第五十候「菊花開 (きくのはなひらく)」
まもなく七十二候が寒露の次候に変わり、菊の花が咲き始める頃となりました。
日本には野菊と言われる種は多く自生していたものの、私たちが菊と称している菊(キク科キク属)、すなわち、いわゆる栽培菊や家菊は日本自生の花ではなく、中国から伝来してきたものに由来するそうです。
当初は薬用として伝わり、その後、日本文化に深く根づきながら鑑賞用の花として改良を重ねて珍重されるようになったとのこと。
多彩な品種が創られて、食用をはじめ、生活の中にも取り入れられて広まりました。
食用菊がよく食べられているのは、東北地方と新潟県。
収穫量もこれらの地域が多く、なかでも山形県の生産が最多、ついで青森県、新潟県の順だそうです。
おひたしや甘酢漬けで食べられることが多く、華やかな香りが楽しめます。
菊の効能としては、ドライアイなど目のトラブルや、イライラ、高血圧にも効果的だそうです。
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次号は、11月5日に配信予定です。