野外指導者のためのメールマガジン
Outdoor Leaders
Vol. 22-6
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WEAJ&LNTカンファレンス直前後

いよいよWEAJ&LNTJカンファレンスが今週末となりました。プログラム集も出来上がり、海外らかのゲストも続々と来日し、あとは皆さんの来場を待つのみとなりました。カンファレンス直前号といたしまして、コンテンツを一挙紹介します。今回どうしてもインパーソンでご参加できなかったり、当日オンラインで参加できない方も、オンラインでお申し込みいただければ、後日全てのコンテンツをアーカイブで視聴できる他、PDFのプログラム集もお送りいたしますので、この歴史的なイベントにぜひご参加ください。
DAY1(6月11日)
オープニングキーノート「リーブノートレイスが世界のアウトドアをつなぐ」スージー・アルカイティス(LNT副代表)
現在世界91ヵ国に広がっているLNT。LNT副代表のスージーから、ニュージーランド、カナダ、アイルランドなどの国際ブランチの取り組みだけではなく、アルゼンチン、フィリピン、バルト3国など、これからブランチを目指す国々のユニークな取り組みを紹介していただきます。
WEA認定プログラムの歩き方:なぜ資格が必要なのか(島崎晋亮/SOUP)
2022年より、アウトドアエントリーレベルまでの一貫した教育体系ができたWEAの紹介です。単に説明だけではなく資格とは何かを理解するとても深い内容です。
PP(ポール・ペッツォル)語録を使いこなす!(林綾子/びわこ成蹊スポーツ大学)
WEAの創設者ポール・ぺッツォが野外指導者のために残した数々の名言を紹介します。今回ポールの生前、幾度となくフィールドを共にしたジョーマイヤー先生も飛び入りコメントします。
LNTティーチング・チップス10連発(越生寛子/パーソル)
日本最年少マスターエデュケーターが、LNT7原則を理解するための、簡単ゲームを10連発で一挙紹介します。皆さんのティーチングのネタにお役立てください。
長野発野外研修の可能性(村澤圭一/信濃毎日新聞株式会社)
長野県に会社による、長野県の会社のための、長野県で行われる野外研修が始まりました。その課題や効果を共有して、あなたの県にも展開しましょう。
遠征プログラムと森の思考〜気候危機にどう立ち向かえばいいのか?(阪田晃一/神戸YMCA)
WEAや、LNTの学びの場として用いられる野外遠征を通じて、気候変動の世界的問題にどう向き合えばいいのか、深いい話になること間違いなしです。
林業×LNT:山人からアウトドア産業への言霊(原薫/柳沢林業・齋藤理/鳴子温泉もりたびの会)
野外指導やキャンプ場などのサービス業とは異業種であり、LNTとは無縁そうな一次産業従事者から、今何にチャレンジし、野外事業者に何を求めているのか一緒に考えます。
イブニングキーノート「野外指導者に必要な資質を確かなものに」ジョーマイヤー(インディアナ大学名誉教授)
今回20年ぶりの再会となるジョーと、立山室堂に行ってきました。野外指導者としてはもちろん、人として本当に素晴らしい方で、自分の野外指導者として生きるべき道標となるような方です。アメリカの野外を作ってきた彼からの至宝のメッセージを聞き漏らすことなく。
DAY2(6月12日)
プロとして在り続けることとは:WEAポートフォリオ(個人学習記録)から考える(林健児郎/大阪YMCA)
プロフェッショナルの定義の一つに「変わり続けること」があります。WEAが提供する個人学習記録システムポートフォリオを通じて、プロとは何か、変わり続けるとは何か一緒に考えましょう。
「安全」のつくり方 ―野外におけるリスクとの折り合いを意図してー(中村正雄/大東文化大学)
安全は、野外事業にとって必要なものですが、全ての危険を排除することとは異なります。安全教育の新たな概念である「セーフティー・ディファレントリ」理論をベースに、野外における安全を再概念化します。
LNT的I?裸足ウォーキング(島崎敏一/waqua合同会社)
人ができる究極のミニマムインパクト「裸足」。言ってることはわかるけど、それて野外で通用するの?私もどんな落とし所になるかめちゃくちゃ楽しみなワークショップです。
野外企業研修の経済的価値について考える(森本弘太/エンカレッジ)
WEAカリキュラムを用いて、九州の野外企業研修を牽引してきたエンカレッジより、いくつかの研修事例を紹介するとともに、野外教育業界が、民間企業に何を貢献できるのか、業種の垣根を超えて検討します。
LNTで考えるWEAジャッジメント(吉田理史/SOUP)
LNT的にはマイナスなのはわかっているんだけど、安全を考えたら、教育効果を考えたらなんてことはありませんか?WEAのジャッジメントモデルを用いて、そんな悩みをスカッと解決しましょう。
リサーチゼミナール
いずれも魅力的な研究ですね。今後の発展が楽しみです。
・「キャンプ参加者の心理的変容を及ぼす体験と行動変容」
・「シックスハット発想法を用いたASE活動における心理的安全性とグループパフォーマンス」
シンポジウム「野外指導者・アウトドアガイドにとって大切な資質とは」
野外指導者業、ガイド業、自然観光業、いずれも自然から恩恵を受ける生業ですが、にているようで少しずつアプローチが違いますよね。今回はそれぞれの業界をリードする論客をお招きして、全ての業界の指導者、事業者に大切な普遍的な資質を検討します。
Editor note
Progress
コロナを超えて、とうとうジョーマイヤーがやってきました。彼とは、1998年に初めてアメリカの学会に参加したときに、会場であったインディアナ大学の体育学部の学部長だったら彼は、会ったこともない、英語もほとんど喋れない私に、インディアナ大学の野外の施設をガイドしてくれたり、彼の授業に参加させたりしてくれました。それから私の野外のゴールの一つは日本の大学の野外もアメリカのようになることとなりました。それから何度かカンファレンスでお会いしたもの、彼が引退した2000年前半からは、ほとんど会うことも連絡を取り合うことなく、20年あまり経ちましたが、今回はWEAJからのオファーを快く引き受けてくれたり、コロナ禍における複雑な手続きを嫌な顔一つせずやってくれたり。そしてカンファレンス前の立山登山で、初めて、二人で長い時間を過ごし、たくさん話して、改めて器の大きさを実感しました。アメリカの野外の指導者と会うと、いつも野外指導者として自分が進むべき道を示してくれます。日本の野外指導者も次の世代や、他の国の指導者に対して、そんな目標とされる、器の大きな人間になっていければと思います。

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