【米・イは楽観ムードも、サウジはパレスチナ国家樹立を強調】(Y,P,H)
2日ロイターは、アメリカとの防衛条約の早期締結のため、サウジアラビアがイスラエルとの国交正常化の条件を「パレスチナ国家樹立のための外交的約束」と、譲歩する可能性を報道。しかし6日夜にサウジアラビアは1967年境界線に基づき、東エルサレムを首都とするパレスチナ国家が樹立されるまで、イスラエルと外交関係を結ぶことはないとアメリカに伝えた。前述の楽観的な報道もあり、ヘルツォグ大統領や複数の閣僚も楽観的なコメントをしていたが、サウジが従来の姿勢を変えるつもりはないと表明した形。(2/2,7)
【ローマ法王が高まる反ユダヤ主義を非難】(Y,P)
ガザ開戦後、反ユダヤ主義の事件が世界的に増加していることを受け、フランシスコ教皇がイスラエルのユダヤ人に対して書簡を送った。「イスラエルに居るユダヤ人の兄弟姉妹へ」との書き出しから始まる書簡には、人質たちの解放や戦争終結の願いのほか「ユダヤ人とユダヤ教への憎悪・攻撃は、神に反する罪である」と書かれるなど、親イスラエル的内容になっている。(2/3)
【トランプ氏:ソレイマニ殺害にイスラエルが直前まで関与】(Y,P,H)
米大統領選の共和党候補最有力のトランプ前大統領が米FOXニュースの取材で、2020年に行われたイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の殺害作戦に関し、「イスラエルも作戦に参加していたが、実行2日前に『できない』と手を引いた」と発言した。イスラエルの関係者はトランプ氏の発言を事実としたうえで、イスラエル要人の暗殺というイランによる報復への恐れから、ネタニヤフ首相は作戦から撤退したと伝えている。(2/4)
【イスラエル軍が撤退した北部で、ハマスが立て直しを開始】(Y,P,H)
イスラエルが撤退したガザ地区北部で「ハマスが支配体制の復活を試みている」と、サウジ紙の報道。各地区に軍事と政治担当者を任命したほか、ハマス職員への一部給与の支払い、警察の再構成と治安維持を行い始めた。警官たちは制服を着ておらず民間人と同じような身なりで、一部は覆面で建前上は市場での販売価格の監視と窃盗防止のためにパトロールしているとのこと。また空き巣を行った容疑で市民を逮捕し、上半身裸の姿で『辱めの行進』を行っている。(2/4)
【バイデン大統領、ネタニヤフ首相をFワードで呼ぶ!?】(Y,P)
米メディアのコラムが、バイデン大統領が非公式の場でネタニヤフ首相に対しFワードを使い、「バッド・ガイ」と呼んでいたと伝えた。大統領を含め民主党内では同首相への不信感が強まっており、イスラエルの擁護を繋げることにより大統領選でリベラル票を失ったり、ネタニヤフ首相により中東紛争にさらに引き込まれたりとの危惧から、大統領に対してネタニヤフ政権と距離を取るようにとの声が上がっている。この発言はそんな背景から出たもののよう。(2/5)
【親イスラエルのアルゼンチン大統領が訪問】(Y,P,H)
アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が最初の外遊として、6日にイスラエルを訪問。エルサレムへの大使館移転を宣言していることもあり、カッツ外相が到着を迎え、謝辞を述べた。また最初の訪問地として嘆きの壁を訪れ、祈りを捧げた。嘆きの壁の岩を触れながら涙を流した、と現地メディア。8日には虐殺に遭ったキブツをヘルツォグ大統領と訪問し、「非常に感動的で、私の心に深く触れる訪問だ」と述べ、またハマスによる虐殺行為を断罪した。(2/6, 8) |