その後、ゲストのNY市公園局勤務の島田智里様より「コロナ禍のニューヨークに学ぶまちと公園の在り方」と題したお話を頂きました。
ニューヨーク市における公園やオープンスペースの状況について、コロナ初期の5月頃と現在の姿を比較したスライドにより説明があり、LBA木田幹事のインタビューに答える形で、公園の使われ方の変化、アクティビティの工夫、安全管理の対応、オープンストリート・オープンレストランの取り組みなどが紹介されました。
更に、2人目のゲスト、UR都市機構 基盤整備計画部担当部長の折原夏志様より「Withコロナにおける公園等の活用/ニューノーマルにおける公園・広場の新たな活用方策の検討」についてご紹介頂きました。
UR内の「新公園戦略WG」の「ニューノーマルにおける公園・広場活用の検討」からの報告として、最初にWithコロナにおける公園パブリックスペースの使われ方等を情報収集・分析、そしてニューノーマルにおける公園活用を新しい視点で役割や機能を整理、さらにその実装に向け計画・設計施工・管理運営で取り組みと課題が提示されました。
課題に対する検討の方向性としては、①身近な小さな公園・広場の活用、②公園・広場と、様々な施設をボーダレスに活用、③持続可能で、経済的に自立した運営・管理、についてご説明頂きました。
ここまでの内容を踏まえ、スピーカー同士の意見交換及び視聴参加者からの質問・意見への応答が行われました。
「ポストコロナ社会におけるランドスケープ経営の事業イメージ」では、人の活動が中心となっているが、生態系・環境保全とのバランスは?
「ニューノーマルにおける公園・広場活用の検討の方向性」に関して、様々な案があるなかでの短期・中期・長期の考え方は?
など、コロナ禍を踏まえたランドスケープについて活発な意見交換がありました。
更に、将来的な視点として、新たなデザインへの取組み(インクルーシヴな視点、密集回避)関する内容や、経済的に自立した経営を考えるとき、範囲は公園だけにとどまるものか? といった内容にも発展し、冒頭の仮説に呼応するかたちで、今後のLBAの活動自体にとっても非常に示唆のあるフォーラムとなりました。
ご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。
このLBAフォーラムは今後もシリーズ化して企画していく予定です。
次回もぜひお楽しみに! |