ー ISRAEL NOW!ー
 
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週水曜と土曜です。)
◯ 治安

【ダマスカスでの空爆、イスラエルによるものか】(Y,P,H)

ダマスカスでミサイルによる攻撃があり3階建ての建物が崩壊、イラン革命防衛隊やイスラム聖戦・ヒズボラの幹部ら少なくとも5人が死亡した。シリアからのイスラエル・アメリカへの攻撃に関与していた、革命防衛隊の精鋭部隊の司令官を標的にしたもので、イラン側はイスラエルによる攻撃と非難している。

(1/20)

 

【ハンユニスで人質が監禁されていた地下トンネル発見】(Y,P,H)

国防軍はガザ南部ハンユニスの地下20mの場所で、5つの監房のある830mの長さのトンネルを発見したと公表した。トンネルからは武器や軍事資料などの他に子供や女性の衣服や子供の絵などが発見されており、軍報道官は「約20人の人質が監禁されていたと考えられる」と話している。

(1/20)

 

【ハンユニス西部で大規模な作戦】(Y,P,H)

国防軍は21日夜ガザ地区のハンユニス西部にて、機甲旅団・空挺師団・特殊部隊による大規模な攻撃を開始した。難民キャンプを包囲しハマス拠点に向けて進軍しており、ハマス側と激しい戦闘があり司令官を含むハマス戦闘員50人が死亡した模様。ハンユニスはガザ指導者シンワルやデイフの本拠地で、ここを拠点にするハンユニス旅団の一掃が攻撃の目的。軍によると、この作戦は数日掛かる見込み。

(1/22)

 

【21人の兵士が犠牲に、開戦以降最大の犠牲者】(Y,P,H)

ガザ地区中部のイスラエルとの境界部で、建物を破壊するため兵士が爆破装置を取り付けていたところ、ハマスによりロケットランチャーが撃ち込まれ爆破装置に引火し建物が倒壊。下敷きになった19人と、すぐ横の戦車の中にいた2人の計21人の兵士が死亡した。1度に21人の兵士が犠牲になるのは開戦後最大で、その日には別の戦闘で空挺部隊の将校3人も戦死するなど、1日に24人の犠牲者が出ている。

(1/23)

内政

【ネタニヤフ首相がハマスからの停戦案を拒否】(Y,P,H)

ネタニヤフ首相が、ハマスが提示した停戦案を明らかにしたうえで一蹴した。ハマスを「モンスター」と形容した上で、終戦に加えて軍のガザ地区からの撤退、10月7日の虐殺を主導したヌフバ部隊の釈放、そしてハマスによるガザ統治の継続を求めているとし、「これに合意すれば兵士が無駄死にしたことになる」と発言した。

(1/21)

 

【休戦案に関する交渉再開か】(Y,P)

11月末の停戦延長の交渉決裂・戦闘再開以降イスラエル・ハマス間の接触は全くないが、両者が交渉につく準備があると米WSJ紙が報道。その交渉案によると日数を特定しない一時休戦期間中、ハマスは全ての民間人の人質を解放する代わりにイスラエルは数百人のパレスチナ囚人を釈放、さらにガザ都市部から軍を撤退とドローンによる監視の停止、そして人道支援の拡大を行うことになっている。数日のうちにカイロで交渉が始まる見通し。

(1/21)

 

【イスラエルによる2か月の停戦案をハマスが拒否】(Y,P,H)

イスラエルが、2か月の停戦とイスラエル人の人質解放とパレスチナ囚人の釈放、そしてハマス幹部の海外移住を盛り込んだ停戦案をハマスに提示したが、ハマスはこれを拒否した。ハマスはイスラエル軍の撤退と完全な終戦を人質解放の条件とし、ガザ統治を続けるつもりであるため、両者の隔たりは大きい。米・カタール・エジプトが仲介役となって折衷案を探っており、ホワイトハウスは「真剣なやり取りがなされている」と話している。

(1/23)

 

【ガザ市民が停戦と平和を求めてデモ】(Y)

国防軍の報道官がガザ地区中部の病院近くで起きた、休戦とそのためのイスラエル人人質の解放を求める抗議運動の様子をSNSに投稿した。アラビア語のメディアに対してハマスを批判する発言をする市民の姿は見られたが、どれも個人のインタビューで抗議運動という形は異例。投稿したアラビア語の報道官は「シンワルよ、自身の民の叫びと涙に耳を傾けよ」と、コメントしている。

(1/24)

 

【UNRWAの訓練センターを攻撃か】(Y,P,H)

UNRWAはハンユニスにある自身の訓練センターがイスラエル軍による砲撃を受け9人が死亡、75人が負傷したと発表した。UNRWAはこのセンター内で現在800人の避難民を受け入れていると話している。これに対してはアメリカも「非常に懸念している」との声明を出しており、イスラエル軍は「この地域一帯はハマスの基地となっており、そのための作戦である」と説明している。

(1/24)

国際情勢

【米イ会談も矛盾する両者の主張】(Y,P,H)
バイデン大統領とネタニヤフ首相が約1月ぶりに電話会談を行った。米大統領は「ネタニヤフ首相は二国家解決に反対してはおらず、可能な形について話し合った」とする一方、ネタニヤフ側は「イスラエルがガザ地区の安全保障をコントロールしなければならず、それはパレスチナの自治権と相容れない」との声明を発表。しかし米側は、非武装化されたパレスチナ国家という可能性は閉ざされていないと話している。
(1/19-20)

 

【ガザ地区への送金はノルウェー経由に】(Y,P,H)
米からの圧力を受け、パレスチナ自治区経由でのガザ地区への送金について安全保障内閣が議論。最終的にはガザへの送金分をイスラエルはノルウェーに送金するが、そこからガザへ資金が流れていないことを毎月の報告書で確認するという形で、決着した。現状イスラエルはパレスチナ自治区の代わりに税徴収を行い自治区に対して送金しているが(月約310億円)、テロリストへの補償金やハマスの活動にも充当されていることから、イスラエル政府は反発していた。今回の決定はそのうちの約50億円分にあたる、ガザへの送金分について。
(1/19-21)

 

【EU外相:イスラエルは自治区弱体化のためにハマス支援】(Y,P)
EUのボレル外相が、「ハマスはイスラエル政府によって資金を供給されており、それはパレスチナ自治区を弱体化するためだった」と発言した。EUが新たにハマス高官数人に対する経済制裁を行う決定を受けてのものと考えられている。イスラエルはハマスへの資金供給は行っていなかったが、カタールによるガザ送金は許可してきたため、10月7日以降はその政策に対して非難の声が上がっている。
(1/19)

 

【ネタニヤフ首相と仲介役たちの関係悪化か】(Y,P,H)
人質解放・停戦を含む交渉が進む中、ネタニヤフ首相と仲介役であるエジプト・カタールとの関係に暗雲が立ち込めている。イスラエルがフィラデルフィア回廊を制圧しようとしていることや、ガザへの人道支援が不十分ではないことについてエジプトに責任があるとしていることを受け、シシ大統領はネタニヤフ首相からの電話会談の要請を拒否している。またカタール側は、拉致被害者の家族との面会時に、「カタールは国連よりも問題がある」と発言したことに対し、「イスラエルの首相は政治生命のため、交渉・仲介に害を及ぼしている」と批判している。
(1/24)

 

【ICJ:金曜日にジェノサイド問題に関する暫定判決を】(Y,P,H)
南アフリカによる「イスラエルがジェノサイドを行っている」という訴えに関し、国際司法裁判所は金曜日の午後に現段階での決定を下すと発表した。これは最終的な判決ではなく、南アによる即時停戦の訴えに対するもので、もしICJが停戦命令を出しイスラエルが従わなかった場合、各国からの制裁や国際社会からの孤立化が予想されている。
(1/24)

 

【ヨルダンで「レストラン10月7日」がオープン】(Y,P,H)
ヨルダン西部の死海近くにある都市カラクのショワルマ(中東風肉サンド)・レストランが、店名を「10月7日」にリニューアルしイスラエルから反発の声が上がっている。イスラエルメディアの取材に対し店主は、「(ハマスによる虐殺を称賛するという)政治的意図はなく、娘が医学部を卒業したのが10月7日だったため」と説明しているが、先月に店主はSNS上で新しい店名を募集しており、10月7日はその中の1つだった。現在7日の部分は取られ、「10月」となり営業されている模様。
(1/25)

 

【英仏で反ユダヤ主義の事件数が急増】(Y,P)
仏内務省が発表したデータによると、2023年の反ユダヤ主義の事件数は前年比約4倍の1676件だった。その大半は10月7日のハマスによる虐殺とガザ開戦以降で、物損被害ではなくユダヤ人に対する脅迫や差別的なジェスチャー。またロンドン警察も10月7日以降、前年の同時期と比べ13倍のユダヤ人に対するヘイトクライムが発生していると、同様の統計を発表している。
(1/25)

◯ 文化

【人気シリーズ「ファウダ」出演の俳優が退院】(Y,P)
イスラエル発の人気ドラマ『ファウダ』に出演している俳優イダン・アメディが、ガザでの戦闘で重傷を負い約2週間にわたって入院していたが、無事退院した。アメディは工兵部隊の予備役兵としてガザ内の戦闘に従事していたところ爆破に巻き込まれて負傷、搬送直後は人工呼吸器を装着されていた。
(1/22)

 

【例年通り、イスラエルはユーロビジョン参加】(Y,H)
欧州放送連合はイスラエルの2024年ユーロビジョン・ソング・コンテスト参加について、「コンテスト参加は政府ではなく各国放送局の代表であり、イスラエル公共放送は50年にわたって参加している。またコンテストは音楽によって様々な人々を一つにする、非政治的イベントだ」とコメントし、イスラエルの参加を明言した。10月のガザ開戦以降、イスラエルをボイコットするべきとの声が上がっていたことを受けての声明。
(1/22)


[情報源略号表]
 文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
 P=エルサレム・ポスト  https://www.jpost.com/(英語)
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

 
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