7月、石川県小松市観音下町(かながそまち)にオープンした「オーベルジュ オーフ」は、廃校になった小学校をコンバージョンし、レストラン、カフェ、宿泊、レンタルスペースを備えた施設です。
 
“廃校”という響きから、木造の古い校舎を連想されたり、館内の空間がイメージがしにくい方もいらっしゃると思いますが、エントランスから一歩足を踏み入れると、スッキリとモダンでありながら温かみがあり、バランスよくまとめられていることに驚くはずです。
 
その空気感を演出する要素の一つが、パリを拠点に活躍する小川貴一郎氏のアート。レストランや廊下、客室など、館内の随所に大小約120点のアートが飾られています。
 
それらは全て、小川氏が約2ヶ月「オーベルジュ オーフ」に滞在し、観音下の強いエネルギーを全身で感じ取り描いた作品です。
 
小川氏の代表的な「GURUGURU」(作品に触れずに描く技法)や、今回おびただしい数を創作する中で新しく生み出された技法で描かれたものなど、作風もさまざま。これらのアートを鑑賞しながら館内を巡るのも「オーベルジュ オーフ」の楽しみ方のひとつです。
 
「オーベルジュ オーフ」のアートにもぜひご注目ください!
約2ヶ月に及ぶ滞在期間のほとんどの時間を過ごしたアトリエ(もと図工室)。小川氏はここでイメージを創造し、制作を行った。壁にはさまざまなメモが所狭しと書かれている。いわば小川氏の脳の中そのものといっても過言ではない場所。原風景が広がりどこかホッとできる観音下の空気感の中、アトリエはどことなく澄んだ神聖な空気が流れていた。
小川貴一郎氏からのメッセージ
 
私の芸術は、幼少期に大きく影響を受けた音楽から培った「破壊」の精神と、20年以上関わった建築の世界から学んだ「調和」の精神で出来ています。
 
このオーベルジュの名前の由来である「水」(eau / オー)と「火」(feu / フー)は、相反するものです。
 
ここは、本来は同時に存在することができないものが融合する場です。
それは、ある意味破壊であり、同時に調和でもあるのです。
 
芸術とは、破壊と調和、拒絶と融合から生まれる違和感であり、その違和感が空間を歪ませます。
そしてその歪みは、やがて、洗練された不調和音となるのです。
 
2ヶ月間この地に滞在し、純度の高い良質なエネルギーを感じながら制作を行いました。
 
この建物の中には、私の創作意欲が溢れています。
そしてそれは、これからも続いていくのです。
 
小川 貴一郎 Kiichiro Ogawa
Auberge “eaufeu” オーベルジュ オーフ
石川県小松市観音下町ロ 48
アクセス:小松空港、JR小松駅、小松ICより それぞれ車で約30分
URL: https://eaufeu.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/eaufeu_official/
 
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