サイトに活かせる写真撮影のコツ
コンデジでプロ級の写真撮影!~風景編~
秋は行楽のシーズン、そしてこれから冬へと季節が変わり、クリスマスやお正月、そして雪景色など街が華やぎます。プライベートで写真を撮影する機会も増えると思いますが、サイトをお持ちの皆様にもメニューや案内の更新など、新しい写真が必要な時期ではないでしょうか?
そこで大変ご好評を頂いた前回の「料理編」に引き続き、今回お届けするのは「風景編」です。一眼レフを持っていなくても問題なし、コンパクトデジカメ(コンデジ)を使ってステキな写真を撮りましょう!
風景写真は構図が命!季節を、街を、切り取ろう!

フレーミングガイドを活用!
デジカメには「フレーミングガイド」と呼ばれる格子線表示がついています。
実はこの格子がとても大事。まず景色を真っ直ぐに写すことができます。
そして、この格子を活用して「海と砂浜」や「空と山」などを撮ってみましょう。とてもキレイな写真になります。
それはもっとも美しいとされる写真の黄金比「1:2」の比率で写るから。
右の写真では、上の1/3に空、中の1/3に山、下の1/3に田んぼを写しています。
このフレーミングガイドを意識するだけで見違えるほどに写真の質が上がりますよ。

三角構図で安定感を!
安定感を出す、高さを出す、奥行きを出す、そのような時に有効なのが三角構図。
一本の木や長い道を表現したい時には頂点から手前に広がる二等辺三角形になるように撮ってみましょう。
グンと表情のある写真になります。

そしてこの応用で三角形を思い切って横にしてしまうのもアリ。
街並みや並木道に広がりが表現され、面白い写真が撮れます。

シンメトリーが美しい!
きれいに反転できる景色を見つけたら、左右対称、上下対称のいわゆる「シンメトリー」を意識しましょう。
あたまの中で、写真のど真ん中に折り返しになる線を持ってきます。
シンメトリーは古来から好まれてきた技法。
芸術作品などでも多く見られます。
建物だけでなく、富士山のように二等辺三角形が美しい山にも有効です。

そして面白いのが逆さ富士などの水面に写った上下対称の景色。とても印象深い写真に仕上がってくれます。

斜め撮影で躍動感が増す!
視線の誘導を促したい、写真の躍動感を出したい、そのような時には思い切って斜めの構図で撮影してみましょう。

上の「横にした三角構図」に似ていますが、同様に表現の幅を広げるのに有効です。

左の写真を比べてみましょう。
上はフレーミングガイドを使い真っ直ぐの姿勢で撮った写真。下は同じ位置で思い切ってカメラを斜めに構えて撮った写真です。
躍動感が増すのをお分かりいただけますでしょうか?この撮影方法は水の流れなど動きのあるものに有効です。

額縁効果で際立たせる!
写したいものの周りに窓や門の枠をあえて入れてみましょう。
この技法により、額縁に入れたような写真になるので被写体に視線が集中します。これを額縁効果(フレーム効果)といいます。
日本古来の建造物には、美しい景色を楽しむために額縁効果を狙って作られた建物もあるくらいです。

また、下の写真のように木々や葉っぱを使い自然の景色で額縁を作っても味のある写真を撮ることができます。
あえて影のある緑を写すことで、奥に広がる晴天の海と空がより一層際立ちます。

これからのシーズンに備え『写真撮影のコツ-風景編-』をお送りさせていただきました。今回のキズマガ、いかがだったでしょうか?
ウェブサイト内の画像を季節にあった写真に変えるだけで、イキイキとした新鮮なサイトに見えます。お店や会社の周りで、はたまたこの撮影方法を用いお出かけの際にもバシバシ写真を撮ってみて下さい☆
次回の写真撮影のコツでは、いよいよ難しいと言われる『人物編』をお届けしようと考えています。お楽しみに!