さて、今回は赴任シーズンに向けて注意しておきたい、賃貸住宅に住む人のための「テナント保険」についてと、高級グロサリーストア（スーパーマーケット）が牽引する町の発展の様子をニュージャージーよりお届けします。サンマテオオフィスからは、北カルフォルニアで日本人駐在員が最近増加傾向にあり、賑わいを見せているサンマテオ郡を紹介します。

Relo Redac, Inc.　サンマテオ オフィスより

日本で賃貸住宅に住んだ経験のある人ならご存知だと思いますが、通常、日本では賃貸住宅の契約時に火災保険に加入します。不動産エージェントが賃貸契約書と共に火災保険の加入申込書を用意していて、賃貸契約の流れで火災保険にも加入した、といった経験はありませんか？入居先の建物や大切な家財の損害を補償する火災保険ですが、アメリカで部屋を借りる時には、どんな保険に加入するものなのでしょうか？

アメリカでは、賃貸住宅に入居する際、「テナント保険（借家人保険）」に加入するのが一般的です。賃貸契約書には入居者が必要な保険内容がたいてい明記されていますが、加入が強制されていなければテナント保険に入らない人もいます。また、日本のように不動産エージェントが賃貸契約書とセットでテナント保険の申込書を用意しているケースは無いため、ついうっかり保険に加入するのを忘れてしまった、なんて事もよくあります。任意とはいえ、テナント保険に加入する必要はあるのでしょうか？

ここで、実際に起こった事例をご紹介します。

集合住宅に住むA子さん。年末年始のホリデーシーズンのことです。パーティーの後、ほろ酔い気分でアパートに戻り、ゆっくり湯船に浸かろうとバスタブにお湯をはっていたところ、うとうとと、そのままソファで寝入ってしまいました。　

気がついたらバスタブから水が溢れ出してリビングルームの床まで水浸しになっているのを発見。自分の部屋に加えて階下にも水漏れしたため、後日大家から1万ドル強の修理請求が来てびっくり。問題は裁判所まで持ち込まれ、大家と交渉するも、テナント保険に加入していなかったため結局5千ドル近くを支払った、という話がありました。水漏れといえども侮れません。日本の家屋と米国の家屋は仕様が異なる点が多いため、どこからどういう形で水漏れが他に影響するかわかりません。慣れない日本人にとっては注意が必要です。

テナント保険は、事故による家財の損害を補償するばかりでなく、自分が起こした過失事故による第三者への賠償責任も補償します。思わぬ大きな出費で、精神的・金銭的なダメージを受ける前に、小さな支出で大きな安心を得てはいかがでしょうか。

弊社のグループ会社（リダック・アドバンテージ）では、保険を取り扱っています。今回紹介した事例のような水漏れ損害は、ベーシックなテナント保険ではカバーされないこともありますが、日本人駐在員とそのご家族が遭遇しがちなトラブルを熟知したリダック・アドバンテージなら、最適な保険プランを提案することが可能です。さらに、万が一の事故の際は、24時間365日、日本語でサポートが受けられるため安心してお任せいただけます。お気軽にお問合せください。

かつて、ニュージャージー州のニューアーク市長が町の発展のために、高級オーガニック・グロサリー・ストア（スーパーマーケット）、ホールフーズへ熱いラブコールを送っていたことがありましたが、町興しには、どんなグロサリー・ストアを引っ張ってくるかが要です。

昨年、同じくニュージャージー州にあるエッジウォーターの物件購入目的で、20年ぶりに町を訪れた方がいましたが、その変貌ぶりに感嘆の声を上げられていました。エッジウォーターの成功の理由は複数ありますが、個人的には、ハイエンド・グロサリーを散りばめたことだと思っています。ミツワ（開店時は、ヤオハンでしたが）が殺風景な土地にポツンとできた時に、その後の町の発展を誰が想像したでしょうか？健康志向の波に乗り、オーガニック・フードが一般化した時には、トレーダージョーズとホールフーズがエッジウォーターにできていました。アメリカ各地にある、定型モールに加え、これらのハイエンド・グロサリー・ストアのオープンがエッジウォーターの町を活気づけました。

また、ニュージャージー州のフォートリーから、北に10マイルの町、クロスターでも似たような現象が起こっています。長い間、移転したグロサリーストアと潰れたKマートの大きな残骸が町の中心地のモールにありました。周りのレストランもいま一つパッとせず、穴ぼこだらけの駐車場は、たまに映画の撮影に使われるだけという有様でした。それが、昨年秋にホールフーズがオープンした途端、町のカラーが、がらりと変わりました。まるで、HGTVの「Fixer Upper」のように古い家のパネルが開けられるとそこには、輝く新しい町がありました。新しい町は、それまでクロスターを訪れることがなかった人たちも引き寄せました。不動産価格は10～25％アップしたといわれています。

どんなスーパーやトレンディな店がその町にあるかは、住宅や投資物件の購入を検討する際の大きなキーポイントになります。

古姓美智子　ニュージャージー オフィス

次に、同じサンマテオ郡にあり、サンマテオ市に隣接したフォスターシティ市ですが、こちらは住宅地として多くの日本人家族が居住しています。サンマテオ市が活気のある「動の街」なら、隣のフォスターシティ市は「静の街」と言えるでしょう。街中にラグーンがあり、公園も多く、春になると子連れのアヒルが我が物顔で道を横断しているような、のどかで自然が豊かな緑と水の街です。電気配線が地中を通っているため、視界が広がり、ゆったりとした雰囲気が漂っているのも特徴的です。また、教育レベルが高いため、日本人家族に人気のエリアです。

今回は、サンマテオ市ダウンタウンのアクセスが良く人気の物件、弊社の管理物件、サンフランシスコベイに面した物件の3つをご紹介します。

弊社マンハッタンオフィスでは、2月3日（金）日本クラブのローズルームにて、日系企業総務・人事担当者向け不動産セミナー（第一部）、並びに新春交流会（第二部）を開催しました。

第一部の不動産セミナーでは、例年よりも多く82名が参加され、昨今の不動産動向の関心度の高さが伺えました。「ニューヨーク賃貸住宅・オフィス、最新事情」と題して、ニューヨーク・トライステートエリア、並びに全米の駐在員の住宅事情に加え、サービスアパートやオフィス賃貸市場について説明しました。第二部の新春交流会では、お客様同士の交流で盛り上がり、大変賑やかな会となりました。

参加者からは、「本日のセミナーの内容は全て関心の高いトピックスであり、時間をかけてもっと知りたいことばかりでした。」「オフィス賃貸の話は非常に興味深かったです。このようなデータを提供いただけると有り難いです。」「短時間でポイントを絞ったセミナーで良かったです。」などの声が聞かれました。

弊社では、今後もお客様のニーズに合わせて、このようなセミナーを開催していく予定です。

ロサンゼルスのリダックゲートウェイホテルでは、宿泊と人間ドックがセットになったおトクなパッケージプランをご用意しています。日本語で診察を受けられるので安心です。海外での健康管理にぜひご利用下さい。