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第46号【2023年5月8日】
ランドスケープ経営研究会(LBA) 会員のみなさま、おはようございます。
 
今年のゴールデンウィークはいかがでしたか?
久しぶりに海外など遠くへ旅行された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あらゆる制限が緩和され、色々なことを楽しもうという気持ちも戻ってきました。
この時期は連休の疲れが長引かないよう、いつも以上に睡眠や食事を大事にしたいものですね。
 
それでは、今月のメルマガは以下の内容でお届けします。
― LBAメルマガ【第46号】の内容 ―
 
・LBA関連情報1
 ~2023年度LBA定時総会のご報告~
 
・LBA関連情報2
 ~2023年度LBA講演会・交流会のご報告~
 
・ランドスケープ関連業界の最新動向
 
それでは、どうぞご覧ください!
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Photo by Milan De Clercq on Unsplash
LBA関連情報1
 ~2023年度LBA定時総会のご報告~
2023年度定時総会の様子。金清会長からのご挨拶で始まりました。
去る4月25日、2023(令和5)年度定時総会が開催されました。
 
<定時総会開催概要>
1.開催日時:2023年4月25日(火)午後3時から午後3時50分
2.開催場所:大正記念館(清澄庭園)及びWEB

3.出席会員数と総会の成立
会員総数86個のうち出席56個(会場&WEB28、書面表決19、委任状9)で、総会
は成立しました。

4.議事の結果
第1号議案 2022年度事業報告及び収支決算承認の件:全員一致で承認可決
第2号議案 2023年度事業計画及び収支予算承認の件:全員一致で承認可決
第3号議案 幹事交代の承認の件:全員一致で承認可決
  
第3号議案は幹事の古澤慶一氏(㈱大和リース)が転勤異動となったため、急遽、当
日に追加した議案で、後任として推薦された金居哲也氏(㈱大和リース)が承認されま
した。

5.報告事項
会員の移動状況の報告で、2021年度末から2022年度末へは入会2、退会1の差し引き1社
増員で会員数は86個となりました。
なお、2023年度には既に4月1日付で会員が2個増えました。下記の方々です。
・会員B:株式会社ノナガセ(代表:阪田修司) 様
・個人会員:中野 竜 様
LBA関連情報2
 ~2023年度LBA講演会・交流会開催のご報告~
総会後には、千葉大学園芸学研究院の岩崎寛先生をお招きし、LBA講演会「人の健康に寄与するグリーンインフラ」が開催されました。
会場・Webを合わせ67名の方々にご参加頂きました!
また、講演会後には久しぶりの交流会を開催して懇親を深めました。 
千葉大学 岩崎先生による講演会の様子。対面・オンライン併用で多くの方々にご参加頂きました!

テーマ:『人の健康に寄与するグリーンインフラ』

講師:千葉大学大学院園芸学研究院 岩崎 寛 准教授
日時:2023年4月25日(火) 16:15~17:45
場所:大正記念館&WEB
主催:ランドスケープ経営研究会
参加者:67名(内会場25名)

 

講演テーマでもあるグリーンインフラ(GI)とは、自然環境が有する多様な機能を積極的に活用し、居住環境の向上や防災・減災等の多様な効果を得るものです。

2019年に国交省がGI推進戦略を発表し、2020年にはGI官民連携プラットフォームを立ち上げ、GIの推進を進めています。

GIの目的の中には、健康増進も含まれますが、雨水貯留など他の目的に比べ健康を目的としたGIの整備は十分に進んでいないそうです

COVID-19等の社会課題からみても、地域住民の健康は重要なテーマであることから、本講演会では、人の健康に寄与するグリーンインフラについて、国交省の動向や厚労省の方針との関連性、グリーンインフラによる健康効果について解説して頂きました。

以下に主な内容をご紹介します。

1.グリーンインフラ分野における「健康」の現状と評価
グリーンインフラと健康については国交省も取り組むようになったことに加え、厚生労働省は2013年には「健康日本21(第2次)」を掲げ、環境を改善し、個人の努力なしに健康へと導くヘルスプロモーションという「ゼロ次予防」に取り組んでいるとのこと。
グリーンインフラと健康機能の評価として、世界的にはWHO基準を、国内的には厚生労働省のゼロ次予防を合わせた評価手法が紹介されました。

2.健康を目的としたグリーンインフラの事例紹介 
(1)NEXCO東日本「野呂PA」
厚労省のゼロ次予防の発想を取り入れたもので、PA内での人の移動経路に自
然と触れるみどりを配置した事例。
改修後にはネガティブな感情が下がるという効果が見られたそうです。
(2)千葉市花見川区「花園公園」
園芸療法の発想をとりいれた「摘んでもよい花壇」としてレイズドベット(高床式花壇)を、腰を曲げずに植物に触れることができるよう、また通勤・通学者が多く通る周辺に配置したもの。

その結果、愛着心が芽生え自然と世話をするようになり地域ケアに発展したとのことでした。
3 千葉市柏市+三井不動産「柏の葉グリーンアクシス」
ゼロ次予防の観点を「まちづくり」に取り入れたもの。

マンションエリアから駅まで人が利用しやすい最短経路の周辺に緑を取り入れたグリーンアクシスを設け、普通に通勤・通学をするだけで緑に包まれ健康になることを意図しているそうです。

3.Withコロナ時代における「緑による健康効果」と「新しい働き方」   
(1) 三菱地所+筑波大学・千葉大学「丸の内ストリートパーク
オフィス周辺の緑化地における就業実験で、新しいワークプレイスとしての可能性について実験中。
(2) 国営昭和記念公園+千葉大学「リモートワーク実証実験」
公園の使い方として「働く場所」になる可能性を検証中。3日間の実験で主観的心理評価の改善効果があったそうです。

仕事の満足度もリモートワーク日数を重ねるごとに上昇したことが紹介されました。
(3) 竹中工務店+千葉大学「新橋・堀ビル屋上緑花」
シェアオフィスに設けられた小規模緑地を活用し就労者向け園芸プログラムの開発とその効果を検証したもの。

屋上を緑化するだけでなく園芸プログラムによって会社同士のコミュニケーションなど緑化のストレウスケアと社会的健康の創出につながった事例だそうです。

講演後の質疑応答では講演で紹介された事例に関連し、「レイズドベットでどのような植物が適しているのか」「リモートワーク実証実験では公園まで来てもらう仕掛けをどのようにしているのか」、など具体的な質問が多く参加した皆さんの関心の高さがうかがえました。                   
また、岩崎先生の研究活動の中では実践をすることでおのずと多くの人を巻き込んでいる様子を踏まえ、「LBAでも様々な部門分野を巻き込んでいくためにどのように考えるべきか」ということについてもディスカッションが行われました。
岩崎先生からは「緑が専門だとどうしても緑側を見てしまうが、利用するのは人のため、私は人の研究だと思っていて、そのツールが植物だと考えている。緑を全面にださず人の為ということで相手に向かうと応じてくれるのでは。」とのアドバイスを頂きました。
講演会後には久しぶりに交流会も開催されました。

ランドスケープ関連業界の最新動向
~各種イベント情報・公募情報

<各種イベント・セミナーなどの開催予定等>(日付は開催日)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
<国内の公募情報等>(日付はリンク先記事の公開日)
 
 
 
 
 
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第十九候「蛙始鳴 (かわずはじめてなく)」
 

七十二候が立夏の初候に変わり、野原や田んぼで蛙が鳴き始める頃となりました。
蛙の声が響くようになると、野山の若葉もみずみずしく輝いて、まもなく本格的な夏が訪れます。

 

「蛙」という漢字は鳴き声に由来しており、蛙が「けーけー」と鳴いていると捉えられたため、虫偏にこの「圭」が用いられたといいます。

 

「蛙の歌が、聞こえてくるよ〜」という歌をワンテンポずらしながらどんどん上から重ねて歌うという歌い方(輪唱)は、誰しも子供のときにやったことがあるのではないでしょうか。

 

そして実際にカエルも輪唱に近いことをしているようです。

隣にいるカエルの声に重ねて鳴いてしまうと、自分の声をメスに認知してもらいにくくなるため、わざと少し(数秒から数十秒)ずらして鳴くのだそう。

しかし、隣の蛙が鳴いているときに自分が鳴かないと、メスを取られてしまうかもしれないため、休憩するタイミングと鳴くタイミング(数分単位)は近くの蛙と合わせるのだとか…。

 

こうして蛙の大合唱が起きているのですね。

 

今月も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

次号のメルマガは、6月5日に配信予定です。
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