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第53号【2023年12月5日】
ランドスケープ経営研究会(LBA) 会員のみなさま、おはようございます。
 
あちこちで初雪が観測されはじめ、ようやく季節が冬に移ったことを感じます。
気温の統計では、今年は観測史上で最も暑かった1年となる見込みとのこと。
12月も冬型の気圧配置が弱く、日本海側では平年と比べて雨や雪の日が少なくなる予報だそうです。
 
それでは、今月のメルマガは以下の内容でお届けします。
― LBAメルマガ【第53号】の内容 ―
 
・LBA関連情報
 ~LBAフォーラム「ランドスケープ経営×GI×健康」のご報告~
 
・ランドスケープ関連業界の最新動向
 
・ランドスケープ関連情報
 ~冬休みの読書時間に…最新刊特集~
 
それでは、どうぞご覧ください!
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Photo by Anne Nygård on Unsplash
LBA関連情報
~LBAフォーラム「ランドスケープ経営×GI×健康」のご報告
去る11月8日、LBAフォーラムが開催されました。
当日は、80名(うち会場32名)もの方々にご参加頂きました!
 
コロナ禍を経験し新しい日常へと歩み始めた私たちはこれまで以上に「健康」や「幸せ」を強く求める時代を迎えており、社会の様々な場面で「健康」や「Well-being」への関心が語られています。
また、以前より「健康増進」に大いに効果があると言われてきた公園をはじめとした緑とオープンスペースについては、これまで以上に「健康」や「Well-being」に関する貢献の期待が高まっています。

そこで今回のフォーラムでは、こうした状況を踏まえ『これから「健康」や「Well-being」を通して、「ランドスケープ経営」と建設分野のみならず福祉・教育・観光・地域振興・コミュニティづくりなどの関連分野との連携を、具体的にどのように図っていくか』ということをテーマとして掲げました。
Photo by Sir Manuel on Unsplash
 <開催概要>

テーマ:「健康 × GI × ランドスケープ経営」

日時:令和5 年11 月8日(水) 15:00~17:30 (オンライン併用)

会場:清澄庭園「大正記念館」(東京都江東区清澄3-3-9)(オンライン併用)


プログラムの最初は千葉大学教授の岩崎寛先生による基調講演「緑と人の健康」です。

まず、岩崎先生のご専門である環境健康学を紹介頂きました。

先生の研究テーマの一つは「緑地福祉(人と植物の関り)」で、福祉とは本来の意味はすべての人に与えられるべき「幸福」であるとのこと。


アメリカのデータでは環境が人の健康に与える影響はライフスタイル50%につぎ、遺伝と環境が20%と保険医療10%を超え健康には大きく影響しているそうです。


緑に関心を持っている人ではなく、緑に関心を持たない人が重要だそうで、ゼロ次予防を取り入れた取り組み、つまり自然に健康となる環境づくりが大切であり、厚労省も掲げているテーマとのこと。


これからのランドスケープデザインには、ゼロ次予防を取り入れることで、普段通りの生活の中で自然と緑と関わっていることで健康に関心を持たない人も健康に導いていくことが求められます。

また、それと同時に健康を求める人に対するデザインも行うことで、すべての人という福祉につながる、というメッセージを頂きました。

続いてのプログラムは、パネルディスカッションです。

ディスカッションに先立ち、3名の方々に話題提供を頂きました。

まずはじめに、大阪芸術大学芸術学部建築学科 准教授の浦﨑真一先生による「Well-being向上のための社会的処方とバイオフィリア」です。

・バイオフィリア仮説「人間は他の生き物と結びつきたいという生得的な欲求がある」

人は自由に住む場所を選ぶとしたらサバンナのような場所を選ぶといい、身体は環境に適応してできてきた。

そのことは精神も同じではないかといわれている。


・WHOによる都市緑地政策の小冊子

緑の健康に対する効果が確認されており、都市緑地による処方は費用対効果に優れている。

Well-being向上への貢献など都市緑地の有効な効果に関する根拠を示している。

2番目の話題提供者は、国交省 総合政策局 環境政策課 課長補佐の一丸 結夢氏です。「 グリーンインフラとWell-being」についてお話し頂きました。 

・グリーンインフラとは構造物や施設ではなく取組である

自然の持つ機能を利用して社会資本整備を多機能化、複数課題を解決に取り入れていくことが肝要。
まちづくりGXにおいては、➀気候変動への対応、②生物多様性の確保、③Well-beingの向上の3つを都市に求められる視点としてあげ、「民間投資による良質な都市緑地の確保に向けた評価の在り方検討会」では、評価の視点においても同様の3つを上げている。
先導的なグリーンインフラモデルを形成するための支援制度があり。これまで4年間行ってきた。その一つ行政内連携の事例としては千葉県佐倉市がある。

3番目は、LBA 代表幹事の萩野一彦氏 による「ランドスケープにおけるWell-beingとLBAの役割」です。

・緑の多機能性を踏まえたLBAの役割
これまでの取り組を通じLBAとしては公共団体と民間事業者の中間にたつ地域プロデュース支援組織を目指す。一方で緑の効用は、福祉、教育、経済、総合政策と多分野にわたるため、分野をつなぐ役割も担うことが求められる。

そのための戦術が必要。

最後は意見交換です。モデレータは高橋和嗣 氏(LBA幹事 企画WG)が務めました。

 

話題提供に対する質問や課題への対応について、健康とか福祉についての取り組み方の具体論・戦術、健康への取り組みにかかわるソフトやプログラム、ハードな施設への工夫、健康とか福祉の取組みについての分野間連携の方法、などに関する質疑応答と意見交換が行われました。

 

フォーラム後は参加者の交流会が行われました。

そこでも活発な意見交換が行われ、参加者同士の交流がより深まった様子。

有意義な時間を過ごすことができました。

 

ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました!

ランドスケープ関連業界の最新動向
~各種イベント情報・公募情報

<各種イベント・セミナーなどの開催予定等>(日付は開催日)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
<国内の公募情報等>(日付はリンク先記事の公開日)
 
 
 
 
 
 
 
 

ランドスケープ関連情報
~冬休みの読書時間に…最新刊特集

LBAメルマガの恒例となっている最新刊特集。
今回は前回の特集後となる2023年8月~現在までに発行された最新刊を集めました。
年末年始にかけてどこかへお出かけされるという方も、また、自宅でゆっくり過ごすという方も、冬休みの読書時間にぴったりの一冊が見つかったら何よりです。
Photo by Josh Applegate on Unsplash
<まちづくり・公共空間関連>(日付は発行年月)
2023年12月 泉山塁 他編著『パブリックスペース活用事典: 図解 公共空間を使いこなすための制度とルール』,学芸出版社
 
 
 
 
 
<ランドスケープ・農・緑関連>(日付は発行年月)
 
 
 
 
 
<都市・建築論関連>(日付は発行年月)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
<Park-PFIレポートを随時受付け中!>
LBAメルマガでは会員の皆様から、Park-PFIなどにまつわる公園訪問レポートを募集しています!
 
皆さまからのレポートをメルマガ上でシェアすることで、各地のPark-PFIの事例を旅するとともに、最新の公園の様子について取りまとめ、意見交換などにつなげていければと思っております。
お寄せ頂くレポートは、もちろん最新事例でなくても構いません。
皆さまがお仕事や普段の生活の中で訪れたことのあるPark-PFI事例を、ぜひお送りください!
 
<レポート募集 概要>
(上記のフォームから送信できない場合は、下記要領で作成し、メールでお送り頂いても構いません。email: info@lba-j.org )
 
記載頂きたい事項
・ご所属、氏名
・ご所属および氏名のメルマガへの掲載可否(掲載不可の場合はペンネームを記入してください)
・本文の書式は自由です(100~400文字程度を目安としてください)
・事例の様子がわかる写真を2枚程度添付してください
 
<テーマ例>
・最新のPark-PFI事例に行ってきました!
・以前話題になっていたPark-PFI事例の今…!
・まさにPark-PFIの取り組み進行中の公園の「Before」の姿
 
などなど…
 
お気軽に投稿ください。皆さまからのレポートをお待ちしています!
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第六十二候「熊蟄穴 (くまあなにこもる)」
 

間もなく七十二候が大雪の次候に変わり、クマをはじめ、動物たちが冬ごもりをする頃となりました。
 
秋になってドングリや山ブドウが実ると、それまで草を食べていたクマは、これらの栄養価が高い木の実をたっぷり食べるようになります。
そして、皮下脂肪をたくわえ、穴にこもって飲まず食わずのまま、春を待ちます。

 

穴の中では、ほとんど身動きせず、脈拍や呼吸数も減少します。
ただ、わずかな物音やにおいなどの刺激で目を覚ますほど、眠りは浅いそうです。
 
このため、クマの場合は「冬眠」ではなく、「冬ごもり」という言い方をするそうです。
クマの冬ごもりは、この時期食料が不足する事と、体力温存の保身の習性だと考えられています。


また、クマの出産は、この「冬ごもり」の間に行われることが多いので、寒さから子グマを守る目的もあるそうです。

天敵に襲われない安全な場所で、1~2月頃に平均二頭の子を産み、春には穴から出てきます。

 

今年は全国各地でクマによる被害が相次ぎました。

理由としては主に、生息数が増加していること、生息域を拡大し人間の街や食べ物を学習していること、ドングリの不作により食べ物を求め、山からより街へ来るようになってしまったこと、の3点だといわれています。

 

クマと人間の共存は今後の大切な課題になりそうです。

 

今月も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

みなさまが佳き年末年始を迎えられることを、心よりお祈りしております。

 

2024年最初のメルマガとなる次号は、1月10日に配信予定です。
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