マメヒコと出会ってからというもの、
何だか不思議な出会いの連鎖といいますか、
そんなものを感じる場面があります。
例えば、モーニングコーヒーを飲める場所が、
うちの近所にないのかなと検索し、
店主一人でやっている小さな喫茶店を見つけて行ってみたところ、
店主もそこに来るお客さんも、どこかマメヒコに
似たような雰囲気を感じる店だった。とか。
それが先月の話。
そして、今日も今日とて行ってみると、
たまたまそこで出会ったのが、近所の寿司屋で働く職人さんでした。
話を聞いてみると、その店の大将が北海道出身で、
なんと紋別出身というではありませんか。
北海道出身の人は何回か会ってきたけれど、
まさかのピンポイントで同じ人が、こんなに近くにいるなんて。
あまりにもびっくりして、どんな人か会いたくなり、
ランチで行ってみることに。
まさか向こうも今日のうちに来るとは思っていなかったみたいで
驚いていましたが、そのままカウンター席に通され、噂の大将にご挨拶。
紋別とその口から早く聞きたくて、内心ウズウズしつつ、
それとなく出身地の話に持っていく。
「出身が北海道って聞きましたけど、どちらなんですか?」
「生まれは札幌なんです。育ちはまあ、小さな田舎ですよ」
・・・あれ、言わないな。
こっちは紋別待ちだというのに、言わないな。
でも、ここで焦らない。
「そうなんですね。私も北海道出身で、紋別ってとこなんですけど」
「え、紋別?オホーツク海の?」
「そうです。糸編の方の、紋別です」
「ああ、そうなんですか。・・・僕はそこから上に1時間くらい行ったころが田舎なんです」
話をよく聞くと、大将の育ちは紋別ではなく、雄武という場所でした。
ですが、紋別のことも知っていて、今は合併してしまって
無くなった紋別北高校が、あの辺では進学校と言われていたと聞き、
合併した後の高校である紋別高校に通っていた私は
40年前から言ってること変わらないんですねと、
地元トークで盛り上がりました。
…私もそうだったんですが、マメヒコにくる前までは、
初対面の人に出身地の詳細まで言うことはありませんでした。
北海道なんです。ぐらい。どちらですか?と聞かれて、初めて言う感じ。
それは、紋別と言ったところで、どうせ分からないだろうと言う、
諦めの気持ちもちょっと入っていました。
これ、私だけなのかなと思っていましたが、
大将も同じだったのかなと思います。多分ですけど。
「分からないかもしれないけど言うようにしよう」と、
気持ちを切り替えていたからこそ、
こうやって繋がる縁もあるのかもなと、思った1日でした。
ちなみに、大将と話を深めていくうちに、
食の問題とか、北海道の問題とか、色々と教えてくれたんですが、
ちょいちょいデジャブを感じていました。
あ、これあの時マメヒコで聞いた話だ、みたいな。
同じような考えを持っている人が案外近くにもいるものですね。
心強いです。大切にしたいですね。