テーマ「街」
震災から4年。
当時の街の様子からすると、最近の石巻はその”片付け”も終わり、壊れた建物が撤去され、更地が目立つ状況が続いていました。
ここ数ヶ月、その場所場所に新たな建物が建ち始めている光景が目に付きます。地盤沈下に伴う水害や、今後も起こりえるだろう未曾有の津波の被害に怯え、川の側や沿岸部には寄り付かなかった人々も、時間の経過とともに(良い意味で)悲しみが薄れ、被災エリアに建物を建てようとしているんですね。
別にその場所に建物を建てることを危惧したり批判しようというわけではないんです。むしろ建てるべきであり、重要なのは、事が起こった時にいかに受け流せるかだと感じます。なぜなら、自然は人間の営みなど無関係に振舞っているわけで…
故に、過度の防潮堤等は無意味な産物になるでしょうし、阻止するよりも受け流すベクトルでなければ、人々は過去にあった教訓を忘れてしまう。
震災後、”非”被災地である郊外に人口が集中していまい、旧市街の商店街は相変わらず人が居ない状況ですが、ここにきて、その旧市街地に復興住宅等が建ち始めているのは、石巻の人口分布から言っても喜ばしいことだと思います。
持論ですが、郊外のショッピングモールに行くお客さん(または住んでいる人)を商店街に呼び込むよりも、そのお客さんを旧市街に住まわせれば良い。商店街周辺に人口が集まれば、当然として賑わいが生まれます。商業圏は郊外に、文化圏は旧市街にという訳です。我ながらいい考えですねw
問題はそのネーミングにあります。うちの近所の川沿いに建設中の公営住宅があり、看板には「リバーサイド○○」って書いてあります。リバーサイドってw
横文字にすればカッコよく見えるのは否定はしないですが、ものの本質というか、本来の意味がぼやけてしまうのはなんだか危険か気がしてならないんです。まぁ、確かに「川っぷちマンション」じゃカッコ悪いですけど。
カッコ良くなった分、この場所は川のそばに建っている建物であり、洪水とかが起きた時は危険な場所なんだよって、危機感が薄れる感じがするんだよね。
いや、リバーなサイドに建ってるんだから、そのまんま「川」でしょ?
まぁ、そうなんだけど、意味としてなんかダイレクトに「川」じゃ無い気がしてます。
例えば、ラブホテル。最近はカップルズホテルとかスイートホテルなんて言い方もするようだけど、ラブホはラブホでその淫靡な響きが良いワケで… (あ、オイラだけ?(汗))日本語に直せば単に”連れ込み旅館”だしね。
ホームレスやニート、ドメスティックバイオレンス、etc...目をそらせてはいけない問題も、横文字、カタカナ文字にしちゃうとなんかライトな感じに見えちゃう…よね?
さて、今回もテーマから随分と趣旨がズレてしまいましたが、手始めに、リバーサイドの復興住宅に営業でもかけてみようかと思う今日この頃であります。
次回につづく。。