【イスラエル南部で銃撃テロ発生、2人が死亡】(Y,P,H)16日午後、東エルサレムのシュアファト難民キャンプに住む40歳の男性が、ユダ平野南部の交差点で銃撃テロを起こし、一般市民2人が死亡し4人が負傷した。テロリストは自家用車で交差点近くまで接近し、乗客のいるバス停に向かってピストルで発砲。反対車線を走行中だった予備役兵が異変を察知し車を停め、約30mの距離から発砲しテロリストは死亡した。身元確認後に男性宅では国境警察による家宅捜索が行われ、ヘブロンに特設された弔問のためのテントは撤去された。(2/16)
【人道物資を盗もうとした若者をハマスが射殺、暴動に発展】(Y,P)16日午後、ラファ検問所からガザに入った人道支援物資を窃盗しようとしたとされるガザの少年が、ハマス警察による発砲を受けて死亡した。この少年がラファの主要部族の一員だったこともあり、部族のメンバーが集結し検問所近くでタイヤを燃やすなどの暴動へと発展した。この暴動に参加した若いガザ市民からはハマス政権からの脱却や、ハマスを排除したラファの自治委員会設立を求める声が上がった。ハマスは人道支援を十分な形で配給していないと見られ、物資を奪おうとする市民に対するハマス警官による暴行・発砲はたびたび発生している。(2/16)
【国防軍が、ビバス一家の動画を公開】(Y,P,H)19日に国防軍は、家族4人で現在も人質となっているビバス家の映像を公開した。映像は拉致された10月7日のハンユニス東部にある防犯カメラからのもので、母親のシリさんと息子のアリエル(4)・クフィル(0)くんたちがシーツを頭から被り、7人のテロリストたちに囲まれ車に乗せられる様子を捉えている。しかし母子3人の現在の状況については分かっておらず、報道官も「危惧している」と発言。ビバス家の4人については父親であるヤルデンさんの生存はハマスが公開したビデオなどで確認されている反面、母子についてはハマスが昨年11月に死亡していると発表したが証拠は提供されず、安否については不明のままの状態が続いている。(2/19)
【シンワルはエジプトへすでに逃亡? イスラエルは否定】(Y,P,H)サウジメディアは20日、イスラエルの安全保障関係者が取材に対し、「ガザのハマス指導者シンワルが、複数の人質と共にガザからエジプトに脱出した恐れがある」と答えたと報道した。記事はラファからエジプトへと延びる地下トンネルを使用し、シンワルや他の指導者たちがガザから出た可能性を指摘。ラファ・エジプト間には小型トラックが走行できるほどの大きさのトンネルが8本あり、イランからの武器密輸やテロリストの越境に使用されていることを、イスラエルも把握しているとのこと。この報道に対し、イスラエル側は報道内容を否定している。(2/20)
【ダマスカスでイスラエルによるイラン標的攻撃か】(Y,P,H)21日朝ダマスカスにある集合住宅に対して攻撃があり、シリアメディアは「イスラエル軍による攻撃」と報道した。9階建ての建物のなかで標的となったのは2・4階にある2部屋で、イラン軍司令官の家族たちが借りるなどイランの軍事拠点だったもよう。「直近の2日間滞在していた」や「去年末に引き払った」など複数の報道があるがイラン側の被害はなく、シリア人3人が死亡した。(2/21)
【テロリストが国防軍のアラビア語報道官を標的に】(Y,P,H)1月中旬にラアナナでテロ事件を起こした犯人が警察の取り調べに対し、数か月前に国防軍アラビア語報道官アビハイ・アドライ中佐をレストランで見かけ襲撃しようと思ったが、手元に武器がないので断念、その後ナイフを手に何度も同じレストランに通っていたと供述していることが、21日の報道で明らかになった。アラビア語で情報を発信するアドライ中佐はアラブ世界では知られた存在であり敵対視するアラブ人も多く、攻撃の標的になる恐れもあり、ここ最近は身辺警護部隊により護衛されている。(2/21)
【ガザ指導層の要請により、ハマスが態度軟化か】(Y,P,H)ここ1月ほど、カタールを本拠にするハマス政治部とシンワルをはじめハマス指導部との間の連絡が途絶えていたが、数日前カタール側にガザよりイスラエルへの要求を下方修正するように、との要請があったことが21日分かった。それによるとガザ側は、人質解放に応じて釈放されるパレスチナ囚人の数やイスラエル軍のガザからの撤退、また戦後もハマスがガザ統治に関わり続けるという国際社会からの確約などについて、妥協する準備があるとのこと。このガザ側による妥協の姿勢から、停戦・人質解放の交渉再開の兆しが見え始めたとの論調が広がっており、翌22日にイスラエルはパリ会談へ使節団を派遣すると了承した。(2/21-22)
【エルサレムの玄関口で銃撃テロ、1人が死亡】(Y,P,H)22日の朝、国道1号線の東側からエルサレムに入るための検問所付近でパレスチナ人3人による銃撃テロが発生、1人が死亡し8人が負傷した。3人はベツレヘムに住んでおり乗用車2台に分乗、検問所前の渋滞の列で追突事故を起こして車列の動きを止め、その後車から降り周囲に向かって自動小銃・短機関銃で無差別発砲を行った。現場に居合わせた警官や予備役兵が車から降りて銃撃戦となり3人はその場で射殺され、予備役兵も負傷。ラマダンを2週間後に控え、衝突やテロが起こるのではないかと危惧されていた中のテロ発生となった。(2/22) |