一方で、「もしも自分がこの人だったら」という視点を使うとどうなるでしょうか。想像力を思い切り駆使して、自分が相手の中に入ったら世界がどう見えるか、考えてみます。
例えば、こんな風に子供の状況を想像できませんか?
あなたは中学生生活を始めたばかり。制服を着ると自分がちょっと大人になったような気がしますが、心の中はまだ小学校の6年生です。
親のように子供たちをいつも世話してくれていた小学校の担任の先生に変わって、中学校では時間割に従って教科担当教師が授業をしては去っていきます。新しい、中学生らしい科目も増えました。それだけでも大きな変化、不安を感じる環境の中、あなたは一生懸命、毎日通学しています。
そして、クラブ活動というものが始まって、「先輩/後輩」という今まで知らなかった新しい「上下関係」があることも知りました。先輩が怖い、どう接していいかわからない…新しい交友関係の中で戸惑っているのに、それに加えての上下関係です。複雑な人間関係に心が大きく乱れ、揺れています。勉強とクラブ活動のバランスのとり方も、まだよくわかっていません。
身体にも少しずつ変化が出てきました。女の子は胸が膨らみ、男の子は今までなかったところに体毛が生えてきたり。そんな自分が何となく恥ずかしい。変わっていく身体にも大きな戸惑いを感じています。
定期テストをやりますと言われても、何をどのくらい勉強すればいい点を取れるのか、感覚が全く掴めません。だから、どう準備をしていいかもよくわからない。そんな中、手探り状態で定期テストに挑んだのです。その結果は惨敗でした。
…如何ですか?こんな風に想像すると、 さんがこの子にかける声がけの内容は大きく変わりませんか?
例えばこんな言葉が出てくるかも知れません:
- 新しいことだらけの毎日なのに、本当に良く頑張ったね!
- クラブと勉強の両立って、大変だよね!
- 初めての定期テストだもの、準備も難しかったよね!
- ママ(パパ)はいつもあなたの味方だよ!
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