国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所
ニュースレター2号(2011年12月28日発刊)    

UNDP駐日代表事務所が定期的に発刊するニュースレターです。世界の開発現場でのUNDPの活動、日本政府の資金が投入されたUNDPの開発プロジェクト、日本人職員の活躍ぶりなどを紹介していきます。

ヘレン・クラークUNDP総裁が来日しました 

ヘレン・クラークUNDP総裁が、2011年12月1日から12月3日まで来日し、日本とUNDPのパートナーシップの更なる飛躍に向けて、野田内閣総理大臣、玄葉外務大臣をはじめとする日本政府関係者、JICAの緒方貞子理事長など様々なステークホルダーと会談しました。意見交換においては、南スーダンを含む対アフリカ支援、中東・北アフリカ地域に対する支援について意見交換を行いました。2013年開催予定のTICAD Vの成功に向けて、日本とUNDPが緊密に協力していくことも確認しました。ヘレン・クラーク総裁の来日報告の詳細はこちらをご覧ください。 

第2回UNDP職員リレーエッセイ「開発現場から」
UNDPイラク事務所 半田滋さん     
           
UNDPイラク事務所の半田滋です。国際協力銀行(現JICA)、民間企業を経て、2008年にUNDPに転職し、イラク復興支援に関わって4年が経過しました。イラクは長年に渡る戦争、経済制裁等で国際社会から隔離されていたことに加え、2003年以降は治安問題が復興の大きなボトルネックとなっています。イラク入りを始めた2008年当初と比較すれば、バグダッドで聞く爆破音は大幅に減少しましたが、2011年末には米軍が正式にイラクから撤退し、今後の状況はまだまだ不透明であることには変わりありません。続きはこちらをご覧ください。                                                         

日本政府拠出 シエラレオネの「開発のための武器回収プロジェクト」

 UNDPが世界各国で実施しているプロジェクトの中には、日本政府の資金拠出がされているものも数多くあります。ニュースレターでは順次、日本政府拠出のプロジェクトを紹介していきます。

約11年間に及んだ内戦が2002年に終結したシエラレオネで、UNDPが実施する「開発のための武器回収プロジェクト」は、日本政府より2度にわたり、合計3億9700万円の資金提供を受けました。日本政府からの資金は、シエラレオネとリベリアおよびギニアとの国境にそれぞれ設置された2か所の国境警備隊基地の建設と警備業務に携わる人材育成に充てられました。建設予定地が遠隔地であることに加え、道路の未整備により建設資材の運搬が困難であった為に請負会社を探すのに難航しましたが、ギニアとの国境基地は2010年6月に、リベリアとの国境基地は同年12月に完成しました。詳細はこちらをご覧ください。

サッカーチャリティー試合 第9回「貧困との闘い(Match Against Poverty)が開催されました

第9回目となるサッカー・チャリティー試合「貧困との闘い (Match Against Poverty) 」が12月13日、ドイツのハンブルクで開催され、5対4でUNDPチームが地元のサッカークラブチーム・ハンブルガーSV (HSV)を破りました。この試合は、2万4000人以上が観戦し、世界25か国以上で生放送されました。この試合は、UNDPの親善大使を務めるロナウド、ディディエ・ドログバ、ジディーヌ・ジダンが、現役・引退したサッカー界のスター選手を募り、HSVの本拠地・アイエムテック・アリーナで開催しました。試合収益は、飢饉、干ばつ、紛争、食糧価格の高騰で1300万人以上が苦しんでいる「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ北東部へ寄付される予定です。詳細はこちらをご覧ください。

 紺野美沙子UNDP親善大使が東日本大震災の被災地を訪問しました  
 

紺野美沙子UNDP親善大使が10月20、21日に東日本大震災の被災地を訪問しました。20日は、震災でのり養殖の機材を失いながらも復興に向けて取り組まれる仙台市内の「星のり店」=写真=、震災直後から支援活動をするNGO「ジャパン・プラットフォーム」、東北大学などを訪問しました。21日は、宮城県南三陸町の町長訪問、水産加工工場の視察、ボランティア体験、子どもたちとの交流などをしました。詳細は次号でお届けします。
冊子「長期的課題に取り組むUNDP:人間開発の実現に向けて」を発刊しました

UNDPの活動を支える通常資金(コア)がどのように役に立っているのか、様々な事例を通じて紹介する冊子「長期的課題に取り組むUNDP:人間開発の実現に向けて」を発刊しました。日本語版はこちらからご覧いただけます。

国連ボランティア計画(UNV)が「世界ボランティア白書」を刊行しました

国連ボランティア計画(UNV)が、国際ボランティアデーの12月5日に開催された「ボランティア国際年」10周年を記念する国連総会において、国連初の「世界ボランティア白書(State of the World’s Volunteerism Report)」を公式発表しました。この報告書は、平和と開発への貢献について未だ十分に認知されていないボランティア活動についての理解をより深めることを目的とし、ボランティアリズムに内在する価値の普遍性、ボランティア活動の21世紀の新しい形態、ボランティアリズムの問題領域について議論しています。詳細はこちらをご覧ください。

 UNDP駐日代表事務所への名称変更のお知らせ

UNDPマネージメント・機構改革に伴い、2011年12月1日付から国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所に変更になりました。事務所の業務内容に変更はございません。
今後ともよろしくお願いいたします。
◇旧:UNDP東京事務所(英語名:UNDP Tokyo Office)
→ 新:UNDP駐日代表事務所(英語名:UNDP Representative Office in Japan)