苦しいあなたを救うものは「諦め」なのか・仏教の逸話から考える
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   さん、こんにちは!今回もメールを開封していただき、有難うございます。マインドフルネス、セルフコンパッション、アドラー心理学を使って、自由で優しい心を育てるメンタルヘルス講師、ジュバ智子です。

   さん、こんにちは!お元気ですか?ドイツは既に日が短くなってきた感じがあり、そこはかとなく夏の終わりを感じています…ちょっと寂しいですね。とはいえ、9月には日本に一時帰国しますので、否が応でも「暑い夏」を体験することになりそうです。

 

さて、「心の雨の日の過ごし方」についてお話している8月ですが、今日は「苦しみ」に関する仏教の逸話を取り上げ、   さんと一緒にその話の意味を考えてみたいと思います。

 

キリスト教や仏教では「逸話(=「人間ドラマ」)」を使って読者に教えを説くことが多いのですが、逸話はあくまでも「お話」であり、その解釈は様々です。ちなみに私は、聖書や仏教の逸話を読むのが好きで、その宗教の教えを学ぶというよりも、その逸話の題材となった「人間のドラマ」を私なりに解釈し、そこから自分の人生に役立ちそうな気づきを得ています。

 

そしてそんな私が今日ご紹介したいのが、仏教の逸話です。とりあえず「子を失くしたキサ-・ゴータミ-と芥子の種」というタイトルにしておきましょう。大切なものを失くして深く傷ついた心を癒すものは一体何なのか、一緒に考えてみて下さい。

 

まずはお話をご紹介しますね。

お釈迦様の生きていた時代、キサ-・ゴータミ-という女性がいました。キサ-・ゴータミ-は、やっと授かった子供をそれはそれは可愛がっていましたが、その子は一歳にという年齢で突然亡くなってしまいます。

 

半狂乱になったキサ-・ゴータミ-は、お釈迦様に縋りつき、泣きながら子供が動かなくなってしまったことを訴えて、「どうかこの子を生き返らせてください」と懇願します。

 

子どもを抱きしめ、泣き崩れる彼女を見たお釈迦様は哀れに思い、優しくこう言います。

 

「あなたの気持ちはよく分かる。かわいい子供を治す薬を教えよう。
これから町へ行って、芥子の種をもらってきなさい。
ただ、一つだけ条件がある。
その芥子粒は、今まで死んだ人のなかった家からもらってこなければならないよ」

 

それを聞いたキサー・ゴータミーは、町に向かって無我夢中で走り、町へ着くと、一軒一軒周り歩き、こう尋ねます。

 

「つかぬことをお伺いしますが、この家では、今までに亡くなられた方はおられますか」

 

「はい、うちでは昨年、母が他界しました」
「うちは先日、妻が亡くなりました」
「5年ほど前ですが、子供を亡くしました」

 

…どの家を訪ねても、死人を出した家ばかりです。 それでもキサー・ゴータミーは諦めることができません。死人を出したことのない家を探して歩き回りましたが、どれだけ訪ね歩いても、一向に芥子の種は手に入りません。

 

あたりが薄暗くなるころ、歩く力も尽き果てたキサー・ゴータミーは、すっかり冷たくなった子供を抱きながら、お釈迦様のところへ戻ってきます。

 

「芥子の種は手に入りましたか?」
「いいえ。死人のない家は一軒もありませんでした…」

 

うなだれて涙を流すキサ-・ゴータミ-に、お釈迦様は、

 

「そうだよ、キサー・ゴータミー。人はみな、いつかは死ぬ定めなのだよ」
「誰も死から逃れることはできないのですよ」

 

と優しく言います。

 

そしてキサ-・ゴータミ-は、人として生まれた以上、死を避けて通ることはできないということを理解し、悲しみを乗り越え、お釈迦様の弟子となりました。

 

…というお話です。

 

このお話を読んで、   さんは何を思いますか?

このお話は、仏教の教えのひとつである、「人は誰もが老(老いること)・病(いつかは病を背負うこと)・死(この世を去ること)の苦しみを背負っている」ということを伝える時によく使われる逸話です。「諦めること、受容することで楽になれますよ」というメッセージですよね。

 

確かに私も、いろいろなことを「潔く諦める」「仕方がないことだと受け入れる」ことで、苦しみが減ることを体験してきました。特定な人、出来事、状態、想い・信念にしがみつけばしがみつくほど、それが手に入らない時やそれを失う時の苦しみが大きくなることも、経験として知っています。ですので、このキサ-・ゴータミ-の逸話には大いに納得できるところがあります。

 

でも、私は、キサ-・ゴータミ-は「諦め」だけで苦しみを乗り越えたとは思えないんですよね。彼女を支えたのは、

 

  • 私と同じように、大切な人を失った悲しみを知っている人が沢山いるのだ
  • だから私は、ひとり(孤独)ではないんだ

 

という、深く広い連帯感だったような気がするのです。

 

この連帯感によって、キサ-・ゴータミ-は孤独を乗り越え、新しい人生に心を開くことができたのではないかと。

 

芥子の種を求め、民家のドアを叩く度、キサ-・ゴータミ-は、こうしてだきしめている子供が突然亡くなってしまったこと、自分の心が苦しみで壊れそうなことを切々と訴えたに違いありません。その話を聴いて、涙をこぼし、共感や励ましの言葉をくれた人もいたでしょう。彼女を優しく抱きしめてくれた人もいたかも知れません。

 

お釈迦様のもとに帰り、気持ちが少し落ち着いたキサ-・ゴータミ-は、町で触れ合った、同じ苦しみを知る人の優しさを、じっくりと噛みしめたのではないかと思うのです。

 

つらい事実を「仕方ない」と諦めようとしても、何度も何度も「どうしてこんなことが…」という想いに揺さぶられるのが人間です。キサ-・ゴータミ-だって同じだったはずです。

 

私は、揺れる心に戸惑う彼女を支えたのが「私はひとりではない」「この苦しみを知っている人が、世界にこんなにたくさんいるんだ」という想いだったと思います。

マインドフル・セルフ・コンパッションの講座でも、自分の苦しみに寄り添う際、「私は決して一人ではない」「この世の誰もが苦しみを背負いながら人生を生きている」という事実を意識し、孤独感から自分を解放することを勧めています(共通の人間性、という考え方です)。

 

孤独感が消え、「私だけが」が「私たちみんなが」になる時、広い視野と希望の光が見えてきます。

 

人は、喜びを通してつながることもできますが、苦しみを通してつながることもできます。心の雨の日こそ、「雨宿りしているのは私ひとりではない」「今この瞬間も、私と同じように、心のお天気の回復を待っている人がいる」と考えてみて下さい。

 

    さんは、どんな時も、ひとりになることはありません。   さんの苦しみ、迷い、疲れを理解し、共感してくれる人が、この世に必ずいるのですから。

今日お話しした「共通の人間性」を含め、自分を労わり、大切にする考え方をご紹介するのが、11月スタ-トのマインドフル・セルフ・コンパッション6週間ショ-トコースです。考え方をお伝えするのみならず、様々なエクササイズを通して実際に自分を労わっていきます。ご興味があれば、こちらのリンクから詳細をご確認くださいね。
 
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