第27号【2021年10月11日】
ランドスケープ経営研究会(LBA) 会員のみなさま、こんにちは。
日頃から本研究会の活動にご参加・ご支援くださり、誠にありがとうございます。
 
秋空が美しい季節になりました。
日中はまだ急に暑くなる日もありますが、朝晩の涼しい風はやはり秋そのもの。
芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋…緊急事態宣言が解除され、少しこれまでより行動範囲を広げてみたくなる10月です。
 
それでは、今月は以下の内容でお届けします。
― LBAメルマガ【第27号】の内容 ―
・LBA関連情報1
 ~第1回LBAサロン開催のご報告~
 
・LBA関連情報2
 ~研究部会活動報告会開催のご案内~
 
・LBA関連情報3
 ~公園緑地における公民連携事業を考えるシンポジウムのご案内~

・ランドスケープ関連業界の最新動向
 ~各種イベント情報・公募情報~
 
・Park-PFI 事例レポート
 ~IKE・SUNPARK@東池袋~
 
それでは、どうぞご覧ください!
Photo by Fred Russo on Unsplash

LBA関連情報1
~第1回LBAサロン開催のご報告~

去る9月21日、第1回LBAサロンが開催されました!
まだ緊急事態宣言の解除されていなかった当日は、オンラインにて約20名の方々にご参加頂きました。
 
LBA では会員相互の情報交換・交流の場としてサロンを開設することを事業計画に掲げています。
サロンは会員間の気軽な情報交換、交流の場として、会員が集まり業務や活動の事例紹介や可能な範囲でのノウハウの開示などの話題を提供いただき、それをもとに気楽に話し合える場となるものです。

その第1弾となったのが今回。表題について、30-40分程度お話をいただき、その後、質疑・意見交換を行いました。
道の駅たかねざわ グランピング施設の様子
<概要>
・日時: 令和3年9月21日(火) 17:00~18:30
・方式: WEB(Zoom)
・主催: ランドスケープ経営研究会(LBA)
・話題提供者: 塚原道夫様(株式会社塚原緑地研究所)、山本絢哉様(道の駅たかねざわ 元気アップむら 施設長)
・参加者:約20名
 
<当日の様子>
まず最初に塚原氏から会社の業容について説明を頂きました。
最近はコンサル業務から管理運営業務(公共施設を核にした地域活性化)へ大きくシフトしていて、今回の話題となる事例はその一つとのことです。
 

現在の「道の駅たかねざわ 元気アップむら」は、もともと昭和29年に日帰り温泉、食堂、農産物直売所、宿泊施設、農産物加工所棟からなる施設として開業しましたが、経営不振のため、令和元年6月に閉鎖されたのだそうです。
その後、高根沢町は道の駅に登録し、道の駅の開設、温泉の改修、グランピング整備等のリニューアルを行い、令和2年4月営業を再開しました。
そして、そこで指定管理者に指定されてリニューアル事業の「設計監修」を行い、完成後は本施設の管理運営を行っているという経緯を共有して頂きました。
 
次に、山本氏から実際に現場での管理運営についてお話を頂きました。
道の駅全体及びグラマラスなキャンプ場として、高根沢の自然と海外リゾートといった非日常空間を体験できるグランピング施設の詳細な説明がありました。

静かな農村景観の水辺の畔に立地し、食事は地元産の食材を用いた本格バーベキュー、季節ごとに行われる田植えなどの農業体験や野菜などの収穫体験、また「元気あっぷむら」オリジナルの豆腐づくりなど、大人も子供も楽しめる多彩なアクティビティを実施しているとのこと。非常に魅力的です!

利用状況は、当初コロナ禍において苦戦をしていたが今は好調に推移しているとのこと、その要因として、アウトドアブーム、地域資源の活用、効果的なPRの3点をあげて、それぞれ詳細な説明をいただきました。
最後に今後の戦略として、グランピングだけでなく他の施設もいったとしてリピーターを増やすことを考えているとのことです。
 
お二人のお話の後は、質疑応答と意見交換が行われました。
 
オンラインの参加者からは、運営に関する人材の確保はどのようにして行われているか、施設自体で場の魅力を高めるためにどのような工夫が行われているのか、など多数の質問が挙がりました。
そして、最後にはランドスケープ業界がこのような事業に関わることの意義についての議論へと話は移ります。
ランドスケープアーキテクトの役割の一つはコーディネートすること。地域に出て行って事業運営に関わることは期待されるし、地域貢献ができるのでは、というお話を頂き、この日のまとめとなりました。
 
ご参加くださった皆様、活発な議論をどうもありがとうございました!
 
第2回LBAサロンもぜひご期待ください。

LBA関連情報2
~第1回部会報告会開催のご案内

ランドスケープ経営研究会(LBA)は、独自のテーマを掲げた 4 つの部会を立ち上げ、活動を続けてきました。
コロナ禍の影響もあり必ずしも十分な活動を行えませんでしたが、少しずつその成果も形となってきております。
そこでこの度、部会の活動の様子を会員の皆様に広くお伝えする機会として、第1回研究部会活動報告会を企画致しました!
今回は4つの部会のうち第2部会「パークファンド部会」の活動報告を行います。
 
<開催概要>
第1回部会報告会 新しい生活の様式とみどりの処方
日程:11月11日(木)15:00~17:00
参加費:無料
参加条件:LBA 会員で、Web(Zoom)配信の視聴環境がある方
定員:100 人(LBA 会員限定)

問合先 : ランドランドスケープ経営研究会:矢部
〒 103-0004 東京都中央区東日本橋 3-3-7 近江会館8階
TEL03-3662-8270 FAX03-3662-8268 Mail info@lba-j.org
 
申込方法:今後、ホームページなどでご案内いたします。
参加方法:開催 2 日前を目途にお申込みいただいたアドレスに Zoom のアクセス先などを送信します。
 
第2部会「パークファンド部会」は、コロナ禍でもWEB会議を毎月定例で行っており、部会のテーマとしている「パークファンド」をはじめ、関連した話題について議論をしてきました。
当日は「新しい生活の様式とみどりの処方」と題し、第2部会の活動概要をはじめ主要な取り組みを紹介し、参加者を交えて、ディスカッションを行います。
また、報告会は会員のみの参加とし、コロナ禍で一堂に会しての交流が図れない中、今回の報告会に多くの会員の方々にご参加いただき、今後の展開につなげていきたいと考えております。
 
皆様、この機会にぜひご参加いただき、部会の活動について、ご理解をいただくとともに、さらに多くの会員が部会活動に参加していただければと思います。
何卒ご参加のほど、よろしくお願いいたします。

LBA関連情報3
~公園緑地における公民連携事業を考えるシンポジウムのご案内~

公園緑地協会主催のシンポジウムをご案内いたします。
チラシについては、会員の皆様へ事務局より別途配信致します。
ぜひご参加ください!
 
<開催概要>
公園緑地における公民連携事業を考えるシンポジウム「公民連携による公園の未来」
日時:2021年11月26日(金)13:30~16:25
開催方法:動画プラットフォーム「Vimeo」によるライブ配信
参加費:会員5,500円(非会員11,000円)
 
詳細はこちら(公園緑地協会HP)をご覧ください。

ランドスケープ関連業界の最新動向
~各種イベント情報・公募情報

Park-PFIレポート
~IKE・SUNPARK@東池袋~

2020年7月に造幣局の工場跡にオープンしたIKE・SUNPARK(イケ・サン パーク)
豊島区とURの公募により、国内2例目、都内で初のPark-PFIが適用されました。
防災公園として様々な機能を備えていることについては、会員の皆様はよくご存知かもしれません。
 
今回は話題のIKE・SUNPARKを訪れたレポートをお届けします。
正面の大屋根がカフェ、右手に設置されているのが多様な業態を展開する小型店舗「コト・ポート」。周囲には再開発が進む東池袋の高層建築がそびえる。(筆者撮影)
9月下旬の平日、快晴と季節外れの暑さの中で現地を訪れました。
豊島区役所やサンシャインシティからほど近い、大通りからは少し奥まった場所に急に現れる広大な公園です。
 
広々とした芝生広場がまず目に飛び込んできますが、訪れた日はかなりの残暑だったせいか、お昼時にも関わらず芝生でピクニックをする姿などはほとんどなし。
筆者もたまらず園内のカフェで一休みしました。
 
カフェに入りようやく落ち着くと、園内の様子がよく目に入ってきます。
カフェの建物は庇が深く、広々としたテラス席が設けられています。
その先に目をやると、芝生広場「原っぱ広場」の脇には、いくつもの小さな店舗「コト・ポート」やパラソルが建てられており、軽食やドリンクを片手にくつろぐ人々の姿が見えます。
 
まだ小さな赤ちゃんを連れた家族、高齢のご夫婦、仕事の合間のビジネスマン、近くの工事現場の作業員さん…など様々な人がいて、それぞれの居場所を見つけて公園でのランチタイムを楽しんでいるようすが窺えます。
カフェから眺めた園内の様子。(筆者撮影)
園内を歩いてみると、この公園の様々な特徴がわかってきました。
まず、カフェに隣接するトイレの壁面が公園のインフォメーションボードの役割を果たしています。
管理者からのお知らせやお願い、芝生に関する豆知識、イケ・サン パーク所長便り、などなど、公園利用者が自然と目にする位置に親しみやすい雰囲気で掲示されていました。
中でも、芝生広場「原っぱ広場」の利用に関しては、他の公園ではあまり見られないようないくつかのポイントがありました。
芝生を保護するために、芝生の上ではビニールシートやテントなどではなく通気性の良い敷物(バスタオル、ゴザなど)を使うこと、ベビーカーで芝生に入ることのないよう芝生広場脇にいくつものベビーカー置場が設けられていること、などです。
実際に利用している人々を見ると、きちんとこれらのポイントが守られていることがわかります。
 
また、カフェの隣にはコミュニティガーデンが設けられています。
様々な花やハーブが元気に育っていました。
コミュニティガーデンでの活動記録や植物の紹介も、訪れた人の目に留まる位置に掲示されています。
1枚目:コミュニティガーデンの様子、2枚目:トイレの壁面がインフォメーションボードとして活用されている様子(筆者撮影)
このほか、防災公園としての機能を果たす施設が園内の至る所にあったり、隣接して子ども向けの遊び場「としまキッズパーク」(2020年9月オープン)があったり、園内を豊島区の周遊バス「IKEBUS」が通っていたりと、見どころが満載でした。
 
秋のおでかけスポットとして、ぜひ訪れてみてください。
<Park-PFIレポートを募集しています!>
話題の公園を見に行きたいけどコロナでなかなか出かけられない…という方は多いのではないでしょうか?
 
そこでLBAメルマガでは会員の皆様から、Park-PFIなどにまつわる公園訪問レポートを募集します!
皆さまからのレポートをメルマガ上でシェアすることで、各地のPark-PFIの事例を旅するとともに、コロナ禍の公園の様子について取りまとめ、意見交換などにつなげていければと思っております。
お寄せ頂くレポートは、もちろん最新事例でなくても構いません。
皆さまがお仕事や普段の生活の中で訪れたことのあるPark-PFI事例を、ぜひお送りください!
 
<レポート募集 概要>
(上記のフォームから送信できない場合は、下記要領で作成し、メールでお送り頂いても構いません。email: info@lba-j.org )
 
記載頂きたい事項
・ご所属、氏名
・ご所属および氏名のメルマガへの掲載可否(掲載不可の場合はペンネームを記入してください)
・本文の書式は自由です(100~400文字程度を目安としてください)
・事例の様子がわかる写真を2枚程度添付してください
 
<テーマ例>
・最新のPark-PFI事例に行ってきました!
・以前話題になっていたPark-PFI事例の今…!
・まさにPark-PFIの取り組み進行中の公園の「Before」の姿
 
などなど…
 
お気軽に投稿ください。皆さまからのレポートをお待ちしています!
Photo by Jerry Wang on Unsplash
第五十候「菊花開 (きくのはなひらく)」
 

まもなく七十二候は寒露の次候、菊の花が咲き始める頃となりました。


この時期にひと月遅れで迎える旧暦9月9日の「重陽の節句」は、ちょうど菊の花の盛りの頃。
別名「菊の節句」とも言われ、この日には菊の花を浮かべた菊花酒を飲み、長寿と無病息災を願う風習がありました。

 

菊の花は奈良時代、中国から日本に伝わり、初めは薬草として使われていたそうです。
漢方では菊は目の薬として知られ、目の充血や腫れ、痛み、視力の低下に効果があるとされています。

 

コロナウイルスに関しても、ワクチンの次はやはり治療薬…と期待してしまいます。

西洋医学の薬はもちろん大事ですが、漢方を生活に上手に取り入れながら、季節に合わせて日々を健やかに過ごす術を昔の人は持っていたのですね。

 

今月も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

次号は11月5日に配信予定です。
バックナンバー
これまで配信されたメールマガジンのバックナンバーはこちら からご覧いただけます。
お問合せ
ご感想やご意見、各種お問合せなどは、 info@lba-j.org までメールをお送りください。
配信停止
メルマガの配信停止のご要望は、info@lba-j.org までメールをお送りください。
「LBAメールマガジン」はランドスケープ経営研究会が運営しています。
無断転載はご遠慮ください。

ランドスケープ経営研究会
Landscape and Business Development Association, Japan

〒103-0004 東京都中央区東日本橋3-3-7 近江会館8階
tel:03-3662-8270 fax:03-3662-8268 e-mail:info@lba-j.org
© 2019 ランドスケープ経営研究会


東京都中央区東日本橋3-3-7 近江会館8階 中央区 東京都 Japan


配信停止