ー ISRAEL NOW!ー
 
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週水曜と土曜です。)
◯ 治安
【イスラエル人10人が交通事故でけが】(P)
3日、イスラエル南部で子供8人を含むイスラエル人10人が交通事故に巻き込まれてけがを負った。3人は頭に中度のけがを負い、他7人は軽傷。(2/3)

【防空システムがドローン迎撃と思ったら…】(Y,Yヘ)
4日夜、イスラエルの防空システム「アイアンドーム」が、ガザ地区内上空でパレスチナのドローンと思われる飛行物体を撃墜。ロケット弾でなかったためサイレンは作動しなかったが、ガザ地区周辺では爆音が鳴り響いた。当初国防軍(IDF)は「ドローンが通常の高度を遥かに越えて飛行していたため、迎撃した」と説明していたが、翌日に渡り鳥の群れだったことが判明。(2/5)

【パスポート載せた郵便車盗難】(P)
1月31日にネタニヤでアメリカビザが貼付されていた28冊のパスポートを載せた郵便車が盗難に遭い、未だ犯人は逃走中と5日現地メディアが報道。警察は窃盗がパスポートを意図的に狙ったものか調査中だが、機微情報が犯罪者やテロ組織に渡る可能性を考えシンベトとの連携を図っている。(2/5)

【レバノンに密入国、今週2件目】(Y,Yヘ)
5日、身元不明の男性がレバノンに密入国し、地元警察に取り調べのため拘束された。密入国事件はイスラエル国籍のアラブ人男性が密入国を図った件とあわせて今週で2件目。(2/6)
内政
【首相、在仏大使に牽制か】(Y,Yヘ,Hヘ)
ネタニヤフ首相はパリ到着時、在仏イスラエル大使のゲルマン氏に空港に来ないよう通達していたことが判明。彼女は首相に反対し辞任を表明しており、正式な辞任は2週間後の予定。辞任表明後の訪問で同氏は「愛する祖国のため、訪問の成功を願い尽力する」と首相側には伝えていたようだが、首相はそれでも牽制の姿勢を見せた。(2/3)

【イスラム革命防衛隊への制裁に意欲か】(Y,Yヘ,Hヘ)
ネタニヤフ首相は、フランスのマクロン大統領がイランのイスラム革命防衛隊へ制裁をすることに意欲を見せていると報告した。首相は訪問を振り返り、「主にイランについて議論した」と強調。また司法改革についても議題に上がったようで、大統領は「司法改革が断行されるならば、イスラエルが民主主義から離れてしまったと結論付けざるを得ない」と警告した。(2/3)

【スーダンとの国交正常化へ一歩】(Y,Yヘ,Hヘ)
コーヘン外務相は2日、スーダンを訪問し指導者と会談した。帰国後同相は、両国が今年中にも和平協定を結ぶ予定と発表。スーダンはアブラハム合意に参加したが、当時の政治状況によりイスラエルと国交正常化していなかった。スーダンの各メディアでも「イスラエルとの国交正常化への重要なステップ」と報道されている。(2/3)

【ハマス、スーダンとの国交正常化に批判】(P)
ハマスは3日、イスラエルとスーダンの和平協定の合意に対し批判。イスラエルのコーヘン外務相が2日にスーダンを訪問し、国交正常化のための段階について協議していた。ハマスは「イスラエルの占領に益となる決定について、スーダンの指導者たちは考え直すべきだ」との声明を発表した。またイスラム聖戦も「恥である」と非難している。(2/4)

【10万人規模のデモ続く】(P,Yヘ,H)
イスラエル各地で司法制度改革に反対する10万人規模のデモが5週連続で行われた。演説者のなかには元警視庁長官もおり「権力の抑制は、民主主義だけでなくユダヤ人の価値観である」とコメント。聖書に登場する権力を持ち過ぎた王たちの最期について語り、現政権を非難した。(2/4)

【ウクライナに防空システム派遣検討】(Y,Hヘ)
ネタニヤフ首相は4日、仏メディアの取材でウクライナに低高度防空システム「アイアンドーム」の派遣を「検討」していると発言。首相は「我々は政策の調整を踏まえて結果としての援助を検討しているが明確な約束はできない」と付け加えた。首相は米メディアにも派遣可能性を「調査中」と発言している。(2/5)

【地方自治体の首長にも不逮捕特権を】(P)
リクードのカッツ議員は、地方自治体の首長たちに国会議員と同様の不逮捕特権を与える法案を提出した。草案には市長や地方議長が「武力行使、平和の妨害、反逆などの犯罪」でなければ警察に逮捕されることはないとあり、現在は国会議員のみにこの特権が与えられている。同議員は「市長たちが逮捕され何年も後に無罪になった場合、市の運営が困難になり市長の名誉が著しく棄損される。これらを避けるため」と、法案の意図を説明している。(2/5)

【シリアへの医療支援用意】(Y,P)
ネタニヤフ首相はシリアに救助・医療支援チームを派遣する用意があると発言。6日テルアビブの病院で行われた式典で、「シリアから要請があったため支援を派遣する」と述べた。誰が要請したかなど、具体的な人物には言及しなかった。シリアは「私たちの征服者に支援を頼むことはない」と否定しているよう。また保健省はトルコへの支援のため、主要な病院にスタッフや物資の準備を進めるよう通達している。(2/6)

【活動家が議会乱入】(Y,Yヘ,P)
6日朝、国会の法務委員会に若い活動家が数人乱入、司法改革の議論進行に抗議した。ロスマン委員長が冒頭の発言を始めると、活動家らは「民主主義!民主主義!」と叫んで妨害。委員長は「これほど民主主義と議論の文化に敬意を払わない行為の象徴はないだろう」と批判。同委員長(宗教シオニスト党)はレビン法相と共に司法改革を支持し、基本法に対する最高裁の審査権を剥奪する法案の成立を進めている。(2/6)
国際情勢
【エジプト、緊張緩和図る】(P)
エジプトはハマスとイスラム聖戦の指導者をカイロに招いた。会談の結果両者はイスラエルとの接触・対話を継続することに合意。この会談にはヨルダン総合情報部の長官も同席した。(2/4)

【トルコ当局、イスラム国工作員逮捕】(Y)
トルコ当局は5日、15人のイスラム国工作員を逮捕。抗議デモでコーランに火がつけられたことに対し、首都イスタンブールのスウェーデン・オランダ両領事館にテロを計画していた。現地の報道によると、工作員らはシナゴーグや教会にも攻撃を計画していた。(2/5)

【トルコで大地震、支援派遣】(Y,Yヘ,H,Hヘ,P)
6日の現地時間午前4時すぎ、トルコのカフラマンマラシュ県を震源とするマグニチュード7.8の地震が発生。同日午後再度マグニチュード7.6の地震が発生。この地震はイスラエル、レバノン、キプロスでも揺れが観測された。ガラント防衛相はイスラエルの災害支援派遣の準備は出来ているとコメントした。(2/6)

【トルコの原子力発電所、被害なし】(Y)
6日にトルコを襲った大地震で、建設中のアックユ原子力発電所には地震の被害が無かったとロシア建設関係者が発表。「現場ではマグニチュード3を計測しているが、現場からは被害報告はない」と報告した。ロシアの国営原子力会社ロスアトムはトルコ南部のアックユで原子力発電所を建設している。(2/6)
◯ 文化
【イスラエル人柔道家グランドスラムで金】(Y,Yヘ,Hへ)
イスラエル人柔道家のギリ・シャリールが、2月4・5日で行われた柔道グランドスラム・パリ大会の、女子63キロ級で金メダルを獲得した。決勝では日本の鍋倉那美と対決。本人は「長く苦しい戦いを越えてグランドスラムで初の金メダルを取れて嬉しい。家族に感謝」とコメントしている。52キロ級でもゲフェン・プリモが銅メダルを獲得。(2/5)

[情報源略号表]
 文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
 P=エルサレム・ポスト  https://www.jpost.com/(英語)
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

 
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