第16号【2020年11月5日】
ランドスケープ経営研究会(LBA) 会員のみなさま、こんにちは!
日頃から本研究会の活動にご参加・ご支援くださり、誠にありがとうございます。

11月に入り、2020年も残すところ2ヵ月を切りました。
朝晩と昼間の気温差が大きいこの季節、体調を崩さないよう用心したいですね。
 
それでは、今月は以下の内容でお届けします。
― LBAメルマガ【第16号】の内容 ―

・LBA関連情報1
 ~LBAフォーラム開催のご報告~
 
・LBA関連情報2
 ~部会活動状況のご報告~

・ランドスケープ関連業界の最新動向
 ~各種イベント情報・公募情報~

それでは、どうぞご覧ください!
Photo by Owen Lystrup on Unsplash

LBA関連情報1
~LBAフォーラム開催のご報告

10月12日、「ポストコロナ社会のランドスケープ経営を考える」をテーマに、第2回LBAフォーラムがオンラインにて開催されました。

当日は、なんと268名の方々からご参加いただきました!

 
まず初めに、「ポストコロナ社会における都市(まち)とオープンスペースのあり方」と題し、LBA代表幹事の萩野一彦氏からの趣旨説明と併せて以下の仮設が提示されました。
”ポストコロナ社会では社会・都市構造の変化とともに変わる緑とオープンスペースについて、都心と郊外における「まちと人・食・農」の関係の変化から「食・農・職・健・流・観」とつながるサードプレイスの役割として存在、そこにランドスケープ経営の事業が展開し、さらにまちづくりに発展していくのではないか。”
その後、ゲストのNY市公園局勤務の島田智里様より「コロナ禍のニューヨークに学ぶまちと公園の在り方」と題したお話を頂きました。
ニューヨーク市における公園やオープンスペースの状況について、コロナ初期の5月頃と現在の姿を比較したスライドにより説明があり、LBA木田幹事のインタビューに答える形で、公園の使われ方の変化、アクティビティの工夫、安全管理の対応、オープンストリート・オープンレストランの取り組みなどが紹介されました。
 
更に、2人目のゲスト、UR都市機構 基盤整備計画部担当部長の折原夏志様より「Withコロナにおける公園等の活用/ニューノーマルにおける公園・広場の新たな活用方策の検討」についてご紹介頂きました。  
 
UR内の「新公園戦略WG」の「ニューノーマルにおける公園・広場活用の検討」からの報告として、最初にWithコロナにおける公園パブリックスペースの使われ方等を情報収集・分析、そしてニューノーマルにおける公園活用を新しい視点で役割や機能を整理、さらにその実装に向け計画・設計施工・管理運営で取り組みと課題が提示されました。
 
課題に対する検討の方向性としては、①身近な小さな公園・広場の活用、②公園・広場と、様々な施設をボーダレスに活用、③持続可能で、経済的に自立した運営・管理、についてご説明頂きました。
 
ここまでの内容を踏まえ、スピーカー同士の意見交換及び視聴参加者からの質問・意見への応答が行われました。
「ポストコロナ社会におけるランドスケープ経営の事業イメージ」では、人の活動が中心となっているが、生態系・環境保全とのバランスは?
「ニューノーマルにおける公園・広場活用の検討の方向性」に関して、様々な案があるなかでの短期・中期・長期の考え方は?
など、コロナ禍を踏まえたランドスケープについて活発な意見交換がありました。

更に、将来的な視点として、新たなデザインへの取組み(インクルーシヴな視点、密集回避)関する内容や、経済的に自立した経営を考えるとき、範囲は公園だけにとどまるものか? といった内容にも発展し、冒頭の仮説に呼応するかたちで、今後のLBAの活動自体にとっても非常に示唆のあるフォーラムとなりました。
 
ご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。
 
このLBAフォーラムは今後もシリーズ化して企画していく予定です。
次回もぜひお楽しみに!

LBA関連情報2
~部会活動状況のご報告

新型コロナ感染状況の収束が依然見えず、活動が制約される中、各部会ともWEB活用などにより可能な活動を下記のように進めています。
 
部会1:Park-PFI企画活用部会
都市公園における官民連携の調査・研究という本来のテーマへの取り組みとして近々(11月頃)見学会を予定、その後に具体の既存施設の分析等を行う研究会を企画しています。
並行して、近郊都市において、公園、公共施設、農地、私有緑地、学校、神社など様々な緑を取り込んだ「みどりのまちづくり構想」の提案に取り組んでいます。

部会2:パークファンド部会
毎月1回のペースでWEBによる部会を開催していますが、新型コロナの影響で、年度当初のテーマへの取り組みは十分には行えず、活動の中心を「身近な公園のネットワーク化による健康づくり」の提案に絞り、コロナ禍の公園やまちづくりのあり方も含め検討を進めています。
行政等への啓発用のパンフレットを作成中で、それをもとに活動を展開する予定です。
そのほか、「地域と連携した公園の活性化」「公園自動販売機設置の検討」も進めていきます。

部会3:都市農地及び私的領域のオープンスペース活用部会
2か月に1回の活動を計画していましたが、対面会議は難しく活動の進捗も遅延しています。
現在は都市農地の活用等のアイデアを16個選定し、これにイメージスケッチを添え解説したパンフレットを作成しています。これをもって、行政、農家、ファンドとなる金融機関などへの働きかけを行い、事業パートナーの構築に取り組んでいく予定です。

部会4:コミュニティ部会
昨年度までの活動を継続発展し、コミュニティの組成に結び付く具体の研究や行動として以下を実践することで進めようとしましたが、新型コロナの影響で演習などのフィールドワークは難しく、外部協力団体との連携も中断しています。
現在は、部会1が主導する近郊都市への提案へ歩調を合わせて取り組むこととしています。

ランドスケープ関連業界の最新動向
~各種イベント情報・公募情報

Photo by Takahiro Sakamoto on Unsplash
<各種イベント・セミナーなどの開催予定等>(日付は開催日)
 
 
 
 
<国内の公募情報等>(日付はリンク先記事の公開日)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
hhttp://www.tousan13.com/wp-content/uploads/sazanka2457.jpg
第五五候「山茶始開(つばきはじめてひらく)」

七十二候は間もなく立冬の初候に変わります。
立冬の幕開けは、11月7日〜11日頃にあたる『山茶始開(つばきはじめてひらく)』。

秋から冬への変わり目に降る長雨を「サザンカ梅雨」と呼ぶそうです。
この「つばき」というのはツバキではなく、サザンカのこと。
童謡『たきび』にも登場する冬の花が、いつもの道にポツン、ポツンと咲き始めています。

 

さざんか 山茶花 さいた道
たきびだ 焚火だ 落葉たき
あたろうか あたろうよ
霜やけ おててが もうかゆい
(巽聖歌・詞 童謡『たきび』より)

サザンカの花言葉には「困難に打ち勝つ」もあります。
2020年の冬、いったいどうなるのか…と不安な気持ちもありますが、明るい色のサザンカに励まされますね。


今月も最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。

次号は12月7日に配信予定です。
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