手紙の交流が結ぶ人と人、想いと想い
ミンガラーバー(ミャンマー語で「こんにちは」)。タウンジー事務所の鈴木亜香里です。
奨学金支援をしてくださるさとおやさん(支援者)と、さとご(奨学生)の間でやりとりされるお手紙。私は、日本語⇔ミャンマー語の翻訳を行っています。先日、さとごからさとおやさんにお送りしたお手紙の数を数えてみたところ、なんと157通もありました!改めて数えてみると、その数の多さに驚きです。
数が多くて大変ではありますが、翻訳はとても楽しい仕事です。それは、手紙の文章を通じて、さとおやさんやさとごの気持ちを感じることができるからです。さとごが書く文章は、「日本のお父さん、お母さんの健康と幸せを、私はいつも遠くからお祈りしています」といったお祈りの言葉で締めくくらることがほとんど。この言葉を目にすると、いつもほっこりした気持ちになって、私も健康になる気がします(笑)。
手紙を書くのはさとごたちの楽しみでもあります!
さとおやさんからの手紙には「若いころに奨学金をもらっていたので恩返しのつもりで」「もう一人子どもが増えたような気持ちで嬉しい」「ミャンマーへの恩返しのつもりで」などと書いてあり、日本語からミャンマー語への翻訳をしながらまたまたほっこりさせられる私であります。
さとごからの手紙で特に嬉しいのが「僕が大きくなったら、日本のお父さんが僕に支援してくれたように、誰か困っている人を支援できる人になりたい」という言葉です。地球市民の会は「他の人の幸せを自分のことのように喜べる人(=地球市民)を増やす」ことを目的としていますが、まさしくその目的が果たされた瞬間です。さとおやさんがどういう想いで支援しているのかをさとごが知ったからこそ生まれる気持ちだと感じます。
さとごがさとおやさんに宛てて書いた手紙。シールなど貼ってデコレーションする子もいます。
「私が学校に通えているのはお父さんのおかげです。私はお父さんへのご恩を決して忘れません。お父さんが健康で、心豊かで、幸せでありますようにとお祈りしています」とさとおやさんへの心からの想いを綴っています。
さとおやさんの中には、「事務局に手間がかかると申し訳ないから」という理由で、手紙での交流をご辞退される方もいらっしゃるかと思います。でも、手紙のおかげで子どもたちが学べる事はたくさんあります。お忙しい中でしょうから、写真だけでも、ポストカードに一言添えてくださるだけでも、さとごたちは大変喜びます!さとごの笑顔と成長のためなら、私の翻訳の手間なんて大したことありません。これまで遠慮されていた方も、ぜひ手紙での交流をはじめてみませんか。
さとおやさんから手紙が届くと、皆で集まって夢中になって読みます
ちなみに、中高生のお子さまがいらっしゃるご家庭にもオススメしたいです。奨学金は親御さんのお名前でお支払いいただきながら、手紙の交流はお子さんがしているご家庭もあります。お子さんに海外の文通友達ができるなんて、素敵ではありませんか(しかも翻訳サポート付き)!スタディツアーで会いに行くこともできるかも!?ミャンマー語ではなく、英語での手紙のやりとりもできますので、どうぞご相談ください。