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NEWS
Arc-Com の取り扱いを開始しました。
 
防汚・撥水・抗菌といった機能性テキスタイルを広く展開する米国のArc-Com(アーク・コム)社は、性能の高さのみならず、デザイン性の高さにも力を入れています。
 
イスバリ用織物やビニールレザーを中心とするコレクションは、すべてインハウスデザイナーによるオリジナル・デザイン。ホテルや商業施設、オフィスや教育施設、ヘルスケア施設に至るまで、機能が必要とされる場所を明るく美しく彩るコレクションを取り揃えています。
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ドモテックス・アジア 2023 展 

7月26日~28日まで、上海にて「DOMOTEX asia / CHINA FLOOR 2023」が開催されました。
DOMOTEX (ドモテックス)は、ドイツ・ハノーバーで毎年開催されるカーペット・床材に特化した大規模な国際見本市です。1月のドイツ開催以外にも、中東地区(トルコ)とアジア地区(中国)で開催され、それぞれ地区最大規模の展示会として大きな集客を果たしています。
中国は、コロナによる規制が緩和され、3月以降国際線の運航が再開されました。ビザ免除渡航が再開されていない国は残るものの展示会等の開催も再開され、ドモテックス・アジア展も3年ぶりの本格開催となりました。
 
今年から、虹橋空港近くの国家会展中心(ナショナル・コンベンション&エキジビション・センター)に会場を移し開催。30カ国以上の国や地域から1,600社が出展、7つのホールにわたる総床面積200,000㎡の広さで、伝統的な手織りじゅうたんから革新的な床材まで、多くの幅広い商品が展示されました。
今年の来場者数は予想を大きく上回り、過去最高となる83,594人に達したと発表されました。巨大な会場を埋め尽くす人、人、人。中国経済の低迷が報道されていますが、活気あふれる光景の中には、それでもなお人が集まることで生まれるパワーのようなものを感じさせます。
 
7つのホールは、おおまかに手織りじゅうたん・ラグ、カーペット全般、海外ブランド、木質床材、LVTおよび塩ビ系床材、機械工具類と分かれています。今回は、近年急速に力をつけてきた中国総合カーペット・メーカーの様子をご紹介します。
1)SHANHUA CARPTE 山花地毯
アジアで最大規模を誇るという山花地毯(シャンファー・カーペット)は、山東省威海地区の総合カーペット・メーカーです。100万㎡を超える敷地を擁する工場は24時間稼働し、アキスミンスター、ウィルトン、タフトからタイル、プリント、ハンドフックまで多種多様のカーペットを生産しています。
中国製品といえば、かつては「安かろう、悪かろう」のイメージでした。近年の、スマートフォンやコンピューター、テレビ、産業ロボットなどの分野での躍進に見られるように、工業製品であるカーペット類も、性能や品質か向上しています。
 
性能や品質の向上を支えるのは、生産工程のデジタル化・システム化です。
現在の中国のカーペット・メーカーは、1970年代の改革開放政策による、国有企業からの民営化を端にスタートしました。設立(民営化)から成長を模索する中で、多くのメーカーはイギリスやベルギーから織機を輸入し拡大を図ってきました。今はスマート化のステージに入り、効率化が可能な分野の精巧化・高速化・安定化が進んでいます。
カービング
アートのように立体で美しいカーペット。
細かなカービング・テクニックと、柄を活かすグラデーションの色配置の技術をPR。
 
クラシカルなデザインや技法は、品格を求められる場所での需要が多い。インダストリアルな製品だけでなく、こうした細やかな製品づくりも得意とする幅広さは総合カーペット・メーカーならでは。
豊富な納品実績
これまで納品したオリジナルデザインのカーペットピースをディスプレイとして展示。信頼あるメーカーとして、納品実績も充実している。
 
中国国内では、人民大会堂をはじめとする政府筋の施設からG20杭州サミット会場などにも納品。シャングリラ、インターコンチネンタル、ヒルトン、シェラトン、マリオットといったラグジュアリー・ホテル・チェーンへの納品も多く請け負っている。
 
2)HAIMA CARPTE 海马地毯 / 海馬地毯
海馬地毯(ハイマ・カーペット)のブースは、多くの人が立ち寄り盛況でした。
海をイメージさせる青地のロゴのハイマ・カーペットは、威海地区の国有第一カーペット工場として設立された歴史があります。やはり潤沢な敷地を持ち、民営化後は高性能なカーペット製造設備を次々と導入。その年間生産量は、アキスミンスター・ウィルトン・タフト・タイル・プリントを合わせ 1千万平米に達します。
中国の総合カーペット・メーカーの魅力は、オールインワン(内製化)であることです。特に紡績や染色を自社内で行っており、供給不足や価格高騰といった原材料調達リスクのコントロールを可能にしています。また、在庫高もフレキシブルに運用できる体制となります。
 
カーペットのナイロン糸は、いくつかのブランド糸がマーケットの多くを占めていますが、そうした糸と遜色ないクオリティの糸を自前調達できれば、コストダウンに直結し短納期を実現できます。ウールに関しても、原毛のみ輸入し、はやり紡績は自社で行える体制を整えています。
PEバッキング
タイルカーペットの次世代バッキング。
重さや化学臭が課題だったPVCバッキングに代わり、軽く弾力性のある繊維タイプのバッキングを搭載した商品が増えている。
 
ハイマ・カーペットでは、ポリエチレン繊維を使用した自社開発のバッキング「PEバッキング」を数年前に発表。軽い、方向安定性が高くゆがまない、化学物質を放出しないなどメリットが多く注目を浴びている。
 
カラーポイント機
コンピューター制御による高性能のタフト・マシーンとして話題を呼んだカラーポイント機を所有。現在は4台が稼働している。
 
カラーポイント機は、パターンリピートの大きな複雑な柄のタフトが可能になり、より複雑でダイナミックなデザインのカーペットが作れる。ループの高低差を利用した加工により、更に表現を加えることもできる。
3)DONGSHENG CARPTE 东升地毯 / 東升地毯
白でスッキリとまとめられた東升地毯(ドンシャン・カーペット)のブースには、アジア人好みへのこだわりから抜け出し、世界に目を向けている様子が感じられます。
織りからマシンタフト、ハンドタフトまで幅広く扱う同社ですが、ウィルトン織りを得意とし、そのシェアは中国国内ではトップとのこと。生産拠点を本国のみならずトルコやエジプトへと広げ、グローバル化を進めています。
 
中国メーカーの変化の速度はとても早く、良いものをいち早く取り入れ急速の成長していきます。工場は ISO9001スタンダードを取得した稼働体制を整え、サスティナブルに目を向けた素材や運営へのアプローチも見られました。このスピード感こそが中国メーカーの面白さであり魅力です。
PP糸のカーペット
ウイルトン織りが得意な同社は、ポリプロピレン糸を使用した商品も多く展開している。
 
軽量・安価・汚れに強いポリプロピレンは、家庭用カーペット・ラグとして人気が高い。繊維の細さを活かし繊細な柄を再現したり、また撥水性を持たせたりとデザインや機能の選択肢が増えている。
今のところ防炎性能を持たせるのは難しい。
 
 
オーバータフト
アキスミンスター織りで製作したカーペットに、その上からハンドタフトで柄を加える技法。
 
ベース織りの上から、もしくは一部の糸を抜き、その部分にハンドタフトでパイルを打ち込む。一枚のカーペットの中にテクスチャーの違いを組み込め、表現の幅が広がる。こうした手作業の緻密な仕事を担う職人も、十分な人数を雇用し確保している。
PICK UP

新作商品や人気コレクションを弊社取り扱いの海外ブランドと併せてご紹介いたします。

By Hand collection /  Reid Witlin(アメリカ)

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壁は、占める面積も大きく空間全体の印象を左右します。

程よい余白とよい存在感。そんな控えめながら華やかさも失わないデコレーションを目指し、Reid Witlin(レイド・ウィトリン)社の「By Hand(バイ・ハンド)」シリーズは開発されました。

 

「By Hand」シリーズは、ハンドカットにより装飾を施したビニールレザー・パネルのコレクションです。手作業によるカット(切れ込み)、刺繍、ステッチ、スタッフィングの手法を用いて、モチーフを立体的に華やかに表現しています。装飾パネルやベッドボード、フレームアートとしてお使いいただけます。

規定モチーフは60種以上のデザインがあり、オリジナルの柄を作ることも可能です。表面素材にビニールレザーを採用しているため、エッジなどシャープなラインの表現が可能になりました。手触りがソフトで怪我や破損のリスクが少なく、お手入れも簡単です。ビニールレザーの色は95色から選べます。

 

米国カリフォルニア州のエディターであるReid Witlin 社は、1999年創業と比較的若いブランドですが、コントラクト向けのコレクション展開で実績を伸ばしてきました。イスバリ、ビニールレザー、カーテンなどのテキスタイル類も含め、多くの名だたるホテルチェーンで採用されています。

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