■ Column 工房長のサイケデリックな日々 Vol.4
テーマ「シンガポール探検記」
獅子座流星群がピークを迎えたこの日の深夜、
羽田を飛び立ち、機体は一路シンガポールに向かった。
頭の中ではもちろんジェットストリームのテーマソングと語り部が流れている。
大沢たかおに変わってから久しいが、城達也を知っている世代としては、やはりこっちだろう。
まぁ、航空会社はANAなんだけどw
上空で流れ星なんか見れたら良いなと思っていたが、世の中、そんなに上手くいくはずがない。そもそも飛行機から見れるのかどうかも疑わしい。
暗いうちに飛び立ち、夜が明ける前に着いてしまったので、シンガポールの街を上空から見ることは出来なかった。
街の印象はというと、とにかく暑い!これが赤道直下の世界か。。。
人々は、アジア版人種のるつぼと化していて、様々な国の言葉が飛び交っている。
インチキ英語しか話せない私にとっては好都合 ニヤリ。
とは言うものの、街なかに入れば、るつぼ化に拍車が掛かり、バリバリの地元人相手に勝手が分らず、朝食にありつくまでに結構苦労した。
事務所のスタッフに、「腹減って、もう帰りてぇよ」と泣き言を言っていたが、
帰る頃にはこの街が好きになっていた。
どうやら私は適応能力が高いらしい。
世界のどこに行こうが、人種や国や文化が違っても、エロと笑いと挨拶があればなんとかなる。(と、思う)
きれいな街並みをみて気付いた事がある。
電線が無い事と街にあるベンチはほとんどコンクリート製(か、もしくはプラスティック)、そして緑が異常に多い事。
その緑は高速道路の支柱に絡みつき、油断していると、「LIFE AFTER PEOPLE」 のようになってしまうのではないかと心配してしまうほどだ。
また話がそれたw
高温多湿な国であるから、木製品は傷みやすいということか?
実際、MDF製の家具を屋外に置いておくと、半年ほどで駄目になるそうだ。
だから、木製品は好きだが、腐るから屋内で使う。が、この国の常識らしい。
緑と工房の木製品は相性が良いと自負しているから、
ここは、耐候性の高い、我が石巻工房の製品を売り込むには打ってつけと感じた。
ただ、そのための実証はしなければいけないと思うが。
通年湿度が高いこの国で、レッドシダーが耐えられるか?
この辺りは実験してみないとわからない。
ので、
早速世話になった宿のオーナーに打診してみると、速攻で了承を頂いた。
(もちろん、google先生の翻訳を見せたわけですが(汗))
エントランスの一服処(スモーキングエリア)用に、ハイスツールとテーブルを送ろうかと思う。
さて、
この国のDIY事情はどうなっているのか、リサーチしてみた。
ほとんどの国民は自炊をしないことで有名なシンガポール。
(なので、どこに行っても何を食ってもハズレは無い!味付けの好みが別れる感じ)
自分で何かを作る、直す事はあまりしないようだ。
故に、
日本で言うところのホームセンターとかはあまり無いらしい。
IKEAに至っては、なんと20年ほど前から進出してきていて、人気も高い。
で、聞いた人のほとんど口を揃えてこう言う。
「自分で組み立てるって??あり得ないよぉ~」
お金を出して組み立てるサービスを利用するのが当たり前の国民性らしい。
これは、DIYを売りにしている工房にとっては強敵だ。
ので、
作戦を変えて、スモールアウトドアを押すことにした。
シンガポールの住宅事情も、日本の都市部と同じで戸建ての家は少なく、狭いマンションに暮らしている人が多いそうだ。
これはイケる、イケるぞ!
昼間は閑散としている印象を持っていたが、日が落ちる頃から、この街は活気づく。彼らも暑いのだ。そりゃそーだ。
昼間、どんなに暑くても、一歩建物に入ればエアコンが効いていて涼しい。むしろ寒いくらい。だからかも知れないが、自然な涼しさを求めて、夜の街は新橋のような活気に溢れる。(なぜ新橋?w)
東京都と同じくらいの面積で人口はその半分の500万人。
テクノロジーと自然が調和している、ちょうどよいコンパクトシティだ。
人々が惹きつけられる理由を垣間見た気がする。
さて、シンガポールの街並みを高いところから見てみたい…
シンガポール・フライヤーというデカイ観覧車がベイサイドにあり、観光ついでに行ってみた。(炎天下の中を1時間ほど歩いて行ったら…心が折れた(泣))
自転車のスポークを連想させる、その巨大な観覧車からの眺めは最高でした。はい。
これからシンガポールに行く機会のある方、おすすめの場所です。
また行きたいな〜。