ー ISRAEL NOW!ー
 
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週水曜と土曜です。)
◯ 治安

【フワラで検問所に襲撃未遂】(P)
28日午後、ヨルダン川西岸地区のフワラで、IDFの検問所2ヶ所を突破する襲撃未遂事件が発生。IDFは突撃してきた車両を銃撃し、容疑者を逮捕。容疑者は取り調べを受ける予定。この事件はベングビル国家治安相の神殿の丘訪問後に発生した。(7/28)

 

【西岸地区で放火】(Y)
ヨルダン川西岸地区のイスラエル人入植地付近でパレスチナ住民が森林に放火する事件が発生。消防隊が駆けつけ5時間後に消化活動を終えた。消防隊によるとナブルス付近から火が広まったとのこと。(7/29)

 

【抗議デモ再燃】(P)
司法改革への抗議デモが30週目に突入。テルアビブを中心に、国内150ヶ所でデモが行われた。今回はテルアビブ警察の前からデモ行進が開始され、集団は先週の警察によるデモ隊暴行の調査に抗議した。(7/29)

 

【国境付近の地雷処理も難航】(Y)
NGO団体がIDFの設置したレバノン側の国境付近の地雷処理を先駆けて行っているが、地域住民からは爆破処理予告がされないなど苦情が相次いでいる。IDFはレバノン側からの協力不足により撤去作業に障害が出ていると説明。(7/30)

 

【遺影に黒い塗料】(Y)
エルサレムの墓地で2019年に死去した女性の遺影に黒い塗料が塗られた事件が発生。遺影は墓の上部に設置されており、梯子などを使用しないと届かない所にあった。遺族は愕然とし、新しい写真を貼ってもまた汚されるかもしれないと不安を抱えている。数日前にも公共の場で女性の写真が冒涜される事件も発生している。(7/31)

 

【14歳の少女がバス乗車拒否】(Y)
中部のへファー渓谷付近で、軽装でバスに乗車した14歳の少女が、バスの運転手に服装が不適切だと指摘され乗車を拒否される事件が発生。少女はジムに向かう途中で短パンにスポーツブラを着用していたが、運転手は乗車を拒否し暴言を吐いたとのこと。少女の母親がSNSに投稿し、バス会社には苦情が殺到している。(7/31)

 

【大規模通信障害、日立に起因】(Y)
大手通信会社セルコムで大規模な通信障害が発生。この問題はプロバイダーのひとつである日立製作所に起因しており、イスラエルと日本の共同技術チームがシステム障害の解決に取り組んでいる。31日の夜までには修復される見込み。(7/31)

内政

【アラブ人とドゥルーズ人に健康格差判明】(P)
バルイラン大学が主導した最近の研究によると、イスラエルのアラブ人とドゥルーズ人は、新型コロナウイルスに感染後1年以内の健康関連の状況がユダヤ人よりも悪いことが判明した。研究では移動能力や心身の健康など5つの分野で調査した結果、健康格差の広がりが判明したという。(7/28)

 

【司法改革案否決への明言避ける】(Y,P)
ネタニヤフ首相は米大手メディアの取材に対し、先週通過した司法改革法案が最高裁で否決された場合判決に従うと明言することを避けた。首相はミアラ司法長官の解任については「議論のテーブルにも上がっていない」と可能性を否定。(7/28)

 

【司法改革の混乱が敵に好機か】(Y)
IDF情報局は司法改革での予備役兵召集拒否の影響で、敵対国がこの状況を好機と見ている可能性を、直接かつ個人的に何度も警告している。当局の分析によると、イランやヒズボラなどは予備役制度内の危機と軍事資産の脆弱性を注意深く監視しているとのこと。(7/28)

 

【閣僚がLGBTQ支援に反対】(Y)
超正統派のシャス党マージ厚生相は、28日にLGBTQカップルに養子縁組を認めることに反対。反対を表明した書類はミアラ司法長官の提出したもので、LGBTQのカップルが差別的行為と示されたものを変える要請によるもの。(7/28)

 

【野党党首、諸国のサポート示す】(P)
労働党ミカエリ党首は司法改革案通過後に諸国の社会民主主義の政治家から支持の連絡を受けたとSNSに投稿。同党首をはじめ野党議員らは司法改革案に抗議し採決をボイコットしている。(7/29)

 

【テロ被害者への補償案進む】(Y)
30日の週次閣議では、テロの被害者への補償を約束する法案が第一読会を通過した。被害者は補償として最低1千万シェケル(270米ドル相当)を受け取る事が可能になる。この法案は第一読会で賛成26票対反対6票を確保し、次の読会へ進むことに。(7/30)

 

【省庁での女性代表減少に懸念】(Y)
前政権の厚生省局長を務めていたモラン氏によると、政権内での女性のとように欠如があるとのこと。現政権の各省庁局長34名のうち女性は2名のみとなっている。(7/30)

 

【首相、広い合意に意欲か】(P)
ネタニヤフ首相は夏期国会の閉会を踏まえ、合意を得るために夏期休暇を利用したいと述べた。この発言は、多くの与党議員が野党との広範な合意と同意を得て司法改革を進める決意を表明した後に出された。(7/30)

 

【ヒズボラとの対決危険性大か】(Y)
治安当局とIDF関係者はネタニヤフ首相との軍事会議で、北部でヒズボラとの衝突が起こる危険性が2006年の第二次レバノン戦争以来最も高いと述べた。また、首相はレバノン国境付近での武器密輸の状況についても説明を受けた。(7/31)

 

【一夫多妻のベドウィン人への支援打ち切り】(P)
国会は一夫多妻制のベドウィン人家族に対する土地の追加提供や財政的補助を停止する法案を通過。これまでベドウィン人は、国内に多数ある未承認の集落を規制する政府の試みの一環として、土地と家族への財政的補助金を受け取っていた。(7/31)

 

【兵役募集期間開始、9月まで】(P)
IDFの新兵募集期間が開始し、何千人もの若者が兵役に入った。新兵のうち57.6%は男性で、戦闘部隊の42.4%が女性となった。新兵の平均年齢は18.9歳で、17歳から30歳までの若者で構成されている。また新移民も多く、ロシアやアメリカ、エチオピア、ウクライナ、フランスなどからの兵が入隊した。(7/31)

国際情勢
【インドでハバットハウス襲撃か】(Y)
世界各国でユダヤ人が滞在できるハバットハウスの写真をインドのムンバイでテロリストが保持しており、現地警察はムンバイのハバットハウスの警備を強める方針を発表した。このハバットハウスは2008年にも襲撃され、オーナーの夫婦が死亡している。(7/30)
◯ 文化

【諸外国のユダヤ人学校から作品展示】(P)
建国75周年を記念して子どもたちの美術作品展がベングリオン遺産研究所で開催。イギリス、フィンランド、アメリカなど、世界から15のユダヤ人学校の小学生作品が展示されている。(7/29)

 

【宇宙で実験】(Y)
イスラエルのSpacePharma社は、タンパク質の異常で起こるプリオン病についての実験のため、今週国際宇宙ステーションに実験室を打ち上げる予定。研究では重力等の条件の違いにより実験の成功が可能となると期待されている。(7/31)


[情報源略号表]
 文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
 P=エルサレム・ポスト  https://www.jpost.com/(英語)
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

 
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