第12号【2020年7月6日】
ランドスケープ経営研究会(LBA) 会員のみなさま、こんにちは!
日頃から本研究会の活動にご参加・ご支援くださり、誠にありがとうございます。

コロナ禍の中であっという間に2020年も半分が過ぎ、7月がスタートしましたね。
春先から続いた、長い外出自粛期間。
身近な屋外空間としての公園がこれまで以上に注目された半年でもありました。

色々と再始動の動きが見えてきた今月は、以下の内容でお届けします!
― LBAメルマガ【第12号】の内容 ―

・LBA関連情報1
 ~2020年度第1回幹事会開催のご報告~

・LBA関連情報2
 ~日経BP 新・公民連携最前線 PPPまちづくり第14回が掲載されました~

・ランドスケープ関連業界の最新動向
 ~各種イベント情報・公募情報~

・ランドスケープ関連情報
 ~With コロナの公共空間活用事例:仙台市内の路上社会実験レポート~

それでは、どうぞご覧ください!
Photo by Josephine Baran on Unsplash

LBA関連情報1
~2020年度第1回幹事会開催のご報告

2020年6月18日、今年度の第1回幹事会が開催されました。
当日は金清会長をはじめ、新任の方々4名を含む今年度の幹事、さらに町田特別参与にもご参加頂き、19名がオンライン上で一堂に会しました。

冒頭には金清会長の挨拶があり、「コロナ禍でなかなか活動が計画通りにいかず、公園緑地などの利活用が注目されるなど、私たちもこれまで通りではなく、新たな発想・手法で取り組んでいかなければならない。」とのメッセージが出されました。


各部会から今年度の活動の方向性に関する説明が行われたのち、部会横断で取り組むプロジェクトについてディスカッションが行われました。

次回の幹事会は8月5日に開催予定です。

LBA関連情報2
~日経BP 新・公民連携最前線 PPPまちづくり第14回が掲載されました

「日経BP 新・公民連携最前線 PPPまちづくり」では、公園など都市のオープンスペースのサスティナブルな利活用について考えていくシリーズ「公園が変わる!街が変わる!」が連載されています。
記事はLBA幹事の一人であり、NPO法人NPO birth事務局長の佐藤留美氏によるもの。
第11回から3回にわたって公園と地域をつなぎ、公園における市民の活動をサポートする「パークコーディネーター」の役割について解説されています。

第11回は、そもそも「パークコーディネーター」とはどんな存在で、公園の運営においてどのような役割を果たしているのか、いくつかの事例を通して紹介されていました。
続く第12回では、パークコーディネーターが市民とともに企画をつくり上げていくプロセスが示されています。

(第13回の記事については、町田誠氏による~緊急提言「新型コロナ」で変わる公園の在り方~ が掲載されました。)

そして今回は3回シリーズの最終回。
「第14回 パークコーディネーター ~新たな公園マネジメントの担い手~(3)専門スタッフとのコラボレーションで“公園力”を高める」と題して、パークコーディネーターとほかの専門スタッフとのコラボレーションについて、具体例を交えながらその必要性や意義について紹介されています。

コロナ状況下において、公園自体の存在はもちろんですが、その公園の在り方に大きく影響するパークコーディネーターの存在はますます重要になってきますね。
見逃していた方も、ぜひ第1回からじっくりご覧ください!

記事一覧

<パークコーディネーター ~新たな公園マネジメントの担い手~>
(1)公園と地域をつなぎ、公園の「あったらいいな」を実現する
(2)市民とともに、公園と地域のポテンシャルを掘り起こす
(3)専門スタッフとのコラボレーションで“公園力”を高める

ランドスケープ関連業界の最新動向
~各種イベント情報・公募情報

梅雨らしい天気が続いていますね。
この時期といえば、例年全国各地で紫陽花まつりが開催され、梅雨の楽しみの一つとなっていましたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となっている所も少なくないようです。
一方、延期になっていたイベントやセミナーは様々な工夫のもとで再開されてきています。オンラインとオフライン、ハイブリッドでの開催も多くなっているようです。
また、新たな公園・施設のオープンのニュースも徐々に入ってきました。
感染予防に努めつつ、今後のランドスケープの在り方を探るヒントを得る機会や情報は逃さずにキャッチしていきたいものですね。
Photo by Tunafish Mayonnaise on Unsplash
<各種イベント・セミナーなどの開催予定等>(日付は開催日)
2020年8月~ 飛騨市広葉樹のまちづくりツアー2020

2020年8月9日~ 2030年の三条通の空間像を考える|三条通デザイン・ワークショップ

2020年6月20日~7月25日 自然と生きる都市|U2W – ユー・トゥー・ワールド

※明日開催 2020年7月7日 建築家・西田司氏対談 ~ポスト・コロナを探る~第2回 目指すべきは“スロー”シティ 「ニューヨークのまちと公園はどう変わったか」

※本日開催 2020年7月6日 国土交通省 グリーンインフラ官民連携プラットフォーム「グリーンインフラ座談会」
 
<国内の公募情報等>(日付はリンク先記事の公開日)
2020年6月29日 旭川市 常磐公園・神楽岡公園・春光台公園・忠和公園の利活用に関するサウンディング型市場調査を実施

2020年6月29日 須賀川市 翠ヶ丘公園温浴施設等整備事業の事業者を公募

2020年6月26日 津山市 PPPの可能性検討/大型温水遊泳施設の活用

2020年6月18日 北九州市 瀬板の森公園における公募設置管理制度(P-PFI)を活用した公園の魅力向上に関するマーケットサウンディング調査を実施

2020年6月17日 川崎市 ちどり公園における若者文化の環境整備等に関するサウンディング型市場調査を実施

2020年6月16日 沼田市 観光拠点2カ所でトライアル・サウンディング

2020年6月4日 藤沢市 鵠沼海浜公園の魅力向上に向けたサウンディング型市場調査結果

<その他公園関連ニュース>(日付はリンク先記事の公開日)
2020年7月3日 「泉南りんくう公園(SENNAN LONG PARK)」オープン。関空を望む海辺で多彩なアクティビティ/BBQ/グランピング/オートキャンプ/温泉を楽しめる

2020年6月30日 稲荷公園に1万人アリーナ 富山で計画、年内に準備組合

2020年6月24日 飲食店のバルニバービ、大津駅前の公園・道路整備から撤退

2020年6月23日 公園と店舗が一体となった日本最大級のPark-PFI事業「Hisaya-odori Park」が2020年秋誕生

2020年6月20日 手ぶらでグランピング・ピクニックができる公園カフェ「44APARTMENT 薬師池店」が町田薬師池公園四季彩の杜西園にOPEN

2020年6月11日 駅、商業施設、都市公園が一体となった南町田グランベリーパーク 令和2年度都市景観大賞「都市空間部門」において大賞にあたる国土交通大臣賞を受賞!

2020年6月12日 未来の公園って?公園の大変革が始まる!

2020年6月3日 【区内初のPark-PFI】新宿中央公園 交流拠点施設「SHUKNOVA」が7月16日オープン

ランドスケープ関連情報
~With コロナの公共空間活用事例:仙台市内の路上社会実験レポート~

With コロナの公共空間活用で大きなニュースとなったのは、6月5日に発表された国土交通省による「新型コロナウイルス感染症による道路占用許可の緊急措置について 」ではないでしょうか。
これは新型コロナの影響を受ける飲食店の緊急支援策として、持ち帰りやテラス営業を行う場合に限り、11月まで道路占用の許可基準を緩和するものであり、公共空間活用の取り組みが全国で進むことが期待されています。

実際、この特例を利用した取り組みは既に多くの自治体で実施されているようです。
国土交通省の調査(7月1日時点) によると、47都道府県20政令指定都市のうち約7割の自治体で実施済み、となっています。
このように、今後もコロナ状況下においては公共空間の活用にも様々な変化が起きていくことが想像されます。

近年活発に行われてきた路上社会実験についても同様です。
今回は、現在仙台市中心部にて行われている二つの社会実験が、Withコロナの状況下においてどのように実施されているかをレポートいたします。

仙台市中心部の定禅寺通における社会実験「LIVING STREET PROJECT -西側の歩道を楽しむプロジェクト-」の様子(筆者撮影)
2020年6月から、仙台市中心部では二つの社会実験が同時に行われています。
一つ目はケヤキ並木が有名な定禅寺通の歩道での「LIVING STREET PROJECT -西側の歩道を楽しむプロジェクト-」の第4弾。
官民組織「定禅寺通活性化検討会」に加盟する青葉区立町地区の地権者やテナントの有志が主催しています。
詳細はこちら

「ソーシャルディスタンスを取ったソトリビング」をコンセプトに、ファニチャーは席が向かい合わないように配置されたり、定期的にアルコール消毒していることが明記されたりと、Withコロナならではの細かい工夫がみられます。
また、社会実験に参加している沿道店舗ではその「リビング」で楽しめる様々なテイクアウトメニューを用意。
衛生面を考え、テーブルに設置されたQRコードからメニューを見ることができるようになっていました。

なお、定禅寺通では今年の秋に車線縮小により歩道空間を拡張しにぎわい創出の効果を検証する社会実験も予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け来年度以降に延期することが決定されいます。
1枚目:各テーブルに貼付けられたQRコード。参加店舗のメニューや、アンケートにアクセスできる(筆者撮影)
2枚目:昨年度までは各テーブルに椅子4脚が設置されていたが、今回は2脚に減らして運用(筆者撮影)
二つ目は、仙台駅東口からほど近い宮城野通沿いにあるオフィスビルの公開空地及び歩道で行われている「Your Kitchen~ユアキッチン~」。
こちらはJR仙台駅東口の住民や企業などでつくる「仙台駅東まちづくり協議会」や市職員有志らの実行委員会が主催しています。
詳細はこちら

こちらは新型コロナウイルス感染症対策で、当面は飲食用の座席を設置せず持ち帰ってもらう運用になっています。
「Your Kitchen~ユアキッチン~」の様子。宮城野通の広い歩道にフードトラックが並ぶ(筆者撮影)
広い歩道には数台のフードトラックが並び、十分な歩行空間を残しながらもフードトラックに並ぶ人々の間にもディスタンスが確保できるように工夫されています。
また、この歩道に面したビルの公開空地には地元飲食店がテイクアウトで出店し、ランチタイムには多くのビジネスマンが買い求める姿が見られました。

このように、道路占用許可基準の緩和は飲食店支援という側面だけでなく、諸外国に比べて日本では難しかった道路空間の活用が進むことによる街の過ごし方・景観などの側面でも効果が期待されますね。

<参考URL>
2020年6月17日 河北新報 キッチンカーや飲食店ブース配置 定禅寺通と宮城野通の歩道を憩いの場に 仙台で社会実験
第三一候「温風至 (あつかぜいたる)」

夏至が過ぎ、七十二候は明日から小暑の初候に変わります。

この時期は気温があがるとともに温かな風が吹いてくる頃。

温風とは南風のことをあらわしており、この頃に吹く風を「白南風 しろはえ」と呼びます。雲間から差し込む日差しも強くなっていきます。

そして明日7月7日は五節句のひとつ「七夕の節句」ですね。
中国の風習では、はた織りや手芸、書道などの上達を願い、7月7日の夜にお供え物をして織女星を祀ります。
「七夕はなぜ願いごとをするのだろう?」と思っている方も多いかと思いますが、この風習が日本にはいり、現在の短冊に願い事を書く風習に変わっていったようです。


今月も最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。

次号は8月5日に配信予定です。
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