ー ISRAEL NOW!ー
 
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週水曜と土曜です。)
◯ 治安

【警察刺そうとした女性逮捕】(Y)
警察はナブルス門付近で2日、警官をハサミで刺そうとした30代のベドウィン人女性を逮捕。裁判所の判断により彼女の勾留は一週間延期された。(4/4)

 

【イスラエルの大学にハッキング被害】(Y,P)
イスラエルの主要大学のウェブサイトが「無名のスーダン」と名乗るハッカー集団にハッキングされた。ウェブサイトは一時機能停止し、一部の機能が使用できなくなった。ハッカー集団がどんな方法を使って異なる大学のシステムにアクセスできたのかは未だ不明。(4/4)

 

【仮想通貨で不法取引男性逮捕】(Y)
サイバー犯罪対策部警察は4日、ガザから不法入国し、テロのために違法な金融取引をしたとして男性を逮捕。男性はガザから持参した数百万ドルもの資金を複数の取引で仮想通貨に換金していた。(4/4)

 

【3ヶ月で200件以上のテロ事件】(Y,H)
シンベト長官はネタニヤフ首相との過ぎ越しの祭り開始時の会見で、今年に入って200件以上の深刻なテロ事件が発生していると報告。報告によると、わずか3ヶ月で150件の射撃攻撃、20 件の爆撃、車の衝突テロや自爆テロ、誘拐などが含まれており、15名の犠牲者が出ている。また諜報機関の出動件数も14件にのぼる。シンベト長官は「イスラエルは国内外で困難に直面している」とコメント。(4/5)

 

【ガザからロケット弾発射、IDFは報復攻撃】(Y,P,H)
4日の夜から5日にかけて、ガザ地区からイスラエル南部に向けて9発のロケット弾が発射された。そのうちの8発は防衛システム「アイアンドーム」により迎撃又は住宅地以外に着弾したが、1発は南部の町にある工場に着弾し小規模の損害を与えた。国防軍(IDF)は5日にガザ地区を報復攻撃。(4/5)

 

【パレスチナ人警察と衝突で350人以上逮捕】(Y,H)
4日深夜から5日朝にかけて、アルアクサモスク内にたてこもったパレスチナ人と警察が衝突、350人以上が逮捕された。その後の日中には過ぎ越しの祭のため神殿の丘は一般公開され、多くのユダヤ人が訪れた。また神殿の丘での衝突が引き金となり、イスラエル内のアラブ人が住む町ではアラブ市民と警察の衝突も起こっている。ヨルダンはこれを受けパレスチナ・エジプトの代表と会談、アラブ連盟の緊急会議開催を呼びかけている。(4/5)

 

【ガザ地区から再度ロケット弾発射】(Y,P,H)
国防軍は5日から6日の夜にかけて、ガザ地区から計7発のロケット弾が発射されたと報告した。5発はイスラエルに向けて、2発は海に向かって発射されたが、市街地への被害はなかったため防衛システムは起動されなかった。この攻撃は、400人近いパレスチナ人が逮捕された神殿の丘での衝突を受けての、ガザ側からの報復攻撃だと考えられている。(4/6)

 

【パレスチナ人集団が治安部隊と対峙】(Y,P)
神殿の丘で5日夜にパレスチナ人集団と治安部隊が対峙、集団はバリケードを築き、礼拝していたイスラム教信者ら共々モスクから出られないようにした。その後、警察はバリケードを撤去し、パレスチナ人ら9人が逮捕された。この一件を受けて各地でパレスチナ人と警察との衝突が発生。(4/6)

 

【レバノンからロケット弾34発】(Y,P,H)
国防軍報道官は6日、レバノンから34発のロケット弾を確認、25発を迎撃したと報告。5発はイスラエル領内に落下し爆発、残り4発は所在を調査中。この攻撃で3人のイスラエル人が負傷したが、命に別状はないとのこと。首相は6日夜に緊急会議を行い、防衛相や国防軍長官らと会談した。(4/6)

 

【航空会社や鉄道会社ハッキングか】(Y,P)
親パレスチナハッカー集団「アノニマス・スーダン」がエルアル航空など主要な航空会社のリストを公表し、数日以内のハッキングを宣告。同集団は6日夕方に鉄道会社のウェブサイトもハッキングしている。(4/6)

内政

【コーヘン外相がチェコ訪問】(Y,P)
コーヘン外相は今週後半にチェコ共和国を訪問し、外務大臣と大統領と面会する予定。また両国の関係向上とイランの核問題について話し合うため閣僚とも会談を予定している。(4/4)

 

【野党党首と大統領会談】(Y,H)
ラピド党首とヘルツォグ大統領は3日、大統領邸で司法制度改革の妥協案について会談。野党側は取材に答えて「イスラエルをユダヤ人による強く民主的な国として維持するため、司法改革に関しては広い合意が必要だと話し合った」とコメントした。(4/4)

 

【妊婦が宗教上の理由で受け入れ拒否、NGOが起訴】(P)
NGO団体は妊婦が過ぎ越しの祭期間中、病院に発酵食品を持ち込むことを拒否された件で病院を起訴。3月に国会で通過された「ハメツ法」は過ぎ越しの祭期間内に病院が発酵食品の受け入れ可否を決定できる法案で、病院はそれに従って体制を整えていた。妊婦は検診のため来院したが軽食の中にパンなどの発酵食品が入っており、バッグの中を検査された後病院が受け入れを拒否した。例年この時期に病院での発酵食品の受け入れは問題に上がる。(4/6)
イスラエルの宗教的祭日について詳しくはこちら→https://www.zion-jpn.or.jp/israel_culture02.html

 

【ガンツ元防衛相、治安強化強調】(Y,P)
ガンツ元防衛相は生配信の会見で、与野党が団結しての治安強化を呼び掛けた。また現政府が国の防衛力を低下させていると非難しつつも、国防軍による攻撃を全面的に支持した。また、解任宣言を受けているガラント防衛相を無条件で復帰させるべきとも唱えた。ガラント防衛相は正式に解任されておらず、首相は決定が遅れているとしている。ガンツ氏の他にもラピド野党代表や左派労働党首も、国防軍による決定・作戦実行については与野党の枠を越えて、支持の姿勢を示している。(4/6)

国際情勢

【パレスチナ人と警察衝突に中東諸国非難】(Y,P)
サウジアラビア、モロッコ、オマーンなど中東諸国が、神殿の丘内で起こったパレスチナ人とイスラエル警察の衝突について、イスラエルを非難。反イランからイスラエルに接近していたサウジは、イスラエル警察を「イスラエルの占領軍」と呼び、国交正常化したモロッコやUAEなどでもイスラエルを批判するような報道が続いている。(4/5)

◯ 文化

【金利を4.5% に引き上げ】(Y,P,H)
イスラエル銀行は金利の値上げを発表、2007年より最高の4.5%に引き上げる。年間インフレ率が5%を超える中、今回で9回目の値上げとなる。イスラエルの経済成長率は去年6.4%を記録したが、今年は3%未満にとどまるのではないかとの声も。(4/4)

 

【ワルシャワ蜂起80周年で大統領ポーランド訪問】(Y,P)
ヘルツォグ大統領が今月19日にワルシャワ蜂起80周年記念式典に出席するため、ポーランドを訪問する予定。ポーランド大統領に招聘を受け、ドイツ大統領とともに出席する。また、大統領はポーランドのユダヤ人コミュニティ代表とも面会する予定。(4/4)

 

【寛容の歴史博物館一部オープン】(P)
宗教色が強まり衝突が起きる中、エルサレム中心部に「寛容の歴史博物館」が2024年9月の完全公開を前に、展示を一部一般公開する。博物館では展示のみならずカンファレンスセンターや、人種や宗教・文化を越えた理解や一致に関する教育・芸術プログラムが設置される予定。(4/6)

 

【司法改革に抗議する「自由のハガダー」】(P,H)
過ぎ越しの祭りで使用されるハガダー(食事の式次第)には様々な種類があるが、今年は司法改革への大規模な反対デモなどから、「自由のハガダー」が作られ人気に。抗議デモの写真とともに、小説家のエトガル・ケレットをはじめ各界の著名人が文章を寄せている。(4/6)
ハガダーについて詳しくはこちら→https://www.zion-jpn.or.jp/Balagan-Column/012.html 


[情報源略号表]
 文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
 P=エルサレム・ポスト  https://www.jpost.com/(英語)
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

 
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