現代アドラー心理学では、ライフスタイルをこう定義しています。
「自分と世界の現状と、自己理想についての信念の体系」
私たちは自分独特のレンズを通して「自分」「世界」を見(=自己概念と世界観)、固有の「理想」(自己理想)を持ちながら人生を生きています。この3つの信念の集まりこそが、あなたのライフスタイルです。
具体的に説明してみますね。
1. 自己概念──「私はどんな人間か」
自己概念とは、自分自身についての信念です。「私は有能だ」「私は愛されていない」「私は人の役に立たない」など、私たちは自分に対して価値判断をしていますが、これが「自己概念」ですね。
「自分は可愛い」「背が低い」といった外見や、「自分は絵を描くのが上手い」「数字が苦手」といった能力、「人当たりが柔らかい」「頑固だ」といった特性など、自己概念はいろいろな側面からできています。この自己概念が、自分への態度や行動を大きく左右するのです。
2. 世界像──「世界はどんな場所か」
世界像とは、「世界」や「他者」をどう見ているかという信念の集合です。
「この世界は安全だ」「人生は苦しいものだ」「人は信頼できる」「私が困っても、誰も助けてくれない」…こうした世界観が、私たちの他者との関係や困難に向き合う時の姿勢に影響を与えます。
同じ出来事に直面しても、人によって感じ方がまったく違うのは、この“世界像”が異なるからですね。
3. 自己理想──「私はどうあるべきか」
自己理想は、自分が“どうなりたいか・どうあるべきか”という信念です。この自己理想には「他者は私に対してこうあるべきだ」という信念も含まれます。
「完璧でなければならない」「失敗してはいけない」「人から常に好かれていなければならない」など、あなたにもきっと「こうあるべき自分」があると思います。
理想を持つことは素晴らしいことですが、このような理想が高すぎたり、理想に「何が何でも」固執すると、自分を追い詰めることにもなりかねません。
また、「人は私を理解すべきだ」「察してくれるべきだ」といった他者への理想を絶対化することも、対人関係を苦しくします。