第十三候「玄鳥至 (つばめきたる)」
七十二候が清明の初候に変わり、夏鳥のツバメが渡来する頃となりました。
「玄鳥 (げんちょう)」とはツバメの異名で、黒い鳥という意味です。
冬を暖かい東南アジアで過ごしたツバメたちは、繁殖の為、春になるとはるばる海を渡って日本にやってきます。
ツバメが飛来してきたら、本格的な農耕シーズンの始まりです。
また、日本では昔から「ツバメが巣をかけると、その家に幸せが訪れる」
という言い伝えがあり、ツバメは大切に扱われてきました。
これは、ツバメは米等の作物を荒らさず、害虫だけを食べてくれる益鳥として親しまれてきたことも関係しています。
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次号は連休明け、5月7日に配信予定です。