おはようございます、

 

中元 礼子です。

 

 

 

 

少し前に

 

「中元さん漬物は食べるかい?」

と聞いてきた柴さんが、

 

 

お手製の野沢菜漬けと干し柿と、

 

摘んだ蕗の薹(ふきのとう)を持ってきてくれました。

 

 

桜の開花は5月だという長野県白馬村は

まだまだ雪景色が残っていますが、

 

着実に春はやってきています。

 

 

 

 

私たちの職場はスキー場のレストランですから・・

 

 

 

 

さっそく調理担当の金本さんが厨房で

蕗の薹をカラリと揚げてくれ、

 

どれどれと皆で覗き込みながら

塩をつけてつまみ食いしました。

 

 

ホクホクとした食感に、漂う苦味と春の香り。

 

お隣のサンドイッチ屋さんのスタッフも食べに来ました。

 

 

 

保存食作りの名人、柴さんとも

もうお別れです。

 

 

スキーシーズンが終わりに近づくにつれ

 

一緒に働いた仲間がひとり、

また一人と去っていきます。

 

 

 

「あー現実に引き戻されるーー・・。」と呟く大学生の小森君。

 

 

テキパキ荷造りを済ませ、

 

明日からさっそく

新天地で看護婦さんとして働くというがんちゃん。

 

 

 

「中元さん、夏は剣岳の山小屋に居るから来てねー」と手を振って帰っていった文治さん。

 

 

 

 

 

 

 

昨日の従業員食堂の夕食は、

 

リフトやカフェや掃除、チケット売り場など、

あらゆる場所で働く従業員たちをねぎらって

華やかなバイキング形式でした。

 

 

 

一か月半も一緒に働くと

おたがい、人柄にもなじんでくるので親しみが湧き

 

 

スキーシーズンが終わるに伴い

寂しくなるねえ・・などとハグをしながら、

フェイスブックを交換しあったりしています。

 

 

 

 

+++++

 

 

 

 

半年ほど前に息子が

 

「スキー場でバイトしながら、スノボーし放題だって!」と

スマホでなにやら夢中になって探している様子を

 

“ふーん・・”と聞き流しながら夕食を作っていましたが、

私までそのスキー場で働くことになろうとは。

 

 

人生は面白い。

 

 

 

家族と同じ職場で働くなんて

なんだか恥ずかしいな・・とも思っていましたが、

 

いざ働いてみるとそんなことはまったく気にならず。

 

 

それよりも今後

“その名詞を出すだけで息子とすぐに通じる話題”が増えて、楽しみです。

 

 

 

 

 

 

旅行だとその地域の表面をなぞるだけのような関わり方しかできませんが、

 

ある程度滞在してみると

人や文化に一歩入り込めるので、

 

 

違う世界の生き方をちょっとだけ体験できる面白さがあります。

 

 

 

ひょんなことから

 

いろんな国籍、

年齢、

経歴を持つ人たちと知り合え、

 

将来、家に泊まりに来たり

一緒にサイクリングの旅をしたりする友達ができました。

 

 

 

スキーや海といった季節ものの観光地には、

こうした“リゾートバイト”という働き方があるのですね。

 

 

まったく知りませんでしたが、

こういう働き方もいいなと思います。

 

 

 

 

私が感じた、こうしたリゾバの魅力は

 

 

*シンプルな仕事内容が多いので

日に日に出来る事が増えていき、自分の進歩が分かり面白い。

 

 

*さまざまな属性の人と出会え、
一緒にチームを組んで働ける楽しさがある。
 

 

*期間限定でガッと働き終了したらまとまった休みがとれるので、

モチベーションが持続する。旅のある生き方をしたい人には最適。

 

 

*福利厚生が充実(宿泊付き、三食付き、リフト乗り放題など)

 

 

といったことでした。

 

 

 

私は息子と違って

スキーやスノボーは一切しませんでしたが、

 

休日にはあちこち足を運んで、小さな旅をしました。

 

 

 

ウィンタースポーツをする人にはもちろんですが

一切しないスタッフも結構いて、

 

それぞれが好きに仕事と休日を楽しめるところがいいなと思います。

 

 

 

 

反対に、これはなかなか大変そうだなと感じたことは、

                       

                                     

*天候などによりお客さんが少なく仕事が暇でも、

そこに居ないといけない(時間の拘束)。

 

 

*シーズンが終わると仕事も終わるので、収入が安定しない

(新しい仕事を探さなくてはいけない)。

 

 

といったところでしょうか。

 

 

 

チームを組んでサービス提供をする働き方には

自分の枠を超えた発見がいやおうなしに

おおいにあるので

 

雇用されて働くというのは、とても貴重ですね。

 

 

 

その一方でこうした働き方は

 

自分の時間とスキルを

相手の都合に合わせて売っているので、

 

ひとりで自由に時間をデザインできないのが難点。

 

 

 

だから、

 

自分がちょうどよく感じるように

時間と価値提供の形態をいくつか持つ

 

ハイブリット型の働き方がいいのではないか?

 

 

そんなことを考えています。

 

 

 

 

 

 

中元 礼子

 

 

 

 

 

 

 

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