MAMEHICOのミカです。
ここ、1ヶ月半ほど、銀座のお店は
すごく静かな日々が続いています。
カフェは利用される多くの方にとって余暇時間に行く場所で、
だからか、みなさんがそれぞれに自分の生活に忙しい時期は
どうしても静かになりがち。
さて。
お店というのは、来るかもしれないお客さんに
向けて毎日準備をしています。
お湯を沸かす。ケーキを焼く。
玄米を炊き、ドライカレーと野菜のおかずを作る。
店内を暑すぎず寒すぎない温度に整える。
こんな1日になるかな?…想像して予測して準備します。
でも、準備しても出なかったものは捨てるしかなく…。
そんな日々の中で、度々思い出すことがあります。
それは、6年ほど前にマメヒコのメールマガジンの中で、
その頃働いていたミワちゃんという
スタッフが書いたある日の文章です。
ここにそれをご紹介します。
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さっき、沢山のパンとケーキを捨てました。
ゴミ箱にドサドサっと音がして珈琲の粉がパンにつきました。
夜の締め作業をするとこんな光景がよくあります。
飲食店ならどこでもあるのでしょうが、
私はいつまでたってもそれに慣れることができません。
ドサドサっと音がする度にかなしい気持ちになります。
それは、製パン工場で作られたものではなくて、
あの宇田川のキッチンで前の日も遅くまで働いている
例えば日野さんが、朝早くからパンを焼いたものなのです。
ほかにもそれを作っているみんなの顔、
いつも試行錯誤を繰り返している姿勢が浮かぶからなのです。
少しでもその苦労が無駄にならないように、
仲間が作ったお菓子を、私が売らなきゃ。
タスキを渡されたアンカーのような気分です。
お店で出している黒豆や小豆なんて、
春に土を耕すところからやってるんですよ。
そんなお店ありますかっ!!??
お客さまの口に入るまで、全て仲間の顔が浮かんでしまうので、
一粒も無駄にしたくない!
そんなお店ありますかっ!!??
こんなことを思ってしまう私は、青二才なのでしょうか。
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作った食事やケーキは美味しいうちに
食べてくれる人が現れなければ捨てるしかない運命。
でも、なるべくなら、やっぱり捨てたくない…!
パンを作ったり畑をやったりの状況は数年で変わってしまったけど、
顔のわかる誰かが作ったものを出していることは今も昔も変わらない。
だから今もマメヒコで働いている人は多かれ少なかれ
同じような気持ちを持っていると思います。
この文章にはそんな思いが詰まっていて、
初めて読んだ時からとても印象的だったので
私は今でもこの文章を思い出すのです。
…というわけで、何が言いたいかと言えば!
みなさん、年度初めでおいそがしい頃でしょうけど、
MAMEHICOに行く時間も作ってくださーい!!笑
新作にんじんケーキも定番のクロカンも食べてほしいなぁ〜笑
お待ちしてます〜!! |