おはようございます、

中元 礼子です。

 

 

16歳の息子と50歳の妻が同じ職場(レストラン)で働いている様子を

見てみようと、

 

夫が長野県にあるスキー場まで遊びに来ました。

 

 

 

本当の目的はスノボーですが。

 

 

 

どれどれ、じゃあ私も ちゃんとお客様の注文を聞いて

 

テキパキお皿に盛り付けている姿を見せてやろうっと。

 

 

 

制服着て、キャップなんかもかぶって、

キリっと働いてるんだからね。

 

 

あ、そうだ、

 

ベトナム人のアンちゃんや

30代の女の子たちがやってるみたいに、

 

制服の帽子からちょっと前髪の横の方の髪を垂らすとオシャレかも。

 

 

 

・・お。いい感じいい感じ!

 

よしよし今日はこんな髪型でカウンターに立つぞ~。

 

 

 

 

スキー場内のレストランは、

 

先日の閑散とした日と違って

 

今日は大盛況です。

 

 

 

お昼時。

 

見渡す限りの人、人、人・・・。

 

 

 

働き始めて3週間ほど経ったので

 

私ももうずいぶん手際が良くなり、

 

 

「はい!照り焼きチキン丼お待たせしましたー!」

 

「はい、牛カルビのお重です!」

 

 

なんてお客様にお出ししていると、人の行列の中から

 

「れいこー」

 

と聞きなれた声が・・・

 

 

声のする方に目をやると、夫がいます。

 

 

 

いつもの家での見慣れた姿とは違う私ですので、

 

夫は少し遠くからウシシとにやけた表情で

自分の額の辺りをクイクイ!と指さしています。

 

 

 

ああ、

このちょっとおしゃれした髪型に気がついたんだね。

 

 

どうだ!

私だっておしゃれする時はするんだよ~

 

 

なんて思いながら行列に目を戻し、

 

次々と注文を捌きながらお客様に料理を出していきました。

 

 

 

+++++

 

 

 

怒涛のような一日が終わり、

 

社宅に泊まりに来た夫を囲み、息子と3人でくつろいでいる時です。

 

 

 

長野の日本酒を飲みながら夫は、

 

「今日 礼子頑張ってたねえ」と言います。

 

 

続けて、

 

「でも髪が横から飛び出してて、すごいことになってたよ。

 

あんなに髪の毛振り乱して作ってたら、

お客さんもギョッとするって。

 

 

飲食の仕事なんだから、ちゃんと髪の毛は帽子の中に入れた方がいいよ。」

 

 

なんとおしゃれのつもりで前髪の横にちょっと垂らした髪の束は、

 

“鬼の形相で髪を振り乱して料理を出しているオバさん”の演出にしかなっていなかったのでした。

 

 

やれやれ・・ちっともお洒落じゃなかったんだね。

 

 

もう明日からは、

 

髪の毛は横から垂らさない。

 

 

 

私は堅く心に誓いました。

 

 

 

 

+++++

 

 

 

一緒にレストランのカウンターで働いている20歳の友川君は、

 

大学で仏教を学んでいるそうです。

 

 

 

「オレ、瞑想とかしてますよ。」という友川君ですが、

 

 

食器洗い機から大鍋やお皿を取り出しては

 

バーン!と放り投げるようにテーブルに置き、

 

 

 

カウンターではルーが皿の端から垂れたままのカレーを

 

片手で勢いよく「はい!焼きカレーっす!」とお客様に向かって

 

叩きつけるように出します。

 

 

 

友川君は高校時代、新体操部でものすごく頑張っていたと言います。

 

 

「へえー!じゃあ宙返りなんかも出来るの?」と聞けば

 

「楽勝っス!」

 

「すごい!ジャニーズみたいだね。」

 

「いや~・・」

 

 

なんて会話を お客さんが居ない時にはカウンターでしたりしているのですが、

 

友川君、なにせ声が大きいものですから

 

 

彼が熱くなっている漫画や映画の話が遠くに居ても聞こえてきて、

 

サボってダラダラしている印象が 他のスタッフについているのです。

 

 

 

「俺けっこう、ジジ臭いんですよ」という彼の自己認識と

周りの評価にはズレがある。

 

 

 

毎朝 朝礼の2分前に髪ボサボサで「おはよーございまーす!」と

 

事務所に滑り込む友川君に

 

 

「おはよう」と挨拶を返していない30代の中堅スタッフたちを見て、

 

そんな事を感じるのです。

 

 

 

 

 

 

 

自分が望む在り方へ変化をしていきたいのなら、

 

まず外側を変えていくことが大切、と言われます。

 

 

 

 

外側というのは、

 

 

言い方であったり、

 

所作であったり、

 

服装や髪型など。

 

 

 

そう、人とコミュニケーションを図るうえでの「型」のことです。

 

 

 

 

いくら自分の中で

 

「これはいいものだ」と思っていても

 

相手の中にまで伝わらないと、

 

 

それは存在しないに等しいのです。

 

 

 

それが客観的にいいものであるかどうかは、

 

相手からの反応でしか判ることが出来ない。

 

 

 

私の髪型や、

 

友川君の人柄のように。

 

 

 

 

 

 

 

 

自分が思い描く状況にいち早く近づく方法は

 

「それをすでに実現している人の真似をすること」だと言われます。

 

 

 

そしてそのコツは、

 

 

その人のなかで

 

自分がやりたい”一部分だけ”をやるのではなくて

 

 

 

その人がやっていることを”全て”真似すること。

 

 

 

 

この「完全コピー」が出来ると、

変化が早いそうです。

 

 

 

その理由はおそらく、

 

その人が試行錯誤してきた結果、

 

それが一番いい「型」だから。

 

 

 

そして、自分のエゴをひとまず脇に置いて、

 

外の世界に目を向けているから。

 

 

 

 

前回

 

「形ある商品」に費やされた時間について

メルマガを書きましたが、

 

 

 

今回は「方法」や「在り方」といった

「形ない商品」の話です。

 

 

 

無形の商品も有形の商品と同じように、

 

 

提供者がそこに費やした時間は

相当なものだと思います。

 

 

 

 

そして

 

私たちがこの無形の商品から買っているものは、

 

 

私の代わりにその人が

 

試行錯誤に費やしてくれた時間。

 

 

 

 

「いろいろやってみた結果、

こうするのがベストだと思います。」

 

という集大成です。

 

 

 

あとはその絞ってもらった選択肢をもって、

 

自分がやるしかない。

 

 

ものごとは右から左へ実際に動かしていかないと、

 

当然ながら変化しないからです。

 

 

 

「外(周囲)からの反応で自分の状態を知る」というのは、

 

ときにシビアなことなので 心身のエネルギーを必要とします。

 

 

 

 

だからつい

後回しにしたくなるし、

 

 

できれば

避けて通りたいと思ってしまうのだけど、

 

 

その先に待っている「次のステージ」に辿り着くためには

 

いまの自分の在り様を受けとめる勇気が必要です。

 

 

 

そんな時に励まし、背中を押してくれる先人たちの言葉は

いろいろありますね。

 

 

 

案ずるより産むがやすし。

 

習うより慣れろ。

 

泣こよか ひっ飛べ.

(これは鹿児島の言い伝えです)

 

 

 

古今東西、私たち人間は

 

 

”自ら経験して

いろいろな感情を味わいながら、深く知る”

 

という方法でしか、

 

本当に学び取ることはできないのでしょうね。

 

 

 

 

それでは本日も、

よい一日にしましょう。

 

 

中元 礼子

 

 

 

 

追伸

 

気づきが起きやすくなり、

それを実行に移すまでの頭をつくるには、「ノートをとる時の、ちょっとした工夫」。

 

 

これは海江田和記さんという方が

「僕はこれで成長できました」と教えてくれた方法で、

 

 

私も毎日「これは気付きが起きやすくなるな!」と思いながら実践中なのですが、

ご興味のある方はいらっしゃいますか?

 

 

いらっしゃったら、

今週末までに「生み出す頭をつくるノート術」の説明動画を作ってお見せしますね。

 

 

ご希望の方は、こちらからお申込み下さい。

 

 

 

 

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