国連開発計画(UNDP) 駐日代表事務所  

ニュースレター6号(2012年4月27日発刊):特集「人間開発報告書」

UNDP駐日代表事務所が定期的に発刊するニュースレターです。世界の開発現場でのUNDPの活動や日本とのパートナーシップ、日本政府拠出のUNDPの開発プロジェクト、日本人職員の活躍ぶりなどを紹介していきます。今月号はUNDPが1990年から発刊する出版物で、3月に東京で東アジアコンサルテーションミーティングが開かれた「人間開発報告書」を特集しています。 

弓削昭子駐日代表・総裁特別顧問からの就任ごあいさつ

この度4月1日付でUNDP駐日代表・総裁特別顧問に着任しました弓削昭子です。私はこれまでUNDPニューヨーク本部と東京での勤務を通じて、日本とUNDPはさまざまな開発課題を共有し、両者のパートナーシップの重要性が増していることを実感してきました。最近では、両者がそれぞれの強みを生かして連携する事例も増えており、昨年はミレニアム開発目標(MDGs)フォローアップ会合を共催したほか、中東地域などでの民主化プロセス支援、アフガニスタンなどの平和構築支援、さらには開発のための官民連携の促進まで、多岐にわたるパートナーシップの実績があります(続きは こちら から)。

レベッカ・グリンスパンUNDP副総裁が来日しました

 レベッカ・グリンスパンUNDP副総裁が4月13日-15日に来日し、日本とインドネシアが共同議長で開催した「東アジア低炭素成長パートナーシップ対話」に出席しました。この対話の場で、約10分のスピーチを行ったほか、滞在中は、山根隆治外務副大臣、三谷光男財務大臣政務官の意見交換、ドキュメンタリー映画「One Day On Earth~地球の一日」特別上映会への出席もしました(続きはこちらから)。


第6回UNDP職員リレーエッセイ「開発現場から」
UNDPハイチ事務所 平川敦子さん

 こんにちは。UNDPハイチ事務所の平川敦子です。私は2010年1月12日にハイチ地震が発生した際から、ハイチの復興支援に携わることを望んでいました。その当時はアフガニスタンに選挙支援アドバイザーとして復帰する辞令を受けていましたが、その任務完了後、NGOによる緊急・復興支援の研修、仏語習得のためのフランス留学等を経て、2011年8月からUNDPハイチ事務所で勤務しています(続きは こちら から)。

UNDPと人間開発報告書

UNDPが1990年から発刊している「人間開発報告書」は、毎年、「気候変動」や「人の移動」、「持続可能性と公平性」などの開発課題を時代に先駆けて提起し、各国の豊富な実証データを分析すると共に、具体的な政策提言をしています。人間開発報告書の巻末で紹介されている、健康、教育、生活水準に基づいてその国の豊かさを指数化した「人間開発指数(HDI)」等の統計データは開発政策を決める上でも幅広く活用されています。(続きは こちら から)。

人間開発報告書2011「持続可能性と公平性――より良い未来をすべての人に」 を5月下旬に発売

人間開発報告書2011「持続可能性と公平性―より良い未来をすべての人に」の日本語版(B5版、224ページ)が2012年5 月下旬、阪急コミュニケーションズから発売されます。6月にブラジルのリオデジャネイロで開かれる「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」に向けて国際的な議論が高まる中、本報告書は、国際社会、国家、地域社会、市民のそれぞれが、環境の持続可能性と公平性を向上させ、相乗効果を生み出すための方策を示しています(続きは こちら から)。

アフリカ人間開発報告書を5月15日に刊行

 UNDPは5月15日に、初めての「アフリカ人間開発報告書」を刊行します。同報告書は「人間開発のための食の安全保障」をテーマとし、2つの憂慮すべきパラドックス――1) 近年の経済成長と人間開発指数の間には明白な乖離があり、飢餓や栄養失調の削減における進ちょくが遅れていること2)自然資源の豊かなアフリカ諸国で、食料不安が拡大していること――を背景に執筆されています(続きは こちら から)。

ミャンマーにおけるUNDPの活動:HIVエイズ対策における取組みを中心に

ミャンマーにおけるUNDPの活動は、1993年以来、従来の国別プログラムに代わり「人間開発イニシアティブ(HDI)」と呼ばれる特別な活動枠組みに基づき実施されています。これは、ミャンマーの人々に直接裨益する草の根レベルのプロジェクトを、基礎保健、教育、HIV/エイズ対策等に特化して行うというUNDP管理理事会(当時)における決定に従うものです。HDIは、国内でも特に所得の低い農村地域を対象に、国連機関や国際協力NGO、地域団体により実施されており、各種プロジェクトの受益者は延べ8000村、500万人以上にも上ります(続きは こちら  から)。

ドキュメンタリー映画「One Day On Earth~地球の一日」上映会開催

 2010年10月10日に世界各国で撮影された映像をまとめた、1本のドキュメンタリー映画「One Day On Earth~地球の一日」(約110分)が完成し、4月22日のアースデーに世界各国で一斉に上映されました。UNDP駐日代表事務所では、世界同時公開に先駆けて、4月14日にレベッカ・グリンスパンUNDP副総裁出席のもと、報道関係者等を対象にした上映会を東京都港区のソニー・エクスプローラサイエンスで開催しました(続きは こちら から)。

紺野美沙子UNDP親善大使の東北視察報告の動画完成

紺野美沙子UNDP親善大使が2011年10月20、21日に東日本大震災の被災地を訪問した際に撮影した映像をまとめた動画が完成しました。今回の視察では、市民ファンドからの支援を受けて復興に取り組む鮮魚店やのり養殖店、震災直後から現地で支援活動をするNGO、南三陸町長などを訪ね、震災当時の様子や復興に向けての思い、課題などを聞かせてもらいました。また、体験ボランティアやコミュニティセンターでの子どもたちとの交流などもしました(詳細は こちら から、動画は こちら から)。

リオ+20に向けてUNVがマルチメディア・キャンペーンを開始:持続可能な開発へのボランティアの役割を訴える 

国連ボランティア計画(UNV)は、2012年4月17日、6月にブラジル、リオデジャネイロで開催される国連持続可能な開発会議(リオ+20)で、持続可能な開発のための市民の自発的行動の重要性について訴えるために、マルチメディア・キャンペーン、“Volunteer Action Counts”を開始し、世界中の市民の参加を呼び掛けています(続きは こちら から)。

世界で活躍する日本人国連ボランティアからの現地報告(2)

UNVは、各国のUNDP現地事務所の中にUNVフィールド・ユニットを配置し、プログラム全般を管理・運営する国連ボランティアをUNVプログラム・オフィサー(PO)として派遣しています。日本からも毎年5人程度がこの要職についています。今回は、今年3月までの2年間、日本政府の財政支援の下、ガンビアのUNVPOとして活躍した栗原真由花さんが現地で行っていた活動を紹介します(続きは こちら から)。

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