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石巻工房ニュース - KOBO NEWS - Vol.10
石巻工房の製品には「ENDAI」というベンチがあります。文字通り“縁台”として、石巻の仮設住宅のために考案されたものです。
「ENDAI」のデザイナーである藤森泰司さんは、石巻工房のプロジェクトに立ち上げ当初から参加してくださったメンバーの1人です。

縁台が欲しいということ、使う材料は2×4材からつくって欲しいこと。
仮設住宅に“仮”でつくる家具ではなく、その後も長く使いたくなるようなデザイン。そしてワークショップで簡単につくれること。

それらの難題を見事に解決し、できあがったのが 「ENDAI」です。
現在は材料や寸法を少し変えて、縁台の要素を持たせながらオフィスや住空間にすっと入っていく家具になりました。



石巻工房オンラインショップ
http://store.shopping.yahoo.co.jp/ishinomakilab/islb-014.html

藤森泰司アトリエ
http://www.taiji-fujimori.com
石巻工房ニュース - KOBO NEWS - Vol.10 のコンテンツは以下となります。
今回で10回目の配信となりました!
これからも、石巻工房の活動や最新情報を皆さまにお伝えしていければと思います。

CONTENTS

■ Interior lifestyle TOKYOに出展しました。
■ 石巻工房・東京ショールームがオープンしました。
■ ドイツ・ベルリンで石巻工房家具が展示されています。
■ CITRONに家具を納品しました。
■ Column 旅とはデザインであり デザインとは旅である Vol.2

■ Interior lifestyle TOKYOに出展しました。

6月10日(水)〜12日(金)の3日間、東京ビッグサイトにてInterior lifestyle TOKYOに出展いたしました。
今回は新作「FLAMINGO series」や、張地とクッションを新しくしたソファ、新シリーズプロトタイプの発表など盛りだくさんな展示となりました。
特に新シリーズでは、テーブル天板にリノリウムを貼ったものや、スチールアングルをテーブル・ベンチの脚に用いるなど、制作面においても新しい挑戦となりました。今後、製品販売に向けて準備を進めてまいります。

ご来場いただいた皆さまに御礼申し上げます。

Photo:healthy(Yousuke Tatsumi)
■ 石巻工房・東京ショールームがオープンしました。

石巻工房・東京ショールームが、無事にオープンの日を迎えました。

6月16日(火)には、お世話になった皆さまやプレス向けに内覧会を行いました。小さなショールームに実に150人近くの方が訪れ、予想以上のにぎわいとなりました。ご多忙の中ご参加いただきありがとうございました。
現在は事前予約制となりますが、パブリックオープンの日を設けたり、ゆくゆくは常時オープンできるように環境を整えてまいります。



住所:東京都文京区小石川3-31-7
営業日:月曜日〜金曜日 10:00〜19:00
定休日:土・日・祝日
※事前予約制となります。下記の電話またはメールにて受け付けております。
※駐車場はございませんので、近隣の駐車場をご利用ください。

tel : 03-5689-5597(芦沢建築設計事務所直通)
mail : info@ishinomaki-lab.org
■ ドイツ・ベルリンで石巻工房家具が展示されています。

ドイツ・ベルリンにあるギャラリーBAERCKにて、石巻工房の家具が展示されています。
ドイツ在住のデザイナーJacob Brinck氏が昨年デザインワークショップのため来日した際、弊社代表の芦沢と出会ったことをきっかけに石巻工房を知り、今回の展示が実現しました。
最近は海外での展示や卸も増えてきており、「復興家具」のイメージから、家具そのものの面白さやクオリティを見出していただけるようになってきたのかと思います。石巻工房の家具メーカーとしての成長を感じていただければ幸いです。



会期:2015年6月11日(木)〜7月27日(月)
会場:BAERCK store(Mulackstrasse 12, 10119 Berlin)

Facebookページ
https://www.facebook.com/events/762550553862791/
■ CITRONに家具を納品しました。

7月4日(土)にオープンした、ベジタリアン・ビーガン料理を取り扱うフランス料理店 CITRONに家具を納品しました。
先日のInterior lifestyle TOKYOで発表したリノリウム天板、スチールアングル脚のシリーズでテーブルやカウンターを特注制作しています。



CITRON
東京都港区南青山2-27-21

Facebookページ
https://www.facebook.com/citron.aoyama?fref=ts


■ Column
デザインとは旅であり、旅とはデザインである Vol.2(芦沢啓治)

「北京のトンカチ」

釘を打つためにトンカチを使う。一般的にはそう思われている。おそらく長年トンカチを触っていない方のほうが多いだろう。実際釘を打つ場面は本当に少なくなった。それはプロである大工も同じである。トンカチの代わりに電動工具を使っている。トンカチは釘を打つというよりも、何かを叩き込むために使われている。
私は家具金物屋に勤めていた時代があるのだが、金物屋は意外とトンカチを使う。もちろん釘を打つためではなく、ゆがみを矯正したり曲げたり叩き込んだりする。大工のトンカチとはだいぶ形も違う。


さて、この2枚の写真を見ていただきたい。これらは北京で施工している住宅の現場で発見したものだ。最初はこれらがトンカチであることに気がつかなかった。現場に転がっているゴミのようであったからだ。
材料は、異型鉄筋というコンクリートの中に打ち込む鉄筋棒が使われている。おそらく、北京の現場で働いているある職人が、このトンカチを現場でつくったのだろう。鉄筋屋さんに鉄筋の端材をもらって、鉄骨屋さんの溶接機を借りて。そして2種類のトンカチをつくった。片方はまっすぐな材料で、もうひとつは曲げられた材料を使って。実際このトンカチはしばらくの間現場に転がっていたから、現場の道具として様々な人間に使われた可能性がある。

このトンカチから学べることが多い。まずリブのある異型鉄筋は滑らない仕様になっている。それはコンクリートの食いつきをよくするためなのだが、作者はそれが持ち手の滑り止めになることを発見した。(偶然、あるいは必然か。)
曲がった材料を使ったトンカチはさらに興味深い。曲がった鉄筋棒も、真っ直ぐな棒ほどではないが現場に転がっている。その部分をあえて使い、加工している。本来であればここに釘抜きがあるべきと思うだろう。もちろんそんな加工はされていない。私が現場で見たときは解体屋がこれを使っていた。何かを壊すときに、このトンカチを使うことにきっと意味があるんじゃないかと思う。(エッジを使うためか。)
さらに、溶接という技術は決して特殊なものではないようだ。その北京の現場では「多能工」と呼ばれる人がいて、様々な仕事をしている。解体の手伝いをしているかと思えば、ブロックを積み、手すりの溶接をする。通常日本では大工や左官屋はもちろん溶接はしないが、実際には素人がいきなり扱えてしまうものでもあることを思い出す。友人の建築家も最近溶接機を購入し、様々な家具を自作しているのを思い出した。

技術の差こそあれど、家具の設計や建築に関わる職業として、日々発見的にモノから学ぶことは本当に重要だと思っている。それは野球でいうところの素振りであり、サッカーでいうところのシュート練習なのだと思う。鉄筋棒トンカチの作者は、まさか自分がつくったものに感動する輩が日本にいるとは思いもしなかっただろう。しかしこのDIY精神には、ちょっと視野を広げられた気がしたのだ。

 
株式会社石巻工房 
本メールは info@ishinomaki-lab.org よりinfo@ishinomaki-lab.org 宛に送信しております。
渡波字栄田164-3, 石巻市, 宮城県 986-2135, Japan


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