なぜ共感が苦しい心に効くのでしょうか?それは私たちの孤独感を和らげてくれるからです。
私たちが苦しむ時、その苦しみに加えて「ひとりで苦しんでいる感じ」、つまり「孤独感」が加わることがとても多いもの。
例えば、病気になると周りの人がみんな健康に見えたり(あるいは自分より軽症に見えたり)、育児で悩めば自分だけが「ダメな母親(父親)」と感じてしまったりしますよね。
病気を背負っているだけでも苦しい。子育てに行き詰まり、どうしていいかわからない、それだけで充分つらい。そこに「私だけが…」の孤独感が上乗せされると、苦しみは時に背負い難いものになりかねません。
私の子育てのつまずきを思い出しても、子育て自体への悩み以上に、「こんなにダメな母親は私しかいない」という孤独感・孤立感の方がつらかったと思います。
そんな孤独感の中で聴く「あなたの気持ち、わかります」「そのような状態になれば、私もそんな気持ちになります」といった言葉は、暗い部屋の窓から差し込む光のように感じられるもの。
「私はひとりじゃない」「わかってくれる人、少なくとも私をわかろうとしてくれる人がいる」という感覚をくれる共感は、苦しむ人の孤独感を癒す力になるのです。