UNDP駐日代表事務所が発刊するニュースレターです。本号では、11月1日に開始した、気候変動対策への強化を訴えるキャンペーン「Don’t Choose Extinction(絶滅を選ぶな)」など気候変動に関する特集、およびその他最新ニュースをお届けします。
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「Don’t Choose Extinction (絶滅を選ぶな)」と恐竜が国連で呼びかけ
国連本部に突如現れた恐竜が世界各国のリーダーに対して、気候対策の強化を訴えるストーリーの動画の日本語版を公開しました。これは、UNDPが11月に立ち上げた「Don't Choose Extinction(絶滅を選ぶな)」キャンペーンの動画です。恐竜は、世界が気候変動に直面する中で、化石燃料の補助金に巨額の公的資金を費やしていることは不合理だと訴え、「変化を起こすために立ち上がれ」と呼びかけます。
気候危機から見る化石燃料補助金の課題
UNDP調査によると、世界では毎年、石油やその他化石燃料で作られる電力に対して、4,230億米ドルもの補助金が支払われており、これは貧困国の気候危機対策のために各国が拠出を求められている資金の約4倍にあたることが明らかになりました。
若者が世界のリーダーに期待すること
UNDPとオックスフォード大学によって行われたG20諸国の気候変動に関する世論調査「G20みんなの気候投票」の結果が公開されました。G20全ての国で、18歳未満の若者の過半数が「気候変動をグローバルな緊急事態と認識する」と回答しました。若者の間での気候変動に対する危機感によって、彼らが投票年齢を迎えるにつれ、今後、気候変動対策へのさらなる取り組みへの期待が高まるだろう、とオックスフォード大学のフィッシャー教授は述べています。
開催報告
日本の支援による活動
大切なものを守るには?
「津波のおはなし絵本」プロジェクト
「アジア太平洋地域学校津波対策プロジェクト」の一環として、小さな子どもたちを対象に「津波のおはなし絵本シリーズ」の発表を開始しました。津波の恐ろしさや、自分や家族、友だちを津波から守る方法を分かりやすく伝えるために、ソロモン諸島やタイで暮らす人々の経験談を交えて作成しています。このプロジェクトは、UNDPが日本政府から資金拠出を受け、2017年からアジア太平洋地域で積極的な普及開発活動を行っています。
ウズベキスタン貧困地域で挑戦する女性
ウズベキスタンの貧困地域に住むサルビノズ・ラクモノヴァさんは、UNDPと雇用労働関係省の共同プロジェクト「ウズベキスタンにおける若者の雇用促進」によって"自分のビジネスを持つ"という夢を実現させました。サルノビノズさんの成功は、地域の女性や若者に大きな夢や希望をもたらし、同時にスキルアップと雇用の機会作りにつながっています。
TICAD8に向けて
アフリカ発を支える
浜野沙羅 南アフリカ事務所 プログラム分析官 インタビュー
イベント告知
「企業・事業体向けSDGインパクト基準」説明会
~SDGsに沿った事業運営を実践するための意思決定ツール 日本語訳公開~
UNDPでは、SDGs達成に向けた民間資金の流れを拡大するために、「SDGsインパクト」という取り組みを進めており、この度「企業・事業体向けSDGインパクト基準」説明会を日本語訳公開に合わせて12月15日に開催します。日本企業等の現状を踏まえて、SDGsに資する事業運営を行うためのグローバルな基準や実践のための付属資料の活用等についても詳しく解説します。SDGsに積極的に貢献したいと考えている企業や団体の皆様の幅広い参加をお待ちしております。