◆ 「価値」は、誰が決めるのか?
- 年収が高い人の方が偉い
- 有名大学を出ている人のほうが立派だ
- 長時間働ける人の方が頑張っている
- 子どもを育てながらキャリアを持続できている人はすごい
こんなふうに、私たちは社会の中で「こうであるべき」という基準に囲まれて生きていますよね。特に真面目で努力家な方ほど、それらを“自分自身の価値基準”として内面化してきたかもしれません。
でも、それらはすべて、価値の中でも「社会的価値」という、一つの側面にすぎません。
◆ 社会的価値と存在的価値
私たちが持つ「価値」には、大きく分けて二つの側面があります。
1. 社会的価値(Doing的価値)
これは何かを「すること」によって得られる価値です。社会の中で役割を果たし、成果を出すことによって認められる価値、といってもいいですね。
例:
- 仕事で業績を上げる
- 年収が高い
- 良い学歴や肩書きを持つ
- 家庭や地域で人を支える
- 誰よりも“頑張る”ことができる
この社会的価値は、数字や具体的な履歴となるため評価されやすく、周囲からの「すごいね」に直結します。
でも、その評価は常に「比較」の中で決まるものでもあります。つまり、上を見ればきりがなく、下を見て安心しても、本当の充足感にはつながらないことが多いのです。
2. 存在的価値(Being的な価値)
こちらは「ただ在る」ことそのものに宿る価値です。何かを“成し遂げなくても”、その人がその人として“存在している”ことで生まれるぬくもり、つながり、安らぎといった価値です。
さんも、自分に笑顔を向けてくれる人がいるだけで心がふっと和らいだことはありませんか?疲れて帰ってきた自分に「おかえり!」と言ってくれる人の存在を、心から有難く思ったことはありませんか?そんな時に感じる価値が、まさに「存在価値」です。