国連開発計画（UNDP） 駐日代表事務所
ニュースレター17号（2013年5月21日発刊）
特集「UNDPとアフリカのガバナンス」

UNDP駐日代表事務所が定期的に発刊するニュースレターです。世界の開発現場でのUNDPの活動や日本とのパートナーシップ、日本政府拠出によるUNDPの開発プロジェクト、日本人職員の活躍ぶりなどを紹介していきます。6月1、2、3日に横浜市で開催される第5回アフリカ開発会議（TICAD V）をUNDPが共催することを受け、1月から6月まではTICADやUNDPのアフリカでの活動を中心に紹介していきます。

【お知らせ：第5回アフリカ開発会議（TICAD V）公式サイドイベント　UNDP主催シンポジウム 「躍動するアフリカ：気候変動に強い開発の事例」のご案内（6月1日　パシフィコ横浜）】 

TICAD V会期中、UNDPは、シンポジウム「躍動するアフリカ：気候変動に強い開発の事例 日本政府支援による『アフリカ気候変動適応支援プログラム』より」を6月1日（土）午後3時から、パシフィコ横浜で開催します。本シンポジウムでは、気候変動に左右されない開発に向けたアフリカ諸国の取組みにおける、 アフリカ気候変動適応支援プログラム（Africa Adaptation Programme： AAP） の成果をご紹介します。また、日本とUNDPのパートナーシップによる成果を踏まえた今後の展望についても解説します。参加を希望される方は、 概要 をご参照の上、 イベント登録フォーム からお申込みください。

弓削昭子・UNDP駐日代表・総裁特別顧問が、TICAD Vの開催地である横浜市の林文子市長を表敬訪問 

弓削昭子・UNDP駐日代表・総裁特別顧問が４月22日、TICAD Vの開催地である横浜市の林文子市長を表敬訪問しました。林市長からは、横浜市は女性の社会進出を支援しており、世界でジェンダーのエンパワーメントを進めるUNDPと通じるところがあること、TICADではアフリカの女性をテーマとするサイドイベントを開催することなどについてご紹介いただきました。弓削駐日代表からは、UNDPは第1回TICADから共催を務めていること、アフリカ全54か国に拠点を構え、最近では日本企業のアフリカへの進出を支援していることをご紹介しました(続きは こちら から）。

UNDPとアフリカのガバナンス

過去20年間にわたり、アフリカではガバナンス確立の機会が大きく生まれました。これは国や地域の取組みによって民主主義が一般的慣行となったことによるものです。ガバナンス強化により、公共の問題に国民が関与する機会が生まれ、政府がよりきちんと説明責任を果たすようになり、マクロ経済の政策決定が改善されました。その結果、世界的な金融危機が起きるまでにはかつてないほどの経済成長を遂げました（続きは こちら から）。

UNDP職員リレーエッセイ「開発現場から」　UNDPガーナ事務所　竹本祥子さん

「都市における気候変動適応策と災害対策」をテーマにした修士論文を書き上げた４か月後の2011年10月、私は、UNDPガーナオフィスにJPOのプログラムアナリストとして着任し、アフリカ気候変動適応支援プログラム(AAP)を通じてガーナにおける気候変動適応策の実践に携わることになりました。初めてのアフリカでの仕事と生活に、最初は四苦八苦しましたが、大学院で学んだ気候変動適応策に関する様々な知識やスキルを、開発の現場で実際に試し、またそこから新しい知識や見解を得ることのできる、とても充実した経験を積んでいます（続きは こちら から）。

 日本政府拠出によるUNDP事業紹介：南スーダン：司法部門支援事業 

2011年7月に独立を果たした南スーダンは、長年の紛争による開発の遅れという課題に加え、平和と安定に向けた歩みが始まった現在でもなお、部族間の対立が武力衝突に発展する危険を抱えています。同国では係争の解決手段として協議ではなく武力に訴えるケースが多く見られますが、この背景には、小型武器が容易に入手できる現状に加え、法の支配の浸透が不十分であるという大きな問題があります。UNDPは、南スーダンの独立以前より南部スーダン地域における法の支配の確立を支援しており、2012年3月に日本政府より250万ドルの支援を受け、「南スーダン司法部門支援事業」を実施しています（続きは こちら から）。

UNDP駐日代表事務所の公式FacebookでTICAD V特集

4月12日に開設したUNDP駐日代表事務所の公式Facebookページは、早くも750人以上の方から「いいね！」をいただきました。4月末からはTICAD Vに向けて、アフリカにおけるUNDPの活動を紹介する「アフリカ開発の豆知識」および「カウントダウンTICAD」をシリーズでご紹介しております。Facebookは こちら からご覧いただけます。ぜひ、「いいね！」と「シェア」をよろしくお願いいたします。

TICAD V公式サイドイベント　アフリカン・フェア2013に紺野美沙子UNDP親善大使が登壇します

TICAD V会期中にパシフィコ横浜で開催されるアフリカン・フェア2013のイベントステージで、6月2日午前11時から、UNDPの紺野美沙子親善大使が、ルワンダバスケットの商品開発・輸入をする株式会社ルイズビィの代表取締役・小澤里恵さんとバスケットを編んで生計を立てているルワンダの女性２人と対談します。「ルワンダ女性が編む平和のシンボル～ルワンダバスケットと開発輸入ビジネス～」をテーマとした対談では、小澤さんの起業までの歩みやルワンダの女性グループの奮闘などについて楽しく語り合う予定です。また会場内ではルワンダの女性たちによるバスケットの製作過程も実際にご覧いただけます。本ステージにはどなたでもご来場いただけますので、ぜひ遊びにいらしてください。対談イベントの詳細は こちら から。アフリカン・フェア2013の詳細は こちら から。

TICAD Vを通じたUNVのアフリカ支援の取り組み～公式サイドイベントを初開催：若者のボランティア活動を議論～

 TICAD Vで、特にボランティア活動を通じたアフリカの若者の育成の推進に注力している国連ボランティア計画（UNV）は、TICAD V会期中の6月2日（日）の午後5時30分から7時まで公式サイドイベント「アフリカの若者によるアフリカのためのボランティア活動の推進にむけて」をTICAD V会場のパシフィコ横浜のアネックスホールで開催します。イベントでは、アフリカの若者がボランティア活動に参加することの意義、これまでのアフリカにおけるボランティア活動の紹介、今後の若者のボランティア活動の推進について多角的に議論します（続きは こちら から）。

発行元：UNDP駐日代表事務所
住所：
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5の53の70　UNハウス8階

公式ウェブサイト：http://www.undp.or.jp/
公式Facebook:https://www.facebook.com/UndpTokyo
公式Twitter:https://twitter.com/UNDP_Tokyo