【住宅取り壊しを巡り暴動続く】(Y)
東エルサレムで31日、警察と市が違法住宅を取り壊している最中に暴動が発生、覆面の暴徒が石や花火を兵士に向かって投げつけた。週末のテロ直後にベングビル国家治安相が、東エルサレムにあるすべての違法建造物の解体を明言。29日から始まり来週まで続く予定で、各地で小さな衝突が起こっている。(1/31)
【ハイテク企業デモ終了】(Y,P,H)
200人以上のハイテク企業従業員が参加したテルアビブでのデモは、警察との衝突を経て終了した。司法制度改革に反対の声を上げたこのデモは警察の築いたバリケードの突入し、一時混乱を招いた。ハイテク関係者によるデモは1週間ほど続いており、「スタートアップ・ネーションを救え」という横断幕とともにこの日も、ハイテクが盛んな地域で複数のデモが開催された。(1/31)
【3Dプリンターで銃作成の4人逮捕】(P)
31日、警察は4人の容疑者を違法に入手・製造した武器の生産と密売の疑いで逮捕したと発表。容疑者は東エルサレム在住で中国と米国から武器を違法輸入し、密売目的で武器を製造した容疑に問われている。現地ではナックルダスターなどの武器製造に使われる3Dプリンターも押収されたほか、違法薬物の隠し場所も発見された。(1/31)
【西岸地区で襲撃、犯人は自首】(Y,Hヘ)
31日にヨルダン川西岸地区交差点で車がイスラエル兵士2人をひき逃げで負傷させる事件が発生した。犯人は逃走したが、その日のうちに自首。犯人はパレスチナ男性で、事件はテロではなく事故だったと供述しているが軍は意図的なものだった可能性も高いとし、捜査を続けている。パレスチナメディアでは事故だと一様に報道されている。(2/1)
【南部にロケット弾が飛来、国防軍が報復攻撃】(P,Y,H)
1日夜、南部の都市スデロットやガザ地区周辺の集落でサイレンが鳴り、ロケット弾2発がイスラエル領に飛来したが、アイアンドームが迎撃した。怪我人はシェルターに行く際に足を滑らせた50代女性1名。後にイスラム聖戦が、エルサレムのテロ後にパレスチナ人囚人の待遇が悪化したことへの報復である、と犯行声明を出した。情勢が緊迫化し始め約1週間経つが、ガザからの攻撃はこれが初めて。その後イスラエル空軍は、ハマスのガザ地区内軍事工場を報復攻撃・破壊した。(2/1)
【イラン、ドローン攻撃に対して報復誓う】(Y,Hヘ)
イランは先日のドローン攻撃に対しイスラエルへの報復を誓った。国連特使のイラバニ氏は、国連総長宛に「調査の結果28日夜の攻撃はイスラエルの責任を示唆するものだ」と述べた。イスラエルは依然沈黙している。(2/2)
【ヒズボラの勧誘方法判明】(Y,P)
シンベトは2日、ヒズボラがTikTokをはじめSNSを通してパレスチナ人をテロに参与させようとしていると発表。偽名を使ってSNSでイスラエルへの攻撃を煽り、パレスチナ人ユーザーに近づこうとしていた。警察は、SNSを通してヒズボラと繋がりテロで狙いやすい場所の画像などを撮影していた、東エルサレムのパレスチナ人2人を逮捕している。(2/2) |
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【ウクライナの大使館、全稼働再開か】(Y)
コーヘン外相は30日、ブリンケン米国務長官の訪問会見でキエフのイスラエル大使館は数週間でフル稼働に戻り、同氏は中東からの閣僚として侵攻後初めてウクライナの首都を訪れる予定だと発表した。(1/31)
【米国務長官、アメリカ政府の基本姿勢を再強調】(Y,P,H)
イスラエルとラマラでの2日間の滞在を終え、ブリンケン国務長官はエルサレムで記者会見を行い、二国共存によるパレスチナ問題の解決、そして違法入植地や入植地の併合や大規模な拡大などには反対の立場、という見解を改めて述べた。また「両者が火に油を注ぐような、一方的な行動は避けるべき」と双方に呼び掛け、中東政策・パレスチナ問題に関するバイデン政権の担当者2名を、しばらく駐在させることを決めた。(1/31)
【国家治安相、刑務所のパン屋閉鎖】(P,Y)
ベングビル国家治安相は、パレスチナ人テロリストが収容されている刑務所内のピタパン屋を閉鎖させるよう命じた。服役中のテロリストたちには自治区からの給付金などから自由に食事をする権利があり、2つの刑務所では受刑者たちが自分たちでピタパンを焼いて配布している。治安相は「テロリストを甘やかさず、彼らの特権を剥奪し通常の受刑者と同様に扱うべき」とコメントしているが、国防関係者からは「事態の緊迫化を招く可能性もある」と慎重な声も。(2/1)
【パレスチナ人集落立退き延期か】(P,Y,H)
ネタニヤフ政権はエルサレムの東10キロにあるベドウィンの村ハン・アル・アフマルの強制退去延期を最高裁に願い出た。政府は「イスラエル側にあるパレスチナ集落は立ち退きさせるべきだが、国際社会からの反発も考えられるのでより適切な執行のため」と説明。スモトリッチ財務相やベングビル治安相は選挙戦で同村の即時強制立ち退きを公約していたが、最終的には2018年以降9度目の結論先延ばしとなった。(2/1)
【1億シェケルの資金差し止め】(Y, P)
スモトリッチ財務相が、テロリストやその家族への給与金に充てられているという理由からパレスチナ自治政府への1億シェケルの送金停止を決定した、と現地メディアが報道。この送金は90年代のオスロ合意で決められた、自治政府の代わりにイスラエルが税徴収した分であり、同相が挙げた理由からイスラエルは段階的にこの送金を削減している。(2/2)
【司法長官が司法制度改革に反対】(P, Y, H)
ミアラ司法長官は司法制度改革に対し2日、公式見解を発表した。同氏の報告では制度の改革は国の自己審査システムを損なっており、適切な行政システムをチェックする機能がないと述べた。(2/2)
【経済相が輸入関税解除検討】(P)
スモトリッチ財務相が輸入関税の継続的解除を指示したと発表。これにより「食品や工業・建設用原材料が幅広く割引されることになる」と同相は声明で述べている。この決断は同相の署名により6月まで続く予定だが、財務省は追加延長する意向。(2/2) |
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【ロシア人記者8年の懲役】(P)
ロシアは1日、モスクワの裁判所でロシア人記者を「軍のフェイクニュース」を流した疑いで起訴、8年の懲役を言い渡した。同記者はロシア軍がウクライナの都市マリポリの産婦人病院を意図的に砲撃したと非難し、軍はその主張は誤りであるとした。(2/1) |
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【ミシュランガイドがイスラエル訪問か】(P,Yヘ,Hヘ)
観光省はミシュランの調査訪問を許可し、ガイド作成を前進させると発表。まずはテルアビブでの調査を開始するため、カッツ観光相は市に直接協力を要請した。
アブラハム合意によりドバイで中東初のミシュランガイドが作成されており、イスラエルは2番目。関係者からは歓迎する声が上がっている一方、テルアビブを中心に廃業率が高いため「ミシュランガイドが閉店サイクルの速さについていけるか」と、危惧する関係者も。(2/1)
【アラブ人母出産後差別】(Y)
北部の病院で出産したアラブ人女性が出産直後にユダヤ人女性から同じ部屋に居たくないと部屋の移動を強制された。医師は差別的な光景を見て夫婦でショックを受け、別室へと移ったとコメントした。極右政党のスモトリッチ財務相も過去に、出産後の自身の妻がアラブ人と同室になることに嫌悪感を示すような発言をしていた。(2/1) |
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[情報源略号表]
文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
P=エルサレム・ポスト https://www.jpost.com/(英語)
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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