☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;
皓星社メールマガジン 
第32号
2024年1月26日
*+:。.。 。.。:+*   *+:。.。 。.。:+*   *+:。.。 。.。:+*

皓星社メールマガジン、第32号をお届けします。
月に1度、株式会社皓星社の「ざっさくプラス」最新情報、新刊案内、近代出版研究所の活動等を配信します。弊社サイトから購読を申し込まれた方や、これまでご縁があった方にお送りしています。お知り合いの方々へぜひ転送、拡散をお願いいたします。

 

1月にリニューアルされたばかりの国立国会図書館のNDLサーチの変更点と使い方(小林昌樹さん)、昨今ブームとなっている昭和ポップスの世界の豊穣(さにーさん)など、今月も盛りだくさんです!では、今月も楽しんでお読み下さい。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 目 次
 ☆【連載】大検索時代のレファレンス・チップス 第12回(小林昌樹)
 ★【新年読切】昭和ポップスに魅せられて ブームをブームで終わらせないために(さにー)
 ☆【連載】趣味の近代日本出版史 第30回(河原努)
 ★【新連載】神保町のんしゃら日記 第1回(晴山生菜)
 ☆ ざっさくプラスニュース
 ★ 出版ニュース
 ☆近代出版研究所だより
 ★「皓星社友の会」のご案内
 ☆編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆【連載】大検索時代のレファレンス・チップス 第12回(小林昌樹)

1月1日に能登大地震、翌日羽田空港で旅客機炎上と、2024年は年始から驚いたが、うっかり1月5日に国会図書館(NDL)のNDLサーチがリニューアルするのを忘れていて、やっぱり驚いた。ネットでもけっこう驚いている向きがあったので、無関係な私が説明するのもいいかもしれないと思った。というのも、NDLはお役所の一種でもあるので(本当は国立図書館)、「正しすぎる」言い方をしてしまう結果、ふつうの人によくわからない説明をしてしまう傾向があるからだ。(…続きを読む


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★【新年読切】昭和ポップスに魅せられて ブームをブームで終わらせないために(さにー)

平成4年生まれの私が昭和ポップスにハマったのは、大学3年生のときでした。ハマった時はまだ21やそこらでしたが、当時その歳なりに人生の絶望の淵におり、毎日暗い部屋で天井の柄を見つめて日々を送っていた時期のこと。そんな時、たまたま某動画サイトのおすすめに出てきたのが、中森明菜さんでした。(…続きを読む

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆【連載】趣味の近代日本出版史 第30回(河原努)

先日、弊社創業者・藤巻のお仲間である古書りぶる・りべろの川口秀彦さんが来社された際に、「河原さん、はいこれ」と情報紙『アナキズム』の令和4年(2022年)11月1日号を手渡された。その少し前、藤巻の不在時に訪ねてこられた川口さんと四方山話をしている際に「大澤正道が亡くなってさ」と言われて驚いたのだった。(…続きを読む


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ★【新連載】神保町のんしゃら日記 第1回(晴山生菜)

この日記連載は、私が『歌誌月光』に連載しているものです。今回からメルマガにも掲載することにしました。本誌は紙幅のつごうから、もう少し短いものになっています。ある出版者の日常ということで、ご笑覧下さい。

2023年12月4日(月)今日も葉山から神保町へ。新巻『古本乙女、母になる。』下版日。カラサキ・アユミさんの5年ぶりの新刊にして初のこのエッセイ集は…(…続きを読む


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ざっさくプラスニュース

新規登載誌は、X(旧Twitter)ざっさくプラスアカウント(@zassakuplus)でも随時お知らせしております。

先日、X上でざっさくプラスをフォローしておくと「こんな雑誌があったのか」という発見を得られるので有益」というコメントをいただきました。端的に雑誌の内容を紹介できるように努めていますので、フォロー&リアクションいただければ励みになります。

 

【先月からの新規登載情報】
〇今井館教友会様提供分

内村鑑三の活動拠点として知られる今井館教友会様から、下記の雑誌目次の提供を受け「ざっさくプラス」に登録しました(9誌18596文献)

「山鳩」第1号(1958年6月)~第9号(1962年7月)
「聖書之言」第1号(1932年10月)~「聖書の言」577号(1984年7月)
「聖書の日本」第40号(1938年1月)~第545号(1982年11月)
「聖書知識」第1号(1930年1月)~終刊号(1973年12月)
「通信」第1号(1932年11月)~第49号(1937年12月)
「日本聖書雑誌」第1号(1930年1月)~第96号(1937年12月)
「葡萄」1号(1938年10月)~24号(1947年7月)
「預言と福音」創刊号(1950年4月)~第366号(1988年8月)
「嘉信」1-1(1938年1月)~24-12(1961年12月)

 

〇独自登載分

「蟻塔(復刊)」1-1(1955年11月)~42-5(1996年9月)
※共立出版のPR誌。月刊→隔月刊。戦後の復刊1号から休刊の通巻398号まで全号、42年分2871文献を登載。秋月康夫、上田良二、宇田道隆、大槻義彦、御所見直好、後藤憲一、近藤基吉、末澤芳文、一松信ら数多くの科学者が寄稿。

 

「Arne(アルネ)」1(2002年10月)~30(2009年12月)
※イオグラフィック発行で、イラストレーターの大橋歩が企画、取材、撮影、デザイン、編集のすべてを一人で行った季刊誌。村上春樹、谷川俊太郎、糸井重里、江國香織、よしもとばなな、深澤直人、松浦弥太郎らが寄稿。全30冊。

 

「d/SIGN(デザイン)」第1号(2001年8月)~第18号(2010年10月)
※筑波出版会→太田出版の季刊デザイン誌で、戸田ツトムと鈴木一誌が責任編集。特集に「紙的思考」「グリッド」「テレビ」「複製」「レイアウト宣言」「デザインの細部」「環境と視覚」など。全18冊。

 

「那覇文藝あやもどろ」創刊号(1993年8月)~第24号(2018年1月)
「那覇文芸」第25号(2019年1月)~第28号(2022年1月)
※那覇市文化協会文芸部会→那覇文芸協会の年刊文芸誌。国会図書館欠号の1~5号を補い、昨年刊行の第28号まで2936文献を登載。登載希望に対応。継続刊行中。北米のライブラリアンの方からリクエストいただいて登載いたしました。

 

〇NDLデジタルコレクションからの追加分

「美夫君志 万葉研究誌」1(1959年12月)~59(1999年11月)[デジコレ]
※上代文学の研究学会・美夫君志会の機関誌。53号からNDL「雑誌記事索引」に採録されており、1-59号をNDLデジタルコレクションから補って全号通しての検索が可能に。

…続きはこちらから

 

【閉鎖するデータベースのデータ、お引き受けします】

ざっさくプラスは、閉鎖予定のデータベースのデータを引き取り、続けて公開します。かねてより、図書館関係者の方から「科研で作られたデータベースで、非常に有益なものなのに、教授の退官時や公開サイトの閉鎖時に消滅してしまうものが多い」という声を聞いておりました。そうしたデータを消さず、拾い上げたいと考えています。方法は主に以下の2通り。

 ①データを引き取り「ざっさくプラス」に登載。(無償)

 ②独立したデータベースとして引き取り連携検索して検索結果を「ざっさくプラス」と共に一覧表示。(費用等応相談)

 

過去にお引き受けしたものに「日本の参考図書WEB版」があります。

どちらも検索結果に元のデータベースのデータであることを示すアイコンを表示します。

詳しいお話をお聞きになりたい方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

出版ニュース

 

  【出版目録】

皓星社出版目録』を改訂しました! 2023年10月現在、在庫のある書籍300点弱を、書影・紹介文付きで収録しています。「書名索引」「人名索引」付きです。

ご希望の方はこちらから。送料は無料です。 

 

【新刊】

阿佐ヶ谷歳時記

松本純著、1月29日刊行、定価2,000円

「だいこん屋」はまさに、私の青春そのものだった。――逢坂剛

捕鯨船の船長は、「酒力」と「酒場術」を恃みに陸にあがった。阿佐ヶ谷に五十年つづく名酒場・だいこん屋主人による、酒と俳句の日々を描いたエッセイ集。

※著者の地元・阿佐ヶ谷の書楽さんで12月27日から取り扱って頂いています。先日、さっそく書楽さんで買われた方から読者ハガキをいただきました。阿佐ヶ谷界隈の方はぜひ書楽さんでお求めください。

 

カラサキ・アユミ著、12月19日刊行、定価2,000円

『古本乙女の日々是口実』のヒットから5年、趣味と育児の間、理性と欲望の間、そして過去と未来の間で揺れ動きながら、今日も自分の愛する古本を追い求める!古本好きの方だけでなく、子育てや仕事と好きなことの間を行ったり来たりしている方々に広く読まれてほしい!4コマ漫画「古本乙女の子連れ古本者(?)あるある劇場」も収録しています。

 3/9に古書組合さんでトークイベント開催の予定です!詳細は近日公開いたします!

 

 『歌誌月光82号
福島泰樹(主宰)他編、12月25日刊行、定価1,000円

歌人・福島泰樹主宰の「月光の会」が発行する短歌雑誌。今号の特集は、会員である窪田政男さんの第2歌集『Sad Song』。インタビュー「自分の外の世界と向き合うためにーー第二歌集『Sad Song』を刊行して」を収録。重信房子さんによる連載「自由への星」は「パレスチナに献花を」。

 
中くらいの友だちVol.13
12月25日刊行、定価1,200円

境界を生きた親や祖父母たちの経験、そして韓国の今を生きる皆さんの思いを伝える『中くらいの友だち―韓くに手帖』。2017年から続けてきた本誌ですが、この編集スタイルでの『中とも』はこれが最終号となります。創刊から6 年、皆さんのプロフィールはさらに充実、誌面に登場してくれた子どもたちも大きくなりました。あらためてお世話になった皆さんに感謝をしたいと思っています。今号もぜひよろしくお願いいたします。

 

森山浩二監修 定価35,000円(分売不可)
内村鑑三の直弟子である金教臣・宋斗用の著作選集。日韓の関係者によって刊行が数
十年に渡って準備され、2020年にキリスト教図書出版社・岡野行雄さん(1930-2021)により刊行が始まりましたが、翌年岡野さんが91歳で亡くなり4冊での中断を余儀なくされました。今回、生前の交友により皓星社がその志を引き継ぎ、残された6冊を編集し、既刊と併せて装いを新たに出版します。なんと、今まで出版活動の全貌が明らかでなかった、キリスト教図書出版社の刊行目録付き。
1  信仰と人生 上    320頁【復刻】
2  信仰と人生 下    284頁【復刻】
3  山上の垂訓研究    278頁
4  日記1 1930-1934年    244頁【復刻】
5  日記2 1935-1936年    242頁
6  日記3 1937-1938年    316頁
7  日記4 1939-1941年    326頁
8  信仰文集 上    256頁
9  信仰文集 下    218頁
10 【別巻】金教臣――日本統治下の朝鮮人キリスト者の生涯    420頁【復刻】

 

【重版】

 『中澤系歌集 uta0001.txt

12月25日3刷出来、定価2,000円

2刷から1年を待たずしての3刷です! 帯が新しくなりました!
“こんなにも人が好きだよ くらがりに針のようなる光は射して”
中澤系は、短歌の世界での活躍が期待されながら、難病の副腎白質ジストロフィー(ALD)に冒され、2009 年4 月に逝去した夭折の歌人。中澤系のまとまった作品を読めるのはこの本だけです。
2刷以降の版には、熊倉献さん(漫画家)、萩原正人さん(臓器移植芸人)、青松輝さん(歌人)、岡野大嗣さん(歌人)の4名にご寄稿いただいた書き下ろし栞を封入!

 

※価格は全て税抜き表示になります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆近代出版研究所だより
「近代出版研究叢書・資料編」第4弾の近代書肆懇話会編『帝国図書館コレクション案内――請求記号から見た蔵書構成』(定価2,000円、B5判70頁)、弊社ウェブストアで通販を開始しました! 
同書所収「本書の意義」曰く、「本書は現在、国会図書館(以下、NDL)が所蔵する本(国会本)の請求記号から、その本の来歴を明らかにする便覧である。特に重要な戦前の帝国図書館本のことが判るので、タイトルに「帝国図書館」と入れた」。
「資料編」第1弾の『「出版年鑑」掲載全訃報一覧――昭和平成期 著作家・学者・出版人7000人』は品切れになりました。同人誌は少部数しか刷れないので、迷ったら買いましょう。

 

『近代出版研究 第3号』も4月刊行予定で準備中。
特集は「本とその周辺を調べる(仮題)」。特集が固まったことで、(所蔵機関が少なく参照しづらい)金沢文圃閣のPR誌『文献継承』に掲載された小林昌樹「帝国図書館本における納本分の見分け方」、河原努「『出版文化人物事典』における人物調査の方法」の再録が決定。
鈴木宏宗「饅頭本(追悼録・遺稿集等)という名称の成立と特色と」、松﨑貴之「春画透かし絵葉書」、嵯峨景子「黒岩比佐子さんと横田順彌さんとの思い出」、辻原万規彦「火災保険地図の再発見――都市整図社版「火保図」の国会図書館への寄贈と復刻 」なども続々到着。先達の業績を顕彰するため大久保久雄(1931-)の文章「私の書籍・出版書誌」を再録するなど、今号もバラエティに富んでます!  

 

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「皓星社友の会」のご案内
友の会は、2020年コロナ禍における「ざっさくプラス」の無償公開を機に、弊社の書籍やデータベースをご愛読・ご愛用くださる会員の皆様の便宜と、皆様と弊社スタッフの間で交流を図ることを目的とし設立いたしました。
友の会割引、イベント参加割引、ざっさくプラス利用権など、得点多数。

…詳しくはこちら

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆編集後記

 今年の仕事始めは『古本乙女、母になる』著者カラサキ・アユミさんとの書店へのご挨拶回りから。縁の深い北九州・下関地区の書店営業にご同行いただきました。ある書店員さんは美しいブックカバーで丁寧に包んだ自前の『古本乙女、母になる』を取り出され、それにカラサキさんがサインをお入れするという場面も。年末には東京堂の週間売上で2位にも輝き、古本道を邁進するカラサキさんの熱くパワフルな姿はしっかり読者の方々へ届いています。
翌日は博多へ足を延ばし、中心街の大型書店を回りました。ホテルに帰ると何の前触れもなくスーツケースの鍵が開かなくなるという大事故が発生、人生で初めて業者を呼び10分足らずの作業に泣く泣く数万円をお支払いすることに……。お会いする予定だった方にも会えず、しばらく呆然としてしまいましたが、逆に「起きたことは仕方ない」「むしろ海外旅行中でなくて良かったかも」とポジティブの方へ(無理矢理)捻じ曲げることこそ今年の自分の課題なのだと教えてもらったような気がします。(楠本)

 

一昨日、今年初めて「ざっさくプラス」に登載する雑誌コピーのために国会図書館へ行きました。開館時間の9時半に入り、16時前に出たのですが、万歩計を見ると歩いた歩数はほぼ10000歩(本館複写カウンタ-←→新館雑誌カウンターを往復しているのです)。複写料金もほぼ10000円。歯医者さんに行くと「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という“8020運動”という啓蒙活動をやっていますが、私の場合は国会図書館で10000歩き、10000円分のコピーを取る“10000歩・10000円運動”をだな、と思った次第。(河原)


今日は皓星社の社食として愛用してきたラーメン屋「たいよう軒」の最終営業日でした。ラーメン1杯税込500円、澄んだスープがとても美味しい東京ラーメンんでした。今まで私たちの心身を支えてくれてありがとう、の気持をかみしめつつ最後の一杯を食べてきて、この編集後記を書いています。長きわたり、ご馳走様でした。(晴山)

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

今月も皓星社メールマガジンをご購読いただき、ありがとうございました。

ざっさくプラス、出版物に関するお問い合わせや、メールマガジンの内容に対するご意見ご感想は、弊社ウェブサイトのお問い合わせフォームからお願いします。

松本麗華さんのお悩み相談室のご相談も募集しておりますので、こちらよりご投稿ください。

 

☆拡散、転載、引用歓迎。バックナンバーは、弊社HPよりご覧いただけます。

☆【ご登録】、【配信停止】はこちらより設定できます。

メールアドレスを変更されたい場合は、新メールアドレスにて改めてお申込みの上、旧アドレスへの配信を停止してください。 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

発行:株式会社 皓星社(こうせいしゃ)

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-10 601

TEL 03-6272-9330 FAX 03-6272-9921

http://www.libro-koseisha.co.jp/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

正しく表示されない場合はこちら
このメールは、株式会社皓星社からのメール配信をご希望された方に送信しております。今後も引き続きメールの受信を希望される方は こちらをクリック してください。 今後メールの受信をご希望されない方は、こちらから配信停止手続きが行えます。
本メールは info@libro-koseisha.co.jp よりinfo@libro-koseisha.co.jp 宛に送信しております。
神田神保町3-10-601, 千代田区, 東京都 1010051, Japan


全てのメーリングリストから配信を停止する。 配信停止 | 登録情報更新 | 迷惑メールと報告する