vol.5鳥の目と虫の目を行き来する

 

おはようございます、

中元 礼子です。

 

 

先日、雪はこわいなあという思いをしました。

 

 

現在、長野の白馬村にあるスキー場近くに滞在しているのですが、

 

 

近くにコンビニなどが無いので

社宅とスキー場を往復する毎日を送っています。

 

 

 

週に一度だけ

 

車で10分ほどの距離にある

スーパーまで送迎してくれるバスがあるので

 

 

その時に、併設してあるコインランドリーで

洗濯物を乾かすため

 

 

大きな袋に一週間分の洗濯物を入れて

バスに乗り込みます。

 

 

 

買い物と乾燥を済ませ、

 

バスから降りて社宅に返ろうとしたのは

19:30。

 

 

 

いつもと違う場所でバスが停まったので

「この道から帰れば社宅に着くだろうな」

 

という小道に入りました。

 

 

 

 

ところが・・・

 

 

道はだんだん登り上がっており、

誰も足を踏み入れていない雪道になっています。

 

 

 

始めは硬かった雪道がだんだん・・

 

ふくらはぎまでズボっと埋まるようになり始め、

 

 

進むごとに膝、膝上と

 

雪が柔らかいものですから

 

 

足がはまって

抜けなくなってきました。

 

 

 

 

あれ?

 

おかしいな、この道通れるのかな?

 

 

 

なにしろ辺り一面 雪で覆われているものですから

 

いま歩いている道がどこに通じているのかが把握できないのです。

 

 

 

 

眼の前の2~3メートル先が踏切であることは分かります。

 

 

でも、このまま頑張って進んで行って

無事線路の向こう側へ辿り着けるのかどうかが分からない。

 

 

なぜなら、雪に胸の辺りまで埋もれて

身動きがとれなくなりそうだから。

 

 

 

 

もしここで雪にハマって動けないうちに

電車が来たら・・?

 

 

こわい。

 

と、思いました。

 

 

 

しかもその時の私は

一週間分の大きな洗濯物袋を肩から下げており、

 

まるで

雪道に苦戦している間抜けなサンタクロース。

 

 

 

 

このまま進むべきか。

 

引き返して、別の道を探すか。

 

 

 

時刻は19:30。

もうすっかり真っ暗です。

 

 

 

無理だ。

引き返そう。

 

 

 

やっとこさっとこ雪の中から足を引っこ抜きながら

来た道を引き返し始めました。しかし・・・

 

 

分からない。

 

 

 

どこから入れば、

いつも歩きなれている道に出られるのかが分からない。

 

 

・・・やはりさっきの道に戻ろう。

 

 

そうやってまた身体を埋もれさせながら雪道に進み、

 

「いや無理だ・・・」

と引き返し。

 

 

 

 

行きつ戻りつしたあげく、

 

確実に

現在地が分かる車通りまで戻ってから

 

再び社宅の方角へ向かう作戦に切り替えました。

 

 

 

 

しかしこれがまた、

小道に入っていくと分からない。

 

なにせ一面、雪に覆われているので。

 

 

グーグルマップで社宅の住所を検索しても、

この辺りは森林の中なので、細かな番地まで出てこないのです。

 

 

 

 

森林しか載ってないグーグルマップを眺めながら

 

シーンとした暗闇の中をザクザクと、

滑って尻もちをつきながら歩き続けること15分。

 

 

 

 

 

・・・ようやく、民家の灯りが見えてきました。

 

そして、朝夕通っているいつもの道を見つけました。

 

その時の生きた心地といったら。

 

 

 

 

 

 

(昼間はこんな感じなのですが。)

 

 

 

 

家に帰りついてみると、

ウロウロしていたのは15分程度でした。

 

 

しかし暗闇の中、右を見ても左を見ても見覚えのない場所にいたので、

 

このまま歩き続けて目的地(社宅)まで辿り着けるのか。

 

 

それはいつになるのかが分からず、

本当に心細かったです。

 

 

 

 

 

+++++ 

 

 

 

何かをしようと思ったら、まず

 

鳥の目で観る(高い視点から現状を俯瞰する)ことが必要ですね。

 

 

 

 

全体(この辺り)はどういう場所で、

いま自分はその中のどこにいるのか?

 

 

ここからまず、どの方向へ向かえばよいのか?

 

目的地まで、あとどのくらい距離があるのか?

 

 

 

視点が低いと、

 

眼の前の情報だけを頼りに

進む先を決めなければいけません。

 

 

 

これはイチかバチかギャンブルのような選び方で、

 

ひょっとすると目的地とは逆の方向へ向かっている場合もあり、

 

それだってしばらく進んでから出ないと分かりません。

 

 

 

 

始めに全体図が把握できるって、

とても大切です。

 

 

でないと、

 

 

私のようにすぐ近くにある社宅まで

なかなか辿り着けずに、

 

あっちに行ったりこっちに行ったりと

 

真っ暗闇の中を不安でいっぱいの気持ちで

歩き続けるはめになります。

 

 

 

 

 

でも鳥の目の高さだけでは、

 

雪の硬さまでは分かりません。

 

 

 

 

実際に下りてみて、

歩いてみないと分からない事があります。

 

 

 

 

 

全体を観ることを鳥の目

 

具体を見ることを虫の目

 

と言ったりしますが、

 

 

どちらが大事、ではなくて

どちらも必要ですね。

 

 

 

 

これは人にものを伝える時や、

 

自分が初めてチャレンジすることなど。

 

 

何をする時でもハッと思い出し意識しておくと、

 

 

じっさいに体験するワクワク・ドキドキも味わえるし、

 

 

自分で自分を監督しているので

路頭に迷うことなく、

 

 

こころに余裕が生まれるように感じています。

 

 

 

 

 

それでは今日も、

よい一日にしましょう。

 

 

 

中元 礼子

 

 

 

 

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