このように、その時の心の状態が「小さな子どもだ」と気づいたら、まずは自分の中の「子ども」と「大人」の状態を分けていくことが大切です。
これができると、問題に圧倒されてしまった時に、冷静に大人の自分に戻ることができるようになります。
①子どもの自我状態に気づく
まずは「今、子どもモードだ!」と気がついた時点で、子どもとして一杯いっぱいになっている状態から少し距離が取れるようになるはずです。
大人の思考で「今、私の子どもの心が反応しているんだ」と認識することができれば、主導権を子どもの自分から大人の自分に取り戻すことができます。
この時、大切なのは子どもの部分を「あっちいけ!」なんて言って邪険に扱わないこと。「大人しくしなさい!」と無理やり押さえつけないこと。
自分の中に「子ども」がいることを発見したら、そっとその部分に意識を向けて存在を感じてみてください。大切なのは子どもの部分を尊重してあげることです。
「そこにいたんだね」「怖かったね」
そんな言葉をかけてあげてください。
うまくいけば、取り乱している子どもの部分はホッとして、少し落ち着いてきます。
②大人の自我状態に戻る
次に自分の「大人」の部分に意識を向けてみましょう。
子どもの自我状態に気づくと、からだを覆っている「子ども」とは別に、「大人」としてのあなたを発見できると思います。
試しに足の裏を床につけて、重心が大地にひっぱられ、背筋が伸びるのを感じてみてください。からだの感覚を合わせていくと「大人の心」に留まりやすくなるはずです。
「大人」の自分が意識されて、さらに「子ども」と分離できます。
③子どもの自我状態の訴えに耳を傾ける
大人の自分が意識できたら、最後はその大人の心で、子どもの心を抱えていきます。
小さな子どもの心が出てくるとき、その原因の多くは、小さな頃の未完了になっている気持ちや体験、満たされない欲求を訴えていることがほとんどです。
そこに耳を傾けて、必要なことを、大人のあなたが一つひとつ満たして安心させてあげるのです。