第一候「東風解凍 (はるかぜこおりをとく)」
七十二候が立春の初候に変わりました。
このメールマガジンでは、最後に必ず七十二候に関する話題をお届けしていますが、七十二候ではこの候が第一候。一年の始まりでもあります。
ここでは「はるかぜ」と読んでいますが、東の風と書いて「こち」と読み、春先に吹く東寄りの柔らかな風のことをいいます。
東風は、春本番の穏やかな風とは違い、まだ冷たさの残る早春の風。
この東風が吹くようになると次第に寒気が緩み、春を告げる風として喜ばれてきたそうです。
しかし記録的な暖冬と言われている今シーズン、スキー場がオープンできない、小正月行事が開催できない、農作物の管理が難しい…など様々な影響が報道されていますね。
気象庁は「偏西風の蛇行」と「正(せい)の北極振動」と呼ばれる現象で本州付近に寒気が流れ込みにくかったと分析していて、2月にかけても同じような傾向が続きそうだとしています。
立春を過ぎ、例年であればようやく春が訪れる気配に喜びを感じるところですが、今回の冬に関してはこのまま終わってしまうのだろうかと、少し心配になりますね。
今月も最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。
次号は3月5日に配信予定です。