国連開発計画（UNDP） 駐日代表事務所
ニュースレター27号（2014年5月28日）

UNDP駐日代表事務所が定期的に発刊するニュースレターです。世界の開発現場でのUNDPの活動や日本とのパートナーシップ、日本政府拠出によるUNDPの開発プロジェクト、日本人職員の活躍などを紹介していきます。今月号は、昨年6月に横浜市で開催された第5回アフリカ開発会議（TICAD V）から1年を迎えるのに合わせて、アフリカに関する記事を中心に紹介します。

マリ：サヘル地域における平和の定着とグッドガバナンスのためのプロジェクト

西アフリカのサハラ砂漠南縁に位置するサヘル地域では、度重なる干ばつ、内戦やクーデター等の政情不安が、人々の生命と生活を脅かし、国家の発展を阻んできました。近年は、同地域の不安定化がテロや麻薬取引を活発化させ、国境を越えたサヘル域内及びグローバルな治安と安定を脅かしています。この状況を受け、国連は、過去の経験と教訓に基づき、『サヘル地域における国連統合戦略』を策定し、3つの戦略的目標を決定しました。UNDPも支援枠組みを発表し、同戦略を通じた支援アプローチを打ち出しました（続きはこちらから）。

1999年に国連に設置された「人間の安全保障基金」では、紛争や災害により被災した国・地域において、人々を生存や尊厳に対する脅威から守り、人々の豊かな可能性を実現するために支援を行ってきました。UNDPは同基金の最大の実施機関として、世界各地でプロジェクトを実施しています。UNDPと同基金の関わりについて紹介するシリーズの最終回の第4回目は、スーダン共和国における取り組みです（続きはこちらから）。

ＵＮDP邦人職員リレーエッセイ「開発現場から」
UNDP本部対外関係・アドボカシー局ジャパンユニット　二瓶直樹さん

俳優でエッセイストとしても活躍する紺野美沙子UNDP親善大使は、台風30号（国際名：ハイエン）で深刻な被害を受けたフィリピンの復興を支援するため、UNDPに計100万円（約1万200米ドル）を寄付しました。昨年11月8日、フィリピンの東サマール州に上陸した台風30号は、6200人を超える死者と400万人を超える避難民を出す甚大な被害をもたらしました。現在も1000人以上が行方不明者のままです。今回の寄付は台風上陸から半年の節目にあわせて5月8日に発表されました（続きはこちらから）。

UNDPのマイケル・オニール対外関係・アドボカシー局長は、4月28日に来日しました。2014年2月末の局長就任以来、初の単独での主要ドナー国訪問となった本出張において、オニール局長は、UNDPと日本の更なるパートナーシップ強化に向け、各方面との会談を精力的に行いました（続きはこちらから）。

UNDP-JICA 特別セミナー「ミャンマーの持続可能な成長に向けて」を4月17日、JICA市ヶ谷ビルで開催しました。UNDPミャンマー事務所のトイリー・クルバノフ所長が基調講演を行い、冒頭、ミャンマーにおいて日本政府、JICA、UNDPが共通の理念のもとパートナーシップを組んで開発に取り組んでいることを紹介しました。平和で持続可能な開発のためには「法の支配（Rule of Law）」は不可欠で、「平等で効果的な政策、法のシステム、法曹は国内外からの投資のためだけではなく、地権者の保護や暴力被害を受けた女性の保護など様々な側面で必要になる」と指摘しました（詳細はこちらから）。

現在、アフリカにおいては、どのようなBOP・インクルーシブビジネスが行われているのでしょうか。アフリカ各国にて先進的な取り組みをする企業9社による、工夫に満ち、かつ地道な取り組みについて実践者の立場から話を伺い、学びにつなげるセミナーを6月12日（木）13時から、国連大学で開催いたします。登壇企業を中心とした企業による商品展示なども行われ、また懇親のためのレセプションも用意しております。アフリカビジネス、BOP・インクルーシブビジネスに関心がある方々とのネットワーキングの機会としてお役立てください。詳細＆申し込みはこちらから。

UNDPのマイケル・ライリー人事部長の来日に合わせ、東京都内でキャリアセミナーを開催いたします。現役の人事部長から直接UNDPの採用基準や助言を聞ける貴重な機会ですので、国連でのキャリアにご関心をお持ちのみなさまぜひご参加ください（事前登録制）。5月29日は満員御礼となっておりますが、5月30日（金）18:20-19:30に立教大学池袋キャンパスでの開催には若干席に余裕がございます。詳細＆お申込みはこちらから。

発行元：国連開発計画（UNDP）駐日代表事務所
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