<概要>
・日時: 令和3年9月21日(火) 17:00~18:30
・方式: WEB(Zoom)
・主催: ランドスケープ経営研究会(LBA)
・話題提供者: 塚原道夫様(株式会社塚原緑地研究所)、山本絢哉様(道の駅たかねざわ 元気アップむら 施設長)
・参加者:約20名
<当日の様子>
まず最初に塚原氏から会社の業容について説明を頂きました。
最近はコンサル業務から管理運営業務(公共施設を核にした地域活性化)へ大きくシフトしていて、今回の話題となる事例はその一つとのことです。
現在の「道の駅たかねざわ 元気アップむら」は、もともと昭和29年に日帰り温泉、食堂、農産物直売所、宿泊施設、農産物加工所棟からなる施設として開業しましたが、経営不振のため、令和元年6月に閉鎖されたのだそうです。
その後、高根沢町は道の駅に登録し、道の駅の開設、温泉の改修、グランピング整備等のリニューアルを行い、令和2年4月営業を再開しました。
そして、そこで指定管理者に指定されてリニューアル事業の「設計監修」を行い、完成後は本施設の管理運営を行っているという経緯を共有して頂きました。
次に、山本氏から実際に現場での管理運営についてお話を頂きました。
道の駅全体及びグラマラスなキャンプ場として、高根沢の自然と海外リゾートといった非日常空間を体験できるグランピング施設の詳細な説明がありました。
静かな農村景観の水辺の畔に立地し、食事は地元産の食材を用いた本格バーベキュー、季節ごとに行われる田植えなどの農業体験や野菜などの収穫体験、また「元気あっぷむら」オリジナルの豆腐づくりなど、大人も子供も楽しめる多彩なアクティビティを実施しているとのこと。非常に魅力的です!
利用状況は、当初コロナ禍において苦戦をしていたが今は好調に推移しているとのこと、その要因として、アウトドアブーム、地域資源の活用、効果的なPRの3点をあげて、それぞれ詳細な説明をいただきました。
最後に今後の戦略として、グランピングだけでなく他の施設もいったとしてリピーターを増やすことを考えているとのことです。
お二人のお話の後は、質疑応答と意見交換が行われました。
オンラインの参加者からは、運営に関する人材の確保はどのようにして行われているか、施設自体で場の魅力を高めるためにどのような工夫が行われているのか、など多数の質問が挙がりました。
そして、最後にはランドスケープ業界がこのような事業に関わることの意義についての議論へと話は移ります。
ランドスケープアーキテクトの役割の一つはコーディネートすること。地域に出て行って事業運営に関わることは期待されるし、地域貢献ができるのでは、というお話を頂き、この日のまとめとなりました。