とし設立いたしました。
【ご参加の条件】
上記の趣旨にご賛同くださる個人の方。(法人様のお申込みは受け付けておりません)
弊社の新商品(書籍・データベース)や、「ざっさくプラス」のバージョンアップに際して、アンケートやヒアリングにご協力いただける方。
【特典】
・友の会割引 弊社のすべての出版物を、15%引、送料無料でご購入いただけます。
・皓星社主催のイベント参加割引
・ざっさくプラス利用権(基本プラン)
・ご希望の雑誌の目次をざっさくプラスに搭載(時期は相談)。雑誌を貸していただける場合は、入力データを提供します。
・お誕生日プレゼント(お好きな本を1冊プレゼントします。値段を問いませんが、一部例外があります)
【価格】
一般:年間12,000円 学生:6,000円 (税別)
※学生割引を希望する方は、ご所属大学ドメインのメールアドレスでお申し込み下さい。
【ご契約期間】
ご契約は、毎年7月1日から1年間とさせていただきます。7月以降もお申し込みいただけますが、年度途中参加でも金額は変わりません。また、年度途中退会の場合も、返金は行いません。
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★編集後記
数日前、実家の片付けをしていた母から「彫刻刀はもういらないよね?」と連絡が。小学校の授業で初めて手にした時には、子どもながらに「こんな危ないものを使って良いんだろうか」とどきどきしつつ、彫り上がった後は手の痺れと共に今までに感じたことのない達成感で満たされたのを覚えています。
思い出に浸っていると、昨年11月の文フリ東京で購入したZINEも、新宿の独立系書店・IRREGULAR RHYTHM ASYLUMで先日手に取った本も、心をぐっと動かされる装丁にはいつも版画が用いられていることに気がつきました。IRA店長の成田さんにその話をすると、IRAで独自に版画コレクティヴを結成し活動していること(装丁はそこの作品でした)、戦後には社会問題や生活へのまなざしを版画作成に落とし込もうとした教育上の運動があったことなどを教えてくださいました。
調べてみると、今では文学者として有名な魯迅がかつては木版画普及のために奔走していたことなども分かりました。識字率が低かった時代、社会への関心と変革を促すメディアとして直感に働きかけるあの白黒の迫力が大きなインパクトを与えたそう。
2018年の福岡アジア美術館、昨年の町田市国際版画美術館の展示など、近年社会運動と版画の歴史に光が当たっているように感じます。私にとっての彫刻刀のように、当時は何でもなかったものが実は深い歴史を湛えている、そんな思い出が皆さんにもあるかもしれません。(楠本)
『調べる技術』、1月に入って毎週4刷5刷と増刷し、今週6刷が出来てきました。注文や在庫確認などの電話が引きも切らず。元来引きこもってコツコツと人物略歴を作る仕事をしていたので電話応対の経験は全く無く、移籍のときも「電話は超苦手なので、可能な限りとらない方向で……」ということにしてもらったのですが、この状況ではそうも言っていられず、日々たくさんの電話を受けております。お電話をくださる皆様、ロクに敬語も使えないオタオタした応対で申し訳ありません……。(河原)
足立正生監督の「REVOLUTION+1」を観てきました。国葬当日の上映が中止になった劇場もあったりと物議をかもしたこの映画ですが、劇映画=フィクションだということを忘れそうになる、いい映画でした。安倍元首相へ銃口を向けるにいたるまでの山上(映画の中では川上)の心情を、きわめて丁寧に追いかけています。「REVOLUTION+1」は、この事件を正面から取り扱う最初で最後の映画になるはず。おすすめです。憶測や偏見を取り払って兎も角も劇場へ行きましょう。関東では横浜のシネマジャック&ベティで上映中。(晴山)
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第20号をご一読いただきありがとうございました。
好評の『調べる技術』、6刷をしました(1月25日印刷出来、以降取次搬入予定)。これまで安定的にお届けできず、ご迷惑をおかけしました。6刷は初版の4倍刷っていますので、安心してご注文ください。また、少しずつ各種メディアで取り上げて頂いております。今後「★出版ニュース」の「【書評情報】」で掲載情報等をお知らせいたします。
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