【米イ会談も矛盾する両者の主張】(Y,P,H)
バイデン大統領とネタニヤフ首相が約1月ぶりに電話会談を行った。米大統領は「ネタニヤフ首相は二国家解決に反対してはおらず、可能な形について話し合った」とする一方、ネタニヤフ側は「イスラエルがガザ地区の安全保障をコントロールしなければならず、それはパレスチナの自治権と相容れない」との声明を発表。しかし米側は、非武装化されたパレスチナ国家という可能性は閉ざされていないと話している。
(1/19-20)
【ガザ地区への送金はノルウェー経由に】(Y,P,H)
米からの圧力を受け、パレスチナ自治区経由でのガザ地区への送金について安全保障内閣が議論。最終的にはガザへの送金分をイスラエルはノルウェーに送金するが、そこからガザへ資金が流れていないことを毎月の報告書で確認するという形で、決着した。現状イスラエルはパレスチナ自治区の代わりに税徴収を行い自治区に対して送金しているが(月約310億円)、テロリストへの補償金やハマスの活動にも充当されていることから、イスラエル政府は反発していた。今回の決定はそのうちの約50億円分にあたる、ガザへの送金分について。
(1/19-21)
【EU外相:イスラエルは自治区弱体化のためにハマス支援】(Y,P)
EUのボレル外相が、「ハマスはイスラエル政府によって資金を供給されており、それはパレスチナ自治区を弱体化するためだった」と発言した。EUが新たにハマス高官数人に対する経済制裁を行う決定を受けてのものと考えられている。イスラエルはハマスへの資金供給は行っていなかったが、カタールによるガザ送金は許可してきたため、10月7日以降はその政策に対して非難の声が上がっている。
(1/19)
【ネタニヤフ首相と仲介役たちの関係悪化か】(Y,P,H)
人質解放・停戦を含む交渉が進む中、ネタニヤフ首相と仲介役であるエジプト・カタールとの関係に暗雲が立ち込めている。イスラエルがフィラデルフィア回廊を制圧しようとしていることや、ガザへの人道支援が不十分ではないことについてエジプトに責任があるとしていることを受け、シシ大統領はネタニヤフ首相からの電話会談の要請を拒否している。またカタール側は、拉致被害者の家族との面会時に、「カタールは国連よりも問題がある」と発言したことに対し、「イスラエルの首相は政治生命のため、交渉・仲介に害を及ぼしている」と批判している。
(1/24)
【ICJ:金曜日にジェノサイド問題に関する暫定判決を】(Y,P,H)
南アフリカによる「イスラエルがジェノサイドを行っている」という訴えに関し、国際司法裁判所は金曜日の午後に現段階での決定を下すと発表した。これは最終的な判決ではなく、南アによる即時停戦の訴えに対するもので、もしICJが停戦命令を出しイスラエルが従わなかった場合、各国からの制裁や国際社会からの孤立化が予想されている。
(1/24)
【ヨルダンで「レストラン10月7日」がオープン】(Y,P,H)
ヨルダン西部の死海近くにある都市カラクのショワルマ(中東風肉サンド)・レストランが、店名を「10月7日」にリニューアルしイスラエルから反発の声が上がっている。イスラエルメディアの取材に対し店主は、「(ハマスによる虐殺を称賛するという)政治的意図はなく、娘が医学部を卒業したのが10月7日だったため」と説明しているが、先月に店主はSNS上で新しい店名を募集しており、10月7日はその中の1つだった。現在7日の部分は取られ、「10月」となり営業されている模様。
(1/25)
【英仏で反ユダヤ主義の事件数が急増】(Y,P)
仏内務省が発表したデータによると、2023年の反ユダヤ主義の事件数は前年比約4倍の1676件だった。その大半は10月7日のハマスによる虐殺とガザ開戦以降で、物損被害ではなくユダヤ人に対する脅迫や差別的なジェスチャー。またロンドン警察も10月7日以降、前年の同時期と比べ13倍のユダヤ人に対するヘイトクライムが発生していると、同様の統計を発表している。
(1/25)