ー ISRAEL NOW!ー
 
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週水曜と土曜です。)
◯ 治安

【ガザ攻撃でイスラム聖戦指導者3名暗殺】(Y,P,H)
国防軍(IDF)はガザ地区への攻撃により、イスラム聖戦パレスチナ地区の指導者3名を殺害したと発表。この作戦はパレスチナ自治区からイスラエル南部に向けて100発以上のロケット弾が発射された一週間後に行われた。南部では反撃に備え道路の通行止めや鉄道の運転見合わせなど、厳戒体制が引かれている。(5/9)

 

【南部住民避難体制敷かれる】(P)
国防軍がイスラム聖戦指導者3名を暗殺しガザ地区との緊張が高まっている中、政府は南部の住民の安全を守るため交通規制を敷き、防空壕を開放した。また各教育機関は授業を休講したりオンラインに切り替えたりと避難に備えた。またガラント防衛相は南部住民が北部に避難した際に滞在できるよう、全国のゲストハウスを開放する施策を展開している。(5/9)

 

【ハマスの介入は望まず】(Y)
治安部隊高官は、9日のガザ地区への攻撃について、イスラム教組織の介入があることは予想していたが、ハマスの介入は望まないという姿勢を示した。高官は調停交渉が始まっていると話し、敵対行為の終結を望んでいるが調停を急ぐことはないだろうとコメント。(5/9)

 

【ガザ地区から350発のロケット弾】(P)
10日にIDFは、ガザ地区からイスラエルに向けて午後に約350発のロケット弾が発射されたが、150発以上領内に落下するか、海に墜落したと発表。IDFは応戦しており、武器庫を含むパレスチナ自治区全域の標的ポイントへの攻撃を続ける予定。(5/10)

 

【10日午後にガザ地区100ヶ所攻撃】(P)
IDFは10日の夕方までに100ヶ所以上の標的地点を攻撃、ロケット弾発射位置を先制攻撃した。ハグリ准将はロケット弾そのものを無力化するよりも隠されている発射位置を特定して先制攻撃する方を優先したと説明。IDFはイスラム聖戦は指導者の死亡により組織に混乱が生じていると予想しており、もう一つのテロ組織であるハマスの出方を見ている。(5/10)

 

【国連安保理が緊急会合】(P)
国連安保理はNYで10日午後にガザに関する非公開の緊急理事会を開く予定。イスラエル・パレスチナ紛争に関する会合は今年に入って9回目。会合はUAEの代表が中国やフランスの代表と共に「ガザでの懸念すべき事態」について話すため呼びかけたとのこと。(5/10)

 

【チュニジアで銃撃、巡礼者2名死亡】(P)
チュニジアの巡礼地にあるシナゴグでラグバオメルを祝い多くのユダヤ教徒が集まっていたが、シナゴグに襲撃があり最低でも4人が死亡、10人が怪我をした。死亡者のうち2人はチュニジア在住のイスラエル人男性とその従兄弟だった。(5/10)

 

【ロケット弾の多くが飛距離不足に】(Y)
11日朝までにガザ地区からイスラエルに向けて507発のロケット弾が発射されているが、そのうち110発は飛距離が足らずガザ地区内に落下している。IDFはこれにより子供1人を含む4人のガザ地区住民が死亡したと発表。パレスチナ自治政府は9日にイスラエルの攻撃により10人が死亡したと発表している。(5/11)

 

【イスラム聖戦の指導者死亡】(Y,P)
11日朝にIDFはイスラム聖戦のロケットを指揮していた司令官を暗殺したと発表。同司令官は2人の司令官と共に建物に隠れていた。(5/11)

 

【エジプトの仲介も、停戦交渉停滞】(P)
IDF高官は停戦の可能性について「協議は行われているがまだ何も確定していない。物事の信憑性を確認しているところ」と話した。アラブ系メディアはエジプトが和平交渉に成功したと報じているが、同高官はエジプトの提案についても精査すると話している。(5/11)

 

【チュニジアで死亡のユダヤ人、搬送】(Y,P)
チュニジアでユダヤ人の従兄弟2人が襲撃により死亡した事件で、2人の遺体がイスラエルに向けて運ばれていることが判明。2人はラグバオメルの祝祭で2500年の歴史を持つシナゴグを訪れていたが、襲撃に遭い銃で撃たれて死亡した。(5/11)

 

【10日からの交戦続く】(P)
イスラム聖戦は10日から合計803発のロケット弾を発射しており、それに対しIDFは191発のロケット弾を発射している。この交戦の中でイスラム聖戦の司令官が2人死亡している。ミサイル防衛システム「アイアンドーム」の防衛成功率は95%となっている。(5/11)

内政

【ガザ地区との緊張により外相訪問短縮】(Y,P)
コーヘン外相はガザ地区との緊張を踏まえ、9日からのインド訪問期間を短縮すると発表。モディ首相との会談後帰国する予定。(5/9)

 

【国内外の緊張により極右政党ボイコット中断】(P)
ベングビル国家治安相所属の極右政党オツマ・ヤフディ党は国内外の緊張を踏まえ国会投票への不参加などのボイコットを中断すると発表。声明ではイスラム聖戦の指導者が暗殺されたことに言及し、「攻勢的な姿勢を望む」とコメントしている。(5/9)

国際情勢

【イランがハマスに参戦の圧力か】(Y)
イスラエルのイスラム聖戦への攻撃後、イランはハマス指導者に報復への圧力をかけていることが分かった。ガザ地区内のハマス指導者は住民の安全や経済への悪影響を考慮しているが、ガザ地区外の指導者はイランとの防衛同盟を支持し戦闘への参加を促している。現地メディアは今後数日間でガザ地区のハマスの動きが決まるだろうと予測。(5/9)

 

【サウジ王がシリア大統領招待】(P)
サウジアラビア王はシリアのアサド大統領を、同国で行われるアラブ連盟会議に招待したと10日に報道。両国は10年間国交断絶していたが、シリアの連盟復帰を受けて外交関係を再開すると公表していた。(5/10)

 

【イランの武器密輸続く】(P)
米国のイエメン特使は11日、イランがサウジアラビアとの国交回復に合意したにも関わらずイエメンに武器や麻薬の供給を続けていると述べ、強い懸念を示した。イエメンでは紛争が7年以上続いている。(5/11)

◯ 文化

【AIハイテク企業とUAEのAI大学が協力】(P)
UAEのモハメド・ビン・ザイドAI大学とイスラエルのハイテク企業OutCrowdアラブ子会社は、AIの技術協力協定に調印した。協定ではAIに特化したベンチャーキャピタル投資ファンドの設立、戦略的協力関係の構築、同大学OBへの就職機会の提供などAI技術研究の発展や商業化に向けた取り組みが含まれる。(5/9)

 

【空撃の下でロックコンサート】(Y)
テルアビブで11日夜に、90年代イスラエルロックの大御所アビブ・ゲフェン氏がガザ地区からの空爆が続く中コンサートを実施。コンサートの最中では実際にアイアンドームがロケット弾を相殺する場面も。参加者には事前に危険が迫った時のガイドラインが配信されていた。(5/11)


[情報源略号表]
 文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
 P=エルサレム・ポスト  https://www.jpost.com/(英語)
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

 
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シオンとの架け橋、京都府


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