MAMEHICOのトモです。
今日はなんだか、朝から慌ただしい1日でした。
朝早くから、若いスタッフの子たちと集まってお弁当を作っていました。
おかずもほとんど出来上がり、そろそろお弁当箱に詰めはじめる、という時。
「ともちゃん、ごめん。ちょっと見てもらえる……?」と嫌な声。
見にいくと、玄米ご飯がべちゃ、っと。
柔らかく炊き上がっていました。
水の量を間違えたとしか思えない柔らかさ。
あーーーーーこれでは、出せない。
炊き直すしかない。
20分後には、お弁当を持って出発する予定だったけど…。。。
注文してくれた皆さんに連絡をして。
取りに来てもらう予定だったものを、
自分達で届けることで了承いただき、ご飯を炊き直しました。
ご飯炊きを担当していた子の暗い顔。
しょうがない。こういうのは、経験することでしか学べない。
お弁当でも、お食事会でも。
なんでもそうだけど、「ご飯炊き」っていうのは、一番緊張する仕事です。
どこかで間違っていたら、もう後戻りできない。
ミスなく計量できているか、念入りに確認し
火にかけ始めてしまったら、50分後、蓋を開けるまで、
もう、何もしようがない。
中を確認することができない。
その間何もできないんだけど、なんとなく、ずっと緊張感が続く。
ご飯は、本当に美味しくなくっちゃいけない。
私も、4年前くらいかな。
イベントで大きな失敗をしたことがあります。
牛丼をイベントで作ったことがあって、
前日から牛すじを煮込んで、本格的な牛丼を作っていました。
当日イベントには30人以上のお客さま。
イベントに人が集まる直前。
私は、その牛すじ煮込みを見張る係だったのに、目を離して焦がしてしまいました。
なんとか取り繕うとしていた私を井川さんはさっと察して、
味見をし。
「あぁ、当てちゃったのね。これね、もうダメ捨てるしか無いんだよ。
焦げたところだけ掬えばいいって思うでしょ?
ちがう。全体に焦げた味が回っちゃってるんだよね。
これはもう出せない。さっ、やり直し」
呆然と立ち尽くす私。
怒りもしないで先輩たちはせっせと、
近くで牛肉を買ってきて、即席の牛丼作り。
会は、何事もなかったかのように終わりました。
お客さんたちは
「牛丼、美味しかったね〜!さすがマメヒコだな!」
とニコニコ帰っていかれたのです。
私は帰り道で泣きました。
「あぁ、本当は、もっともっと美味しいものを用意していたのに…。」
どんなに手をかけて作ったものも、
ほんのちょっとで全てが台無しになってしまうと知りました。
ご飯を炊くとき、檸檬クリームを炊く時。
「今、ここで、ちょっとの失敗もできないんだよ」
いつも、あの時の悔しい気持ちが、一瞬、私の中を通過します。
失敗すれば、成長するってもんじゃないけど、
失敗からしか学べないこともあるなと思います。