こんにちは、中元です。
「とにかく病院はイヤ、
お薬はイヤ!」という方もいらっしゃる一方で、
「なにかあったら病院に行くのが当たり前でしょう?」
という方もいらっしゃいますね。
自分の考えが家族や周りと違っていて、
「悶々としてしまう」ケースをよく見聞きします。
そこで今回は、
病院や薬の使い方について考えてみようかなと思います。
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西洋医学は、戦争から始まった
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まず、
いま私たちが行く病院の多くは、
西洋医学の考え方がベースになっている、
ということを知っておいてください。
・・ところで、
西洋医学は何がきっかけで始まったかをご存知ですか?
これは、
戦争時の傷ついた兵士を助けるための
緊急医療が始まりです。
だから、
「とりあえず今の状態をなんとかしなきゃ!」
という目的のもとに生まれ、
戦争のたびに発達してきました。
戦時下の医療というと、
外科手術と感染症対策がメインです。
“元から治す”なんて悠長なこと言ってられないので、
とにかく今の状態を少しでも無くすことが専門です。
西洋医学は「対症療法的」、
つまり、「痛みなどの不快な症状をなくすのが目的」
と言われる由来は、ここから来ています。
でも人って、
機械とは違って生き物なので、
感情などの見えないエネルギーが流れています。
元気がいい、
調子が悪いなどの状態は、
このエネルギーを無視して診ることは
できません。
もしかすると、
「病院で治療してもらって症状が出なくなったから
治ったか?というと・・、そうではない気がする。」
・・という“身体の声”のような感覚を、
あなたも経験されたことがあるのではないでしょうか。
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人がなぜ病気になるのか、
そしてどうやって治癒するのか。
近年主流である西洋医学のはるか以前から、
人類はこれに対してさまざまな考察をしてきました。
紀元前6千年以上のシッダ医学、
ユナニ医学、
アーユルヴェーダ、
チベット医学、
中国医学・・・
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優れたお医者さんとは
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たとえば
2300年前の中国
「黄帝内経(こうていだいけい)」
という医学書には、
「聖人不治既病、治未病」
=優れた医者は病気になってから治すのではなく、
病気にならない段階で治療を行い、病気を起こさせない。
と書かれています。
また、江戸時代初期の儒学者・貝原益軒が書いた
「養生訓」という健康アドバイス本には、
「養生の道は、病気にかかる前に慎むにあり」
=未病の時にこそ、養生した生活を送るべきだ。
と書かれています。
どちらも、
病気になってから治そうとするのではなく、
病気になる前のちょっとしたシグナルが出ている時に
治すことが大切ですよーと言っているのです。
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家族の名医となれるのは、私たち
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これって、
おうちでも出来ることですよね。
いやむしろ、
初めて行くクリニックの
名前すらよく知らないお医者さんよりも
いつも何をよく食べていて、
どれくらい眠れているか、
どんな性格の持ち主かなどを
知っているのは、自分自身や家族です。
未病の段階で治せるのは、
私たち一人一人なんですね。
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助けを求める先は、使い分ける
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そういった、
“医の専門領域”が
それぞれあることを知れば
むやみに病院や薬を拒否する必要もないし、
逆に、
おうちで治せる不調の解決を
病院に求める必要もなくなります。
毎日の生活、
ちょっと不調の段階で自分が気付いて、
手当てをする。
大けがをした時や、
手に負えない症状は病院に行って、
必要な処置を施してもらう。
でも症状が無くなることと
元から治ることは違うので、
やはり普段の生活で治していく。
そんなふうに、
心身の不調で困ったときの解決先を
使い分けると、
病院や薬を拒絶したり、
逆にすべてを病院頼みにすることが
なくなると思います。
それでは、また。
中元礼子