このメルマガは、株式会社皓星社の「ざっさくプラス」最新情報や、新刊案内等を配信します。弊社サイトから購読を申し込まれた方や、これまでご縁があった方にお送りしています。
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目 次
★第21号をお届けします
☆【連載】大検索時代のレファレンス・チップス 第2回(小林昌樹)
★【連載】趣味の日本近代出版史 第21回(河原努)
☆ざっさくプラスニュース
★出版ニュース
☆近代出版研究所だより
★「皓星社友の会」のご案内
☆編集後記
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★第21号をお届けします
皓星社メールマガジン第21号をお届けいたします。
このメルマガでは月に一回、弊社の本やデータベースの新着情報とともに、近代出版研究所の活動報告も配信してまいります。
お知り合いの方々へぜひ転送、拡散をお願いいたします。
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☆大検索時代のレファレンス・チップス
第2回 デジコレの2022年末リニューアルをチェック! 官報編
小林昌樹(図書館情報学研究者)
■デジコレ官報を一般事項で探ってみたが……
前回、国立国会図書館(NDL)のデジタル・コレクション(デジコレ)で、ファミリー・ヒストリーを探求してみて改めて思ったのは、『官報』1883(明治16)年から1952(昭和27)年にフルテキストが付いた重要性だった。
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★趣味の日本近代出版史
第21回 なごみ堂の均一台から(1)――北見市の福村書店一代記『母さんの風呂敷包み』
河原努(皓星社)
■カラサキさん、お久しぶりです。
今月上旬、弊社刊『古本乙女の日々是口実』の著者であるカラサキ・アユミ(@fuguhugu)さんが上京された。新刊の作戦会議もあるということで弊社を訪ねてくださり、会長の藤巻、社長の晴山、それに同書の解説を書いた書物蔵(@shomotsubugyo)さんを交えて、社で一緒にランチミーティングをした。
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☆ざっさくプラスニュース
【先月からの新規登載情報】
〇琥珀書房様提供分
下記の雑誌目次の提供を受け「ざっさくプラス」に登録しました(1誌1699文献)
「小天地」1-1(明治33年10月)~3-1(明治36年1月)
〇不二出版様提供分
下記の雑誌目次の提供を受け「ざっさくプラス」に登録しました(1誌853文献)
「萬寿果」0号(昭和10年4月)~第10巻第2号(昭和19年1月)
〇EBSCO様提供分
下記の雑誌目次の提供を受け「ざっさくプラス」に登録しました(1誌621文献)
「映画芸術研究」第1輯(1933年4月)~第3年第7輯(1935年9月)
〇独自登載分
「別冊新評」第1巻第1号(昭和43年4月)~第15巻第2号(昭和57年8月)
※雑誌「新評」の別冊。初期の占い・金儲け・家つくり・麻雀・競馬・株・ゴルフといった実用ものから後期の作家特集まで、確認できた62冊から3126文献を登載。
「fishing Café」第1号(平成12月)~第71号(令和4年4月)
※シマノ発行の釣り文化誌(年3回刊)。巻頭インタビューに矢口高雄、名嘉睦稔、鈴木慶一、椎名誠、野口健、北方謙三、夢枕獏、篠原勝之、吉川晃司、松岡充、坂田明、照英、田崎真也、村上康成、高橋幸宏ら。継続刊行中。
「英語文学世界」創刊号(昭和41年3月)~第12巻第1号(昭和62年3月)
※英語文学世界社→英潮社出版の英文学誌(月刊)。創刊以来、外山滋比古が編集人を務めた。赤祖父哲二、安井稔、森常治、小川和夫、金関寿夫、坂西志保、渡部昇一、福田陸太郎、亀井俊介らが寄稿。全138冊。
「近代営業」第1巻第1号(昭和41年6月)~第3巻第4号(昭和43年4月)
※誠文堂新光社の月刊誌。「〈上役につかえる〉ことの研究」「営業部に何名必要か」「女性社員の結婚と課長」といった記事や、特集「新局面を迎えたマンガ商品」、向田邦子の寄稿も。全23冊で休刊。
【Zoom商談・使い方ガイダンス 承ります】
Zoomを使ったご案内を無料で受け付けております。
ご契約機関様には使い方のご案内を、導入をご検討中の機関様には商品説明をさせていただきます。画面を共有し、具体的な検索例をご紹介しながら進めますので、その場でのご質問にもお答えできます。周知期間として終了後の一週間程度アクセス数を増やすなど、個別の対応も承っております。1回30分からご予約いただけます。
ご予約や、トライアルのお申込みはこちらから。
【閉鎖するデータベースのデータ、お引き受けします】
ざっさくプラスは、閉鎖予定のデータベースのデータを引き取り、続けて公開します。かねてより、図書館関係者の方から「科研で作られたデータベースで、非常に有益なものなのに、教授の退官時や公開サイトの閉鎖時に消滅してしまうものが多い」という声を聞いておりました。そうしたデータを消さず、拾い上げたいと考えています。方法は主に以下の2通り。
①データを引き取り「ざっさくプラス」に登載。(無償)
②独立したデータベースとして引き取り連携検索して検索結果を「ざっさくプラス」と共に一覧表示。(費用等応相談)
どちらも検索結果に元のデータベースのデータであることを示すアイコンを表示します。
詳しいお話をお聞きになりたい方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
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★出版ニュース
【出版目録】
現在在庫のある書籍300点弱を、書影・紹介文付きで収録しています。
今回は諸般の事情で省きましたが、次版では「書名索引」「著者名索引」を付けます。
送料は無料です。
【新刊】
3月6日刊行予定、予価1,000円(+税)
歌人・福島泰樹主宰の「月光の会」が発行する短歌雑誌。今号の特集は、2022年4月に歌集『暁の星』を刊行した重信房子。作品30首と、第10回黒田和美賞受賞の言葉を掲載。また、インタビューを通して、獄中ではじめたという作歌の契機などに迫る。その他、福島泰樹による詩人・長澤延子の鑑賞連載「延子絶叫」は第五回。
3月16日刊行予定、定価5,000円(+税)
幼い頃に不慮の事故で両手を失いながらも、書道と出会い、作品を発表してきた書家の小畑延子。2020年に刊行した作品集『轍』の編纂ののち、「湧き上がってきた書への執着であり、いいかえれば「生」へのこだわりの熱い願い」が詰め込まれた今回の作品集。傘寿を迎え、さらなる表現を模索する姿をご覧ください。
【増刷】
2月1日増刷出来、定価2,000円(+税)
“こんなにも人が好きだよ くらがりに針のようなる光は射して”
中澤系は、短歌の世界での活躍が期待されながら、難病の副腎白質ジストロフィー(ALD)に冒され、2009 年4 月に逝去した夭折の歌人。これまでの版が絶版になっているため、中澤系のまとまった作品を読めるのはこの新刻版だけです。
今回第二刷には特典として書き下ろし栞を封入! 熊倉献さん(漫画家)、萩原正人さん(臓器移植芸人)、青松輝さん(歌人)、岡野大嗣さん(歌人)の4名にご寄稿いただきました。熊倉さんによる、中澤系の短歌作品から連想される様々なモチーフを散りばめた素敵な表紙イラストにも注目。
2/6 『週刊プレイボーイ』2023年2月27日号「“本”人襲撃」で著者インタビュー掲載
2/16 『週刊文春』2023年2月23日号「文春図書館推薦」掲載
2/18 東京新聞「栗原裕一郎さんの3冊の本棚」(栗原裕一郎)掲載
【『近代出版研究 第2号』のお知らせ】
『近代出版研究 第2号』のラインナップは下記の通りです!
・横山茂雄ロングインタビュー――川島昭夫・吉永進一らとの交友、そして古本収集話
横山茂雄・志村真幸・神保町のオタ・菊地暁・小林昌樹・森洋介・河原努
・「新聞内報」研究の必要性 佐藤卓己
・特集に寄せて、雑本とは何か――図書分類法(NDCなど)を援用して 小林昌樹
・オカルトを買っておうちに帰ろう――「コンビニオカルト本」の私的観察史
飯倉義之
・雑本ガイドとしての『民俗学入門』、あるいは私の雑本三昧 菊地暁
・明治期における「内容見本」の出現──型の成立と名称の変遷をたどる 大尾侑子
・雑本・雑書の視点から見た『明治文化全集』と帝国図書館の蔵書 鈴木宏宗
・版元営業はどのような仕事か 平林緑萌
・魔窟的新聞縦覧所の登場と退場、碁会所を添えて 松﨑貴之
・『ノーツ・アンド・クエリーズ』と南方熊楠――アマチュア学者たちの国際投書空間 志村真幸
・日本初の健康雑誌だった『健康之友』(大正十三年五月創刊)について
神保町のオタ
・大正初期グラフ雑誌カタログ―忘れられた第一次ブーム 藤元直樹
・雑誌屋考―地本、小新聞と絵双紙屋 稲岡勝
・『発禁年表』編者・福岡井吉とは誰か 鈴木宏宗
・出版に託された〝一つの神道〟という夢――会通社社史が映す近代神道 木村悠之介
・お役所メディアを探せ!――官報類似出版物の省庁・地方官庁への広がりと、その利用可能性を考える 藤元直樹
・知的活動の場としての図書館――石川県立図書館の施設・サービス・展示とイベント
田村俊作
あと数本の原稿を掲載予定です。発売日まであと1ヶ月ちょっと、鋭意編集中です!
【近代出版研究叢書】
「近代出版研究叢書・資料編」を発刊しました。
第1弾『「出版年鑑」掲載全訃報一覧―昭和平成期 著作家・学者・出版人7000人』
(編著者:河原努/解説:小林昌樹 定価2,000円、B5判176頁)
第2弾『戦時・占領期出版史資料索引―戦時企業整備・公職追放・ミニ社史』
(編著者:河原努/解説:小林昌樹 定価2,000円、B5判82頁)
ともに皓星社のウェブストアで取り扱い中です(同人誌ですので、購入の際は見積書・領収書は出せません。納品書のみ、購入者のお名前で発行します)。
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☆「皓星社友の会」のご案内
ご好評をいただいている「皓星社友の会」、2022年度(2022年7月〜2023年6月)を募集中です!
友の会は、2020年コロナ禍における「ざっさくプラス」の無償公開を機に、弊社の書籍やデータベースをご愛読・ご愛用くださる会員の皆様の便宜と、皆様と弊社スタッフの間で交流を図ることを目的とし設立いたしました。
【ご参加の条件】
上記の趣旨にご賛同くださる個人の方。(法人様のお申込みは受け付けておりません)
弊社の新商品(書籍・データベース)や、「ざっさくプラス」のバージョンアップに際して、アンケートやヒアリングにご協力いただける方。
【特典】
・友の会割引 弊社のすべての出版物を、15%引、送料無料でご購入いただけます。
・皓星社主催のイベント参加割引
・ざっさくプラス利用権(基本プラン)
・ご希望の雑誌の目次をざっさくプラスに搭載(時期は相談)。雑誌を貸していただける場合は、入力データを提供します。
・お誕生日プレゼント(お好きな本を1冊プレゼントします。値段を問いませんが、一部例外があります)
【価格】
一般:年間12,000円 学生:6,000円 (税別)
※学生割引を希望する方は、ご所属大学ドメインのメールアドレスでお申し込み下さい。
【ご契約期間】
ご契約は、毎年7月1日から1年間とさせていただきます。7月以降もお申し込みいただけますが、年度途中参加でも金額は変わりません。また、年度途中退会の場合も、返金は行いません。
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★編集後記
弊社データベースの市場調査として、今月は台湾へ行ってきました。学生の頃観光で行ったことがあったのですが、コロナ禍の今は入出国に必要な手続きが多くあり、条件も日毎に目まぐるしく変わるため、行くまでの準備ですでにへとへとに……。
とはいえ、去年の夏頃から台湾への入国条件は緩和され、到着後は配布されたキットによる自主的な検査のみで、陰性であれば報告をせずともそのまま外を出歩くことが可能になりました(日本への入国手続きの方が煩雑です)。
到着した日の気温は25度超え。飛行機からボーディング・ブリッジに降りた瞬間、梅雨真っ只中でもここまで感じられないだろう、という程の亜熱帯特有の湿気に出迎えられました。図書館・本屋巡りの備忘録は、記事として来月以降簡単にまとめる予定です。沢山写真を撮ってきましたので、読者の皆様にもその雰囲気を楽しんでもらえれば幸いです。(楠本)
「ざっさくプラス」の登載雑誌選定担当者として、古本屋・古本市でよくみかける「別冊新評」をありったけかき集めて登載しました。最近登載した「伝統と現代」なども含めて、学術的に有用な記事がありながら、まだきちんと整備されていない商業誌を充実させて行くことが「ざっさくプラス」の使命の一つ、と個人的に思っております。しかしながらこの件、ツイッターで反応が薄く、私の独り相撲なのかと残念至極。野坂昭如/渋澤龍彦/遠藤周作/安岡章太郎/深沢七郎/唐十郎/北杜夫/梶山季之/大藪春彦/筒井康隆/畑正憲/星新一/稲垣足穂/花田清輝/山本周五郎/山頭火/水上勉/平井和正・豊田有恒/石井隆/山田風太郎/松本零士/別役実/寺山修司/水木しげる/新田次郎/都筑道夫/小林信彦/鈴木忠志/荒木経惟に関する記事が増えましたよ! (河原)
原爆の図 丸木美術館の特別展「趙根在写真展 地底の闇、地上の光 ― 炭鉱、朝鮮人、ハンセン病 ―」を見てきました。趙根在さんは60年代から80年代にかけてハンセン病療養所を訪ね、病と差別のなかで生き続ける方々の写真を撮影された方。その仕事は『ライは長い旅だから』(詩・谺雄二、1981、弊社刊)などの形で残されています。本展は、趙さんがハンセン病に関わることになったその必然性、趙さんの仕事の全体像が見える画期的な構成になっています。ぜひ足をのばしてみてください。来月は、ボストンで3年ぶりに開催されるAAS Annual Conferenceに初めて伺います。(晴山)
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第21号をご一読いただきありがとうございました。
『中澤系歌集 uta0001.txt』の2刷が出来ました。営業力の強くない弊社において、週5冊くらいのペースで着実に売れていた、根強い人気を持つ歌集です。増刷にあたって、熊倉献さん(漫画家)、萩原正人さん(臓器移植芸人)、青松輝さん(歌人)、岡野大嗣さん(歌人)の4名の方にご寄稿をいただき、書き下ろし栞を付けました。詩歌の門外漢である私(河原)から見ても、鮮烈な言葉と歌心に惹かれる一冊です。この増刷を機に、一人でも多く新しい読者の手に届きますように。
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